『レシピに隠された極意』
≪実習のようす≫
B今回のキャッチコピー「ハンバーグを得意料理に!」。さすれば、当然‘ハンバーグ’がメイン料理。‘料理の会’では、これまでに187品の料理を作ったが、ハンバーグは初めて。学校給食の献立に入っている国民食なのに、46回目の実習にして初登場とは意外。家庭料理の真打がいよいよ登場ということか。
Bハンバーグの原点は中央アジアの騎馬軍団・タタール族の兵糧食(戦いの最中での食糧)といわれ、タルタルステーキの原型。西方に侵攻する際に、役に立たなくなった軍馬を殺し、その生肉を押しつぶし、細かく切り刻んで食用にする。硬い生肉を柔らかいミンチにして食べる調理法は、ドイツの港町ハンブルクに伝わり、18世紀ごろ、生の肉ではなく‘焼く’作り方に進化した。その後、ドイツからの移民によってアメリカに持ち込まれ、発祥の地をとって
「ハンブルク風ステーキ」と呼ばれる。
B話を実習に戻そう。献立は「ハンバーグ 人参のグラッセ・クレソン添え」「野菜たっぷりショートパスタのスープ」「スモークサーモンのグリーンサラダ」に「白飯」。先生から献立の連絡を受けた時、何の変哲もない街食堂のありきたりのハンバーグ定食かと思ったが、出来上がったハンバーグを口にした瞬間、それは浅はかな勘違いだったと気づく(→「レシピに隠れた3つの極意」)。
B料理の感想に触れる。こんがりと焼けたハンバーグステーキと作りたてのソースがよく馴染み、コクのある深い旨みが口いっぱいに広がる。味覚と食感がいい感じ。付け合わせのニンジンのグラッセは甘くやさしい味わい、彩りもよく食欲をそそる。仲間と協力して作る料理には、形容しがたい美味しさがある。
- レシピ説明
- チーム①の調理
- チーム②調理
- チーム③調理
- チーム④調理
- チーム⑤調理
- ハンバーグステーキ
- ニンジンのグラッセ
- グラッセ失敗作
≪メンバーの動き≫
B端山さんと菊池さんが入会、会員は25名となった。また、会員が増えてきたことから、尾川さんに会の運営を手伝っていいただく。
≪実習を支えたメンバー≫
B食材は、内野さん、川口さん、小島さん、小林和憲さん、それに私がそれぞれの近場のスーパーで調達。実習終了後には、尾川さんが施設の担当者と実習室の後片付けの状態をチェックした。
≪レシピに隠れた3つの極意≫
Bレシピには、ハンバーグを美味しくする‘3つの極意’が隠されていた。
*極意その①-合い挽き肉*
B牛肉の挽き肉は強い旨味があるが、焼き上がりが硬くなりやすい。一方、豚肉の挽き肉は柔らかく甘みがある。実習では、牛の挽き肉と豚の挽き肉の割合が2対1の合い挽き肉を作った。牛肉の旨みが引き立てられた食べやすい食感のあるハンバーグになった。 (参考)アメリカではハンバーガー文化が根強いため牛肉100%が主流。
*極意その②-氷水*
B挽き肉は氷水を入れて捏ねると、焼き縮みせずに柔らかくジューシーに焼き上がる。実習では、3人分のハンバーグを作るために、牛豚の合い挽き肉に75ccの氷水を加えてよく捏ねた。TV番組の食レポのごとく、外はカリッと中はジューシーのハンバーグになった。
*極意その③-ソース*
Bソースにバターを加えると、コクや香りが増し、まろやかな味になる。また、ケチャップや中濃ソースを合わせると、深い味わいになり、照りも出る。実習では、沸かした酒に、バター・ケチャップ・ウスターソースを混ぜ、塩・胡椒で味を調えてソースを作った。ハンバーグとよく合うコクのある深い味わいのソースになった。
≪出来上がった料理を前にして≫
- 完成した料理
- チーム①
- チーム②
- チーム③
- cニーム④
- チーム⑤
(参考)グラッセに関する余談
Bグラッセはフランス語の‘glacé’。「つやを出す、氷を張る」という意味がある。16〜17世紀頃のフランス、肉料理などの付け合わせや、マロンを使ったお菓子の技法として広まった。確かに実習で作ったニンジンのグラッセはツヤツヤ。作り方は、水に砂糖、バター、固形スープの素などを加えた煮汁がなくなるまでニンジンを煮込むのだが、うっかりして煮汁がなくなっていることに気付かず、ニンジンと鍋の中は真っ黒こげ。余ったニンジンをもらい何とか体裁をつくろった。料理は細心の注意が必要だ。失敗には落ちがある。いや、鍋のコゲ付きが落ちないのだ。最後は違うチームの川口さんが大変ご苦労されてきれいにしてくださった。感謝!
≪アテンション≫
Bお試し参加、大歓迎。
(文責・写真 昭48沼野義樹)























































































