【E】第116回Oh!Enkaの会・Songsを開催しました

1.日時:9月15日(土)午前10時から12時.会場:本多公民館 視聴覚室

3.ピアノ伴奏・歌唱指導:森川由美子先生

4.出席者:25名

・準備体操の後、発声練習

歌詞の意味を如何に表現するか、どのように歌えば”情景”、”気持ち”を伝えられるかを勉強しました。

5.歌唱曲目

・野菊      ・村祭り     ・月の砂漠

・ローレライ   ・椰子の実    ・若者たち

・野菊:歌詞1番から3番、それぞれの情景を表現する歌い方を学ぶ

・村祭り:腹筋を使った歌い方を学習。特に太鼓の音(どんどん)には効果的

・月の砂漠:譜面どおりのリズムで正確に歌わないと曲の価値が下がってしまう事を学ぶ

・ローレライ:歌詞の意味を表現する歌い方を学ぶ

・椰子の実:前回に続いて学習。歌詞の意味が伝わる歌い方を学ぶ

最後に、まるく輪になり「今日の日はさようなら」を歌ってお開きとしました。

 

 

[C]第12回 La Madre Cookingを開催しました。

5月11日(金)14名が参加して光プラザで開催しました。晴れた爽やかな日でした。
今回のタイトルは「春野菜のエスニック風ランチ」で、今が季節の春野菜やあさりをふんだんに使った献立です。

[鶏肉のエスニック風]
 鶏のもも肉を1人1枚づつ両面焼き、ソースをからめます。
 ソースは、ケチャップ、ウスターソース、酢、ごま油、豆板醤、すりおろしニンニク、すりおろし生姜を合わせたものです。
 料理の名前の如くエスニック風でパンチが効いていました。

[あさりと春野菜のビーフン]
 産卵時期で身が肥えたおいしいエキスが詰まった大きなあさりを使いました。
 あさりの下処理は、塩だし(3%の塩水)して酒をふりかけ蒸し煮して殻が開いたら取り出します。
 ビーフンに合わせる野菜は、ヤングコーン、春キャベツ、新玉ねぎ、アスパラ、赤パプリカと色鮮やかです。
 ビーフンの煮汁は、水、鶏がらスープの素、しょうゆ、オイスターソースです。
 ビーフンに煮汁を加え蒸し煮してから野菜をのせ、あさりを加え、ごま油・塩・こしょうでととのえます。

[ぷるぷるココナッツミルクのマンゴーソース]
 ココナッツミルクパウダー、片栗粉、砂糖、マンゴージャム、クコの実で美味しいスイーツを作りました。

世話役 沼野義樹  

【E】 第115回Oh ! Enka の会を開催しました。

1.日時   平成30年 8月25日(土)10:00~12:00
2.会場   リオンホール・Aホール
3.出席者  会員及び同伴者53名(会員51、その他2)
・      ピアノ伴奏・歌唱指導:森川由美子先生、
・      ゲスト:松原秀明様(ギター、三線、弾き語り)、河合夏美様(ウクレレ、フラダンス、歌)
4.スケジュール、
・第1部 カレッジソング斉唱:①塾歌 ②三色旗の下に、③丘の上、④慶應讃歌
・第2部 松原秀明様による弾き語り ((*)は松原様作詞・作曲)
①故郷宮古島(*)  ②十九の春    ③涙そうそう     ④今日の日はさようなら
⑤父と母の唄(*)  ⑥惜春歌(*)  ⑦ISLAND(*) ⑧友よ(*)
・第3部  皆で歌おう:①栄冠は君に輝く
・エール交歓 若き血(振り:平林正明会員)

・第1部はいつものとおり森川由美子先生の発声指導で始まりました。カレッジソングは「塾歌」「三色旗の下に」に続き、2018年六大学野球春期リーグ慶早戦第一試合で早稲田に勝ち、優勝したことから久々に「丘の上」を歌いました。
・第2部は、沖縄宮古島で生まれ育った松原秀明様(有限会社松原工業社長)をお招きして沖縄の三線、ギター を演奏しての弾き語りです。塩井世話役代表のご縁で実現しました。第2部の途中休憩後、数年前に宮古島を自転車で一周した飯沼義雄会員(S42政)による宮古島の魅力紹介が有りました。サンゴがたくさん生息する海だからこそ見られる白い砂浜と透明度の高いビーチ、青い空といった自然豊かな宮古島です。松原様の弾き語りからは故郷宮古島への想い、まだご健在な両親への感謝、亡き妹さんへの想いが味のある歌声とストレートな表現で会場に伝わってきました。スクリーンに写し出された写真には多くの物語があり、トークも味わいがあります。2009年に亡くなった妹さんへの想いを歌った「惜春歌」で写し出された桜は府中市内の病院にあり、ひらひらと散る花びらは涙を誘います。「ISLAND」に合わせて松原様のご友人の河合夏美様がフラダンスを踊りました。河合様のハワイアンとフラダンスにすっかり癒されました。また、松原様のリードで「十九の春」「涙そうそう」「今日の日はさようなら」を全員で歌い、会場が盛り上がりました。フィナーレは「友よ」です。慶應、国分寺三田会、Oh ! Enka の会の活動風景の写真を松原様が明け方3時までかかって編集・スクリーンに投影し、場面、場面に合わせて松原様自身が作詞・作曲した唄「友よ」を弾き語り、会場の興奮は最高潮です。松原様は時々ライブを行っているそうです。またCD販売も行っています。松原様の歌をもう一度聞きたい方はCD購入若しくはライブへの参加をお勧めします。松原様は宮古島の生家を民泊施設としてリフォームされたそうです。昔からの赤瓦を残すことにこだわり、家具及び内装は英国調です。9月オープンだそうです。会場には宮古島を訪問したことがある方がおられましたが、本日のライブを聞いて宮古島を訪問したい方が増えると思います。その時には松原様から島の見どころを紹介していただけるそうです。
最後に、これも飛び入りですが、金農フィーバーに沸く秋田県出身の東島昭二会員(S38文)、斎藤信雄会員(S38政)から秋田への想い、野球への想いを語っていただきました。
・第3部は「皆で歌おう」です。森川由美子先生のピアノ伴奏で「栄冠は君に輝く」を歌いました。
・最後は平林正明会員の振りによる「若き血」斉唱です。全員が肩を組み、広いホールで声高らかにエールの交歓を行いました。

世話役代表:塩井勝也(S41法)
世話役:斎藤信雄(S38政)、金田 一(S42工)、高橋伸一(S45法)、久保田宏(S46工)、芳賀 崇(S47経)、平林正明(S47経)、山田 健(S47経)、池田敏夫(S47商)、井上 徹(S49政)

次回の予定
・ 9月15日(土)10:00~12:00 本多公民館・視聴覚室でOh ! Enka の会・Songsを開きます。
次々回予定
・10月13日(土)10:00~12:00 いずみホール・Bホールで「ハープとフルートの共演」を開きます。
特別講演会
・11月10日(土)14:30~16:30 東島昭二会員による特別講演会
・                     「創部から130年。慶應義塾大学野球部の年代記」

【ご参考】
(有)松原工業は平成4年、府中市に設立された会社で、英国産の「ハニーストーン」と呼ばれる高級石材のコッツウォルズ・ストーンやベルギー産のヨーロッパレンガを直輸入し、自社工場で外壁用に加工して建築施工している。特に人気の髙いコッツウォルズ・ストーンは英国最大手のCNS社と日本総代理店契約を結んでいるので、日本で取り扱えるのは当社のみ。他に、英国で買い付けたアンティーク、ウィリアム・モリス・タイルの販売やガーデニング事業も幅広く行っている。

【Y】第29回 The Young Salon講演会を開催しました

【テーマ:AI、IoTがもたらす交通革命】

 2018年8月11日(土)、本多公民館2F講座室において第29回The Young Salon講演会を開催しました。
講師には山内弘隆氏(一橋大学大学院教授)をお迎えし、テーマ「AI、IoTがもたらす交通革命」の下、約2時間の講演を頂きました。会場には38名の皆様にお集り頂き盛況な講演会となりました。
引き続き行われた懇親会でも、山内先生を含め16名の皆様に参加頂き、大変盛り上がりました。以下講演要旨です。

  1. 交通経済学とは
    (1)慶應義塾大学の交通論
    私は慶應義塾大学で藤井彌太郎先生に、また増井健一先生の「交通経済学」で交通論を学んだ。交通経済学の研究では、社会的にも大きな影響力のある鉄道がテーマになる。チャンドラー氏はその著書「経営者の時代」の中で鉄道を取り上げ、またケンブリッジの経済学者A.C.Pigouは1920年の著書「厚生経済学」第4巻で“差別化”について述べているが、その題材が鉄道である。彼のもう一つの理論として“混雑”がある。混雑は車が道路の処理能力以上ある為に発生すると言うもので、これらが交通経済学の出発点である。慶應義塾大学では交通論をこうした経済学的な分析から論じている。
    (2)一橋大学の交通論
    一方、一橋大学においては関一先生が一橋大学を卒業し大蔵省に入省した後、再び学校に戻り交通論が教えられたが、より実学的であると思う。関先生はその後大阪市長に転向し、大阪で御堂筋の拡幅、公営住宅の整備、大阪市立大学の開校等都市整備に尽力、「シティプランニング」という外国語を「都市計画」と訳したのも関先生である。交通関係では日本発の公営地下鉄「御堂筋線」の建設、費用回収の一環として駅周辺の土地所有者に負担頂く方式を導入した。鉄道建設は駅周辺の地価を上げる効果がある事から、受益者に負担を求めたものである。(受益者負担型)
    他方、阪急電鉄の小林一三氏は沿線に宅地を造成し開発利益を創出、また大阪の中心から離れた宝塚に歌劇・遊園地等の拠点を創り鉄道の利用率を高めるなど、多角的手法により鉄道の建設費用を確保した。
    (開発利益還元型)
    もう一つの開発費用捻出方法は、鉄道開設に伴う地価上昇が鉄道周辺住民の固定資産税の増額を生み、役所に増収をもたらす事から市に相応の出資を求める方法である。(出資型)
    (3)交通の需要予測の考え方
    地域間の移動手段や、夫々の手段による移動人数等を変数として、「4段階推定方式」により交通の需要予測が実施されている。交通については他の需要予測に比べより緻密な予測値を算定しているが、実際に予測通りの結果になるかは難しいのが実情である。
  2. AIIoTがもたらす交通革命
    (1)AIとは何か
    AIの基本構成は、ある入力に対し機械が判断し出力するというものであるが、この判断は、従来に比べ圧倒的に多量のデータ(ビッグデータ)が取れるようになった事から、機械がこのデータを使った学習(deep learning)により、判断力を高め、且つコンピュータ技術を駆使し迅速な出力を可能にするというものである。またデータ自体その量の多さに加え、種類(質)も進化している。
    ①入力
    システム・センサー技術等の発達により画像認識等も高度化している。最近 では感情を読み取れる技術発展もあるようである。
    ②処理
    グラフや表による見える化、IoTを使った検出物の劣化状態の把握、通信技術 の進化(5G等通信技術他)などにより処理スピードも迅速化している。
    ③論理
    蓄積データからの検索・プランニング、コンテクスト(文脈)からの推論プランニングの最適化、対話・質疑応答も可能
    ④出力
    画像、音声、バーチャル・リアリティ、ロボット等により出力。
    このように、AIはその構成により外部からのインプットがあると、機械が計測し、判断し、実行に移すループの中で計画を最適化する。その際に出力されるデータは更に蓄積・フィードバックされ、益々AIの力を高めて行く。こうして将来はAIが人知を超えるシンギュラリティの時代が訪れるかも知れない。
    (2)自動運転の現状
    さて、それではAIは交通に如何なる影響をもたらすのか。自動運転の分野ではインフラ協調型として道路と一体になり、自動運転を開発する方法があるが、これまでの処この方式は中々進展がなく、車にセンサー・カメラを備えて周囲の状況を捉えながらの開発が進められている。最近米国で自動運転車の事故があり水をさされた感があるが、大きな流れは変わっていない。
    自動運転技術はレベルが0~5の段階で表示され、現在は車の前後左右をコントロールしてドライバーを支援するレベル2の段階にある。レベル3では特定の場所でシステムが全てを操作出来るが、緊急時はドライバーが対応するというもので、本年中にこのレベルの車が発売される可能性もある。レベル4では特定の場所でシステムが全てを操作、また最終のレベル5では場所の限定なくシステムが全てを操作する段階に到達する。現在様々な地域で実験がなされているが、地方都市・山間地等で地域限定の完全自動バスを走らせる計画もある。将来的にはタクシー、バス、乗用車が完全自動運転化される可能性がある。鉄道についても自動運転化の開発が進められている。
    (3)AI活用事例・マッピング
    AIについて現状では未だ人の眼には余り目立たないが、ホームからの転落防止、問合せ対応、遅延時間予測、列車の混雑予測、多言語案内、接客・案内の自動化、ダイヤ改正の支援、データの集約・分析等、幾多の活用事例がある。これら各事例の現状と将来動向について「事例マッピング」に纏めてみた。
    ここで言える事は、現状AIは車の配車等「オペレーション分野」で実用化され最適化が進んでいる。また「メインテナンス分野」でも常時カメラ等で情報を捉え分析を行うなど実用化が進んでいるが、「計画分野」では実験段階・技術開発段階にあると言える。未だ交通革命に繋がる域にまでは達していないのが実情である。何か別の画期的な技術が出て、相俟ってブレークスルーが生じる可能性はあるが、今暫くの間は静かな時代が続くかも知れない。

<山内弘隆先生プロフィール>

1985年3月  慶應義塾大学大学院商学研究科博士課程修了
1986年4月~1987年3月  中京大学商学部講師
1987年4月~1991年3月  中京大学経済学部講師
その後、一橋大学講師・助教授を経て
1998年4月 一橋大学商学研究科教授
2005年1月~2008年12月  一橋大学商学研究科長兼商学部長
2017年4月~ 一橋大学大学院経営管理研究科教授

講演風景1

【麻】来たれ!若者!―第170回例会(2018年8月)

当会においては、なかなか新人の加入がなく、現有勢力でメンバーがやや固定化されているため、年初の会員の平均年齢は、一人ずつ1歳年をとりますので、前年比プラス1歳となっていることが推察されます。プロ野球の某在京球団においても、複数の若いドミニカ共和国出身の育成選手が支配下登録(2軍以上の試合に出場できる選手登録)され、活躍しています。当会においては、特に65歳以下の若手選手(65歳といっても、「超若手」の範疇・青年団に入ります)の支配下登録数を増やし、平均年齢を下げることが喫緊の課題となっております。バーチャルの麻雀オンラインゲームは盛んとのことですが、先輩達の昔話や冗談に囲まれて、和気藹々としたリアルの麻雀を楽しみませんか。

当会は、毎月第4日曜日午前11時に、JR国分寺駅南口の雀荘「三千院」に集合し、月例会を開催しております。本年8月は、例会開始以降一度たりとの休会がなく、170回連続して懇親を深めており、今後とも余程の事が無い限り記録が途切れることはないと自負しております。

今年度の月毎(前年12月~本年11月)の優勝者が翌年1月3日に集い、真のチャンピオンを決定するチャンピオン大会白鳥杯が開催されます。因みに、今年度の月例優勝者は、次の通りです。12月は若手のホープ利根川さん(S51経)、1月は大御所である菅谷さん(S37経)と誰もが認める実力者安齋さん(S39経)が同点で2名優勝、2月と7月は論理的な雀風の田村さん(S44経)、3月は、お待たせしました常谷さん(S46政)、4月は硬軟使い分ける臨機応変体制を敷く平林さん(S47経)、5月はオープンリーチで先行リーチ者を恐怖に陥れて喜ぶ岩堀さん(S39政)、6月は待ちに待った新入会者篠崎さん(S54経)となっております。

指先を動かすこと、考えること、素早く判断すること等が認知機能の低下防止に繋がります。過去に麻雀に触れた塾生を心よりお待ちいたします。

なお、残念ながら本年2月に会員の渡辺義廣さんが(S44政)ご逝去されました。合掌。

 

【講】国分寺三田会第11回講演会を開催しました

国分寺三田会第11回講演会

主催:国分寺三田会

後援:国分寺市、国分寺市教育委員会

2018年6月30日(土)、JR国分寺駅北口cocobunji WEST 5階リオンホールにおいて、第11回国分寺三田会定期講演会を開催致しました。講師には北島政樹先生(国際医療福祉大学副理事長・名誉学長、元慶應義塾大学医学部長・病院長)をお迎えし、渡邉惠夫国分寺三田会会長挨拶の後、「がん治療に於ける過去・現在・未来」という演題で講演を頂きました。国分寺三田会会員に加え、近隣三田会・稲門会、KP会、欅友会の皆様を始め多数の一般市民の方々も参加され、出席者総数221名の皆様で会場は埋め尽くされ、たいへん盛況な講演会となりました。講演に続く質問タイムに於いても、一般市民の方とのユーモアある質疑応答、切実な要請に対する親切な対応も含め、幾つもの活発な質疑応答がなされた後、講師よりがんを予防する為の方策(講演概要末尾質問6への回答に記載)が示される等、1時間40分に亘る大変意義深い講演会となりました。講演概要は下記の通りです。

尚、引き続き行われた懇親会には北島先生を始め86名の方が出席され、国分寺三田会会員である目黒克己氏による開会の辞・乾杯、清水元国分寺稲門会会長の挨拶の後、会食・歓談に移りました。各テーブルでは講師と出席者との会話も弾み、一緒にスナップ写真を撮るなど、和気藹々・盛大な懇親会となりました。 最後は井上徹幹事指揮の下、参加者全員が肩を組み「若き血」を声高らかに歌い、お開きとなりました。

講演概要

 1991年に慶應義塾大学医学部教授に就任時、3大テーマとして下記を掲げた。

  1. 移植医療
  2. 内視鏡外科手術
  3. 外科腫瘍学

移植医療については1995年4月に小学生に初めて肝臓移植手術を行った。当時は阪神淡路大震災が発生し慶應義塾よりも現地に医療団を送った年、またオームのサリン事件が発生した年でもあった。当時肝臓移植手術は保険の適用が無かったが、慶應義塾で資金を提供し、手術の第一例目は無事成功、患者は現在元気に過ごしている。因みにこの年は現在勤める国際医療福祉大学が創立された年でもあり感慨深い。肝臓移植手術はその後1995年~2016年迄既に200~300件に達している他、脳死移植も11例、小腸移植も5例程ある。移植はチーム医療が必要であり、手術の成功は外科、内科、リハビリステーション、家族など総合力の結果である。

さて、昔は患部を大きく開く手術が主流であったが、現在は内視鏡を使い小さな傷で済ませる方向に変化してきている。患者に優しい低侵襲・個別化の手術が求められている。王元監督の胃がんの手術も時間は掛かったが全て内視鏡で行い、手術の翌日には歩く事が出来た。低侵襲のデータ蓄積の成果は、政府の21世紀COEプログラムにより評価され、慶應義塾は多額の研究費支援を得る事ができ、大学院での研究にも役立てられた。以降この仕組みを活用し、東京大学や国立がんセンターを含む国内外の施設との連携によるデータ蓄積、研究成果を挙げ、次なる研究開発に役立てる事に努めてきた。

内視鏡手術に関しては、今から137年も前の1881年に福沢先生が腹腔鏡手術を予見する論説を出されていた。その中では“小さな鏡を使って恰も口の中を見るが如く”と書かれていた。同時に医学は外科より進歩するとも記されていた。しかし留意すべきは、その進歩には医学・工学・産業との連携(融合)が不可欠である。

内視鏡手術は画像を見ながら行う手術であるので、立体感を持たせる為の3D技術が開発された。またがんは必ずしも直ぐ近くのリンパ節に転移しない場合もあり、低侵襲・個別化手術を可能とする為には、がんが最初に転移するリンパ節(センチネルリンパ節)を探す必要があった。そこで、転移先を発見する為に、①患部周辺を色素で染め、②リンパ節に集まる放射性物質を音で検知する技術、また③明るい処でも見える蛍光色素など様々な開発がなされた。更には④手術中患部を映すカラーモードを変換し術者を支援する機械も出来ている。特に食道・胃接合部の胃癌では、腹腔鏡で周りのリンパ節を検査し、転移がなければ口から内視鏡を入れて最小限の範囲で粘膜切除を行う。最近では放射線を使い、センチネルリンパ節の画像をはっきり映し出す機械(スペクトCT)もある。こうした医療機械の進歩、医師の技術進歩が相俟って低侵襲・個別化手術を可能ならしめている。

私が1975年から米国ボストンで学んでいた頃、留学先(MGH)でハーバード大、バーク教授に師事していた。近くにマサチュセッツ工科大学(MIT)があり、先生は常にここと連携していた。先生は、医・工・産・学の連携が必要であり、これがないと外科は進歩しないといつも言っておられた。“知識を持つ事のみに留まらず、科学の裏付けのあるアカデミィック・サージャンになりなさい”と教えて頂いた。

慶應義塾大学病院は2000年3月にアジアで初めてダヴィンチを導入したが、ダヴィンチの欠点は、①大型、②体内でのアーム衝突の危険性、③視野制限、④高コスト、⑤無触覚である。そこで慶應の理工学部と連携し、リニアモーターとコンピューターを使い触覚を持つロボットを開発し特許も得た。これにより、日本から1万キロ離れたスロベニア、また慶應理工学部のある矢上台と医学部のある信濃町間で触覚を伝える事に成功し、外科手術を進化させた。今後医療機械で世界の市場を狙って行く事も出来るだろう。

未来医療について、①ダヴィンチを進化させた軟性内視鏡手術ロボット(慶應義塾)、②脳梗塞等麻痺のある人に対するニューロリハビリ(慶應義塾、札幌医大)、また③女子医大ではMRIを手術室に置き、手術中患者の組織を調べる事の出来るスマート手術が行なわれており、一昨年広島大学、今年3月から信州大学がこれに続いている。今後自動車にも代わり得る医療技術・機械の輸出産業に繋げていけるかも知れない。現在わが国では未来医療(がん、ロボット、再生医療)に40数億円の予算がついている。私がスーパーバイザーとなっており、今後活用して行きたい。

2009年に日本医工ものづくりコモンズを創った。米国ボストンに白人、黒人、リス、サルなど誰でも入れる公園があり、これがヒントとなった。これまでわが国では医療と物つくりの現場が一緒になる事がなかったが、垣根を越えて、誰でも対等な立場で参加できるプラットホームの実現を図ったものである。これがわが国で医・工連携を成功させるポイントと考えている。現在16の学会が連携し、これからの医療機械を開発している。加えて日本内視鏡外科学会で学会中に機械展示の場に若手医師のツアーも含めた育成事業も推進している。

起業家スティーブ・ジョブズ氏は組織にはトップリーダーがビジョンを持ってイノベーションを行なわなければならないと言っている。イノベーションには2つあり、1つはわが国得意の継続性のある(ハイレベルな)イノベーション(Sustaining Innovation)があるが、これは中々成果が一般に届きにくい。少しレベルを下げて多くの人達に届き易くする事が肝要であり、これがディスラプティブ・イノベーション(Disruptive Innovation)である。この考え方を文科省に提言していた処、テルモの元会長中尾氏(塾員)も同じ考えを持っていた事が分かり、現在同氏と共にものづくりコモンズプロジェクトを進めている。

医学・工学の連携に加え、今後は(ブラックジャックではなく)チーム医療、チームケアーが大切であると考えている。患者が①発病、②診断、③治療、④回復等夫々のステージで適正なチームが必要である。

最後に、医学はサイエンスを背景としたアート・技術であり、その基礎は温かい心(ヒューマニティ)である。これが本当の医学であると考えている。

胃がんの手術を行った王元監督と対談したが、王さんは“昨日は顧みず、明日は考えず、今日1日1日をきちんと生きる”と言っておられ、この生き方に感銘した次第である。

【質疑応答】

  1. 質問1:再生医療について 京都大学の山中教授によるiPS細胞や、大阪大学における免疫細胞など、再生医療について先生のお考えを教えて下さい。
    回答1神戸でiPS細胞を使った網膜の治療がなされたが、未だ継続的に実施されていない。患者の幹細胞を培養しての再生医療もサルまでは成功しているが、未だ確立されていない。近々大阪大学においてiPS細胞を使っての心臓外科治療も予定されており期待している処である。
  2. 質問2:日本の手術レベル 日本の手術レベルは世界の中でどのような位置にあるのか。また手術後、 抗がん剤の副作用が苦しいと聞くが、将来はどうなるのでしょうか。
    回答2日本の手術レベルは、症例も多くまた研究も進んでいる事から世界最高位にあると思う。一例だが、私が慶應にいる頃ソウル大学から来られていた若い医師が現在ソウルナショナル大学外科の主任教授として活躍している。 抗がん剤については、①患者の組織を用いて抗がん剤の感受性テストや、②ゲノム解析により最適な抗がん剤の使用が可能となり、抗がん剤の副作用を抑える効果も出てきている。また漢方を使った東洋と西洋医学の融合も行なわれてきている。抗がん剤でがんが退治されても再発の可能性があるが、これは癌幹細胞が抗がん剤に強く、これからも癌幹細胞を叩く薬の開発が必要とされている。
  3. 質問3:最先端医療 自分の夫が現在がんの治療中であり、今からでも最先端の治療を受けたいと考えているが、可能であればどこか紹介頂けないでしょうか。
    回答3出来ると思う。(⇒講演会後、個別対話で紹介された)
  4. 質問4:抗がん剤 自分は前立腺がん、骨のがん、肺がん、他に近眼、老眼でもある。(笑) 使用中の抗がん剤が効かなくなってきているようなのでアドバイスが欲しい。また、がんの原因を無くす薬は将来できないのでしょうか。
    回答4現在の薬で副作用が出ていないのであれば、続けたら良いと思う。全てのがんに有効な薬はない。がんの種類により異なる抗がん剤が使われる。がんの再発は癌幹細胞ががん化する事によるものであり、癌幹細胞にダメージを与える薬の研究開発が進められている。
  5. 質問5:がんの予防 現在2人に1人が何らかのがんになると聞いているが、本当でしょうか。 またどのような事に気をつければ良いでしょうか。
    回答5厚生省から出ているデータを見ても2人に1人ががんになる事は事実だと思う。がんも早期に見つかれば良いが発見が遅れると薬を選ぶのも難しくなる。出来れば年に1回は健診を受けて頂きたい。オバマ大統領はプレシジョン・メディソン、すなわち健康な時にゲノム(染色体)解析をすべきだと言ったが、日本でも既に11のゲノム中核病院が選ばれ、その下にゲノム病院も指定されている。中核病院ではゲノム診断をしてくれる。
  6. 質問6:がんの予防 どうしたらがんに罹らずに済むか。またがんに罹っても酵素や気功等を信じて手術も受けない人がいるが、知識の啓蒙活動についてどのように考えておられるか。
    回答6:この件については国が如何に指導するかと言うよりもセルフケアー、本人の自覚が大切である。自分から進んで健診を受けるなど自己管理が大切である。私の持論は下記の通りである。
    1無:①タバコは控えるべし(禁煙)
    2少:①食事、②アルコールは8分目に抑えるべし。(医食同源)
    3多:①多くの運動(2足は二人の医師:歩くことは循環器内科医・脳外 科医を)、②多くの睡眠、③多くの人に会う(多接)

<北島政樹先生プロフィール>

1966年  3月 慶應義塾大学医学部卒業

1975年  3月 慶應義塾大学にて医学博士の学位を受ける。
4月 Harvard Medical School&Massachusetts General Hospital 外科フェローとして2年間留学

1989年  4月 杏林大学第一外科教授

1999年 10月 慶應義塾大学病院病院長

2001年  7月 慶應義塾大学医学部長

2007年  4月 慶應義塾大学医学部名誉教授 国際医療福祉大学副学長・三田病院 病院長

2009年  6月 国際医療福祉大学三田病院がん治療研究センター長 7月 国際医療福祉大学学長

2016年  4月 国際医療福祉大学副理事長 名誉学長

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【E】第114回Oh!Enkaの会・Songsを開催しました。

1.日時:7月21日(土)午前10時から12時。

2.会場:本多公民館 視聴覚室

3.ピアノ伴奏・歌唱指導:森川由美子先生

4.出席者:26名

・準備体操の後、発声練習

歌詞の意味を、如何に表現するか、どのように歌えば”言葉”を伝えられるかを勉強しました。

5.歌唱曲目

・海      ・みかんの花咲く丘     ・夏の思い出

・峠の我家   ・ローレライ        ・椰子の実

海:上顎の使い方を練習。「夜の海」の”夜”の表現方法を練習。

みかんの花咲く丘:1番と2番で歌い方を少し変えて歌詞の内容を表現。

夏の思い出:この歌も、曲の持つイメージの表現方法を練習。

峠の我家:終わりの「楽しい日、悲しい時」の歌い方の違いを勉強。

ローレライ:フェルマータ記号が付いているところの歌い方を勉強。

椰子の実:3番の「いずれの日にか国に帰らん」の表現を2通り練習。次回のSongsでもう少し練習する予定。

 

最後に、まるく輪になり「さよなら集い」を歌ってお開きとなりました。

 

【歴】第85回 歴史をひもとく会 講演会報告

京都1200年、人物に見る天皇家と仏教の歴史

 平安の都の名にそぐわぬ治乱興亡の歴史を秘めた京都は、いつも四季の華やぎを添えてわたくしたちを迎え入れてくれます。

そんな京都に惹かれ、王朝の歴史に興味を持った伊東克氏が、京都ステイを重ねつつ京都研修に没頭するようになったきっかけは、海外での貴重な経験すなわち、定年退職後、スペインに語学留学した折、クラスメイトから「日本の皇室は本当に万世一系なのか」と聞かれ、満足な返答ができなかったことにあるとのこと。

 85回の講演会は7月7日()、本多公民館にて、国分寺三田会の会員(S39経)で京都通の伊東克氏を講師に迎え、44名の参加者の下で行われました。

講演の冒頭に講師は、京都の印象として次の4点、①伝統と常なる挑戦、②寺社と連綿たる伝統行事、③世界に通じる革新的企業群の隆盛、④温故知新を挙げています。明治維新による東京遷都後の衰退を乗り越えて、今日も繁栄を続ける京都の核心を捉えた見事な視点といえましょう。

 さて、講演は2部編成で、第1部は天皇家の歴史、休憩をはさんで第2部は平安期における仏教の歴史について行われました。講演内容は、歴代の天皇や仏教の高僧の人物像を語ることを通して、歴史物語に迫るという特徴的な試みであり、その手法は、あたかも塩野七生著の「ローマ人の物語」に通じる様に感じます。

 1部では、桓武天皇から始まり、嵯峨、清和、醍醐、後三条・白河、崇徳・後白河、後鳥羽、後醍醐、後水尾と続き、最後の光格天皇まで10人の天皇の物語が語られ、特に平安時代の歴代の天皇を、親政の時代、摂関時代、院政時代と3つに切り分けて説明。その内容はとても興味深く、普段は耳にできない事柄や、今まで知らなかったお話ばかり。真剣に、じっと聞き入る会員の表情からも会場全体が講演に魅了されている様子が窺われました。

 1部終了後の休憩の合間に、「京都検定試験問題」が会場内に配布され、10問のうち5問以上正解ならば、3級の資格レベルということで、参加者が懸命に回答に取り組む姿が興味深い光景でした。こういったところに講師のサービス精神が伝わってきます。

 2部は、平安期から鎌倉期までの日本の仏教を切り開いた高僧の物語。最澄に始まり空海、円仁、法然と続き最後は親鸞まで5人を選び、奈良時代に国教となった仏教が、その後どの様に隆興していったか。官によって取り入れられた仏教は、遣唐使を通じてその奥義が伝授され、最澄の死後には比叡山延暦寺に大乗戒壇の設置も認められ、やがて鎌倉期に入り、比叡山で学んだ法然・親鸞等により民衆仏教へと変化していく様子が熱く語られました。

 今回の公演を通じて、講師が伝えたかったものは、海外生活を通して知り得た日本のすばらしさ、世界が羨む皇紀2670年余りに及ぶ天皇制の伝統の凄み、京都1200年に及ぶ歴史の重み等々ではないかと推量します。京都学の片鱗に触れ、興味深い話に感じ入った一日でした。

以上

 

【歩】第51回歩こう会報告~中山道を歩く(第2回目)

平成30618() 午前9時、今にも降りそうな空模様の下、参加者21名がJR巣鴨駅前に集合。前回同様、加藤芳典学芸員(文教ふるさと歴史館)に同行いただいて、たっぷりと街道沿いの名所旧跡の説明をしてもらいます。

旧中山道に沿って、まずは旧板橋宿を目指して出発。おばあちゃんの原宿と呼ばれる「とげぬき地蔵尊」を右手に見て、賑やかな商店街を進みます。やがて「庚申塚」の名称で名高い猿太彦神社が交差点の右手に現れます。一同お参りも早々に次の見学先「延命地蔵尊」へと向かいます。ここはその昔、旧中山道を往来する旅人が立ち寄り、道中の無事を祈った場所。

さらに進み、埼京線の踏切を超えJR板橋駅に至ると、あちらこちらに「新選組の街」の表示物が目に入ってきます。何と駅前の一角に「近藤勇の墓」があるのです。

見学後はまっしぐらに旧板橋の宿場を目指します。右手に高速道路の高架橋が目に飛び込んでくると新中山道(国道17号線)との交差地点に到達。ここから、旧板橋宿の一つである平尾宿に入っていきます。両側に商店街が続く中を進み。中継点の板橋観光協会に到着。ここでは現地ガイドによる旧板橋宿のガイダンスを用意してくれています。「旧板橋宿は京都から見て上宿、中宿、下(平尾)宿に分かれていました・・・・」。ガイドさんの熱心な説明に全員が壁の表示物を注視。江戸時代の宿場町を想像しました。板橋観光センターを後にして途中、「旧板橋宿(中宿)本陣跡」を右手に見て、更に進んでいくと石神井川に突き当たります。ここに架かる「板橋」(宿場の名称の起源)を渡り、その先にある「縁切り榎」を見学。

ここを過ぎると、あとはひたすら「志村一里塚」に向かって街道を上って行きます。ゆっくりと旧中山道の旅人になったつもりで歩き、無事に終点の「志村一里塚」に到着。全員で記念撮影をした後、おいしいイタリアンレストランで乾杯しました。生憎の梅雨空でしたが、気温も上がらず却って歩くのには好都合で、街歩きを楽しむことができた一日でした。

 

 

【E】第113回 0h! Enkaの会を開催しました。

1.日時   平成30年 6月17日(日)10:00~12:00
2.会場   本多公民館ホール
3.出席者   会員52名、非会員9名、鼓笑関係者6名 計67名
・      (国分寺三田会、立川三田会、小平三田会、国分寺稲門会、その他)
・      「鼓笑(コゲラ)の皆さん16名、ピアノ伴奏・歌唱指導:森川由美子先生
4.今回はThe Young Salonと共催で開催しました。
5.スケジュール
・第1部  カレッジソング斉唱:①塾歌 ②三色旗の下に ③慶應讃歌
・第2部  和太鼓演奏 「鼓笑(コゲラ)」
(「鼓笑(コゲラ)」のプロフィールについては下記をご覧ください)
・第3部  皆で歌おう:①朧月夜 ②春の唄 ③春の日の花と輝く
・エール交歓 若き血(指揮:平林正明会員)

・第1部はカレッジソング斉唱です。
いつものように、森川先生の伴奏によるカレッジソングで始まりました。まず「塾歌」斉唱。斉唱後三田評論5月号に山内慶太教授が書かれた「塾歌に歌われた慶應四年」について天野肇会員から寄せられた感想が塩井代表から披露されました。続いて「三色旗の下に」、「慶應讃歌」と進みました。
・第2部は井上徹会員のご尽力で実現した、小平市の和太鼓演奏チーム「鼓笑(コゲラ)」の演奏です。今回は小学生からシニアの方まで16名の方が法被姿も凛々しく迫力のある演奏を披露してくれました。大太鼓(長胴太鼓)9台、中太鼓(桶胴太鼓)2台、締太鼓3台を持込み、笛や鉦を加えた構成です。曲ごとに太鼓の構成や配置を変えて変化をつけています。
曲目と解説は次の通りです。
①山呼(さんこ):高い山の頂上を目指し、重い荷物を背に一歩一歩大地を踏みしめ、はじめのい~っぽ。
②テンマ:「テンマ船」が大海原に漕ぎ出していく心地よいリズム。
③どんちゃか舞:太鼓あり 笛あり 踊りあり 跳んで楽しく。
④ぶち合わせ:太平洋岸に伝わる漁師の太鼓。大漁を願って競い打ち。
⑤弾打(だんだ):2台の太鼓を弾けて跳ねて躍動する勢いあるリズム。
⑥こげらばやし:「重松ばやし」より編曲。笛 締太鼓 きつね踊りでにぎやかに。
⑦屋台:秩父地方で12月に行われる「夜祭」の屋台囃子からアレンジ。
⑧ドッコイ:江戸っ子の「夏まつり」 神輿の練り歩きを表現。
普段和太鼓を聞く機会の少ない我々には耳慣れない曲名でしたが、解説を見ながら聴くとなるほどな、と情景が目に浮かぶようです。出だしはソロで厳かに始まりましたが、次第に太鼓の数も増えリズムも激しく迫力のある演奏になっていきました。太鼓の音が聞こえるというより、音と振動が圧力になって体に直に伝わってくる感じです。
太鼓には音程はありませんが、種類によって(厳密にいうと一台一台)また打ち方によってそれぞれ音色が違い、強弱やリズムの面白さ、演奏者のパフォーマンスも加わって幅広い表現ができることに驚きました。さすがに皆さんリズム感が抜群で、一糸乱れぬ連打には会場の皆さんも感心しきりでした。特に女子小学生の大人顔負けの力強いバチ捌きには感歎しました。当然のことながらすべて暗譜で8曲続けたのですから、日ごろの練習と鍛錬に全く敬服した次第です。
盛大な拍手の後、「みんなで和太鼓」のコーナーで、太鼓体験をさせていただきました。一朝一夕にはできないことが良くわかりましたが、皆さん大いに楽しんでいました。また太鼓に関する豆知識も教えていただきました。
とにかく文句なしに楽しく、また大いに元気をいただいた素晴らしい演奏会でした。
・第3部は「皆で歌おう」です。
森川先生のご指導による発声練習の後、「朧月夜」、「春の唄」、「春の日の花と輝く」を皆で元気良く歌いました。
また、新規会員奥山通夫さん(S38工)の紹介がありました。
・最後は平林正明会員の指揮による「若き血」斉唱です。全員が肩を組み、広いホールで声高らかにエールの交歓を行いお開きとなりました。

【和太鼓チーム「鼓笑(コゲラ)」プロフィール】
「鼓笑(コゲラ)」は、中野美恵子氏が率いる和太鼓の演奏チームです。
小平市を中心に市の行事や福祉イベント、演奏会等幅広く活動している団体で、小学生からシニアまで26,7名の会員で構成されています。平成13年から活動されているそうですが、7,8年前より文化庁の伝統文化教室の指定を受け、和太鼓に関連する和文化の普及に貢献しています。指導は全国的に有名な長野県伊那市の和太鼓集団「大太坊(だいだぼう)」から派遣されたプロが行っています。「鼓笑(コゲラ)」の由来は、『楽しく笑顔で太鼓を叩こう』という思いと、「小平市の鳥、コゲラ」を合わせた造語だそうです。
なお、来る8月12日(日)ルネこだいら・中ホール にて、和太鼓集団「大太坊」と「鼓笑」のジョイントコンサートがあります(入場料1000円)。希望者は井上徹会員にご連絡ください。
「大太坊(だいだぼう)」HPhttps://daida-home.jimdo.com/

世話役代表:塩井勝也(S41法)
世話役:斎藤信雄(S38政)、金田 一(S42工)、高橋伸一(S45法)、久保田宏(S46工)、
芳賀 崇(S47経)、平林正明(S47経)、山田 健(S47経)、池田敏夫(S47商)、
井上 徹(S49政) 今回は南雲宏さん(S63政)にもお手伝いいただきました。

♪次回の予定
・7月21日(土)午前10時~12時、本多公民館・視聴覚室でOh ! Enka の会・Songsを開きます。
♪次々回の予定

・8月25日(土)午前10時~12時、リオンホールで三線(さんしん)の演奏を楽しみます。