【C】La Madre Cooking第32回 「秋の野菜たっぷりメニュー」

       2023年豊洲の初サンマ、一匹2万5千円!!

【実習の概要】
 秋野菜がにぎやかな9月27日(水)に開催、テーマは「秋の野菜たっぷり」、実習で食材として使用した野菜は全部で12種類、オーガニック野菜たっぷりの実習でした.
◎今回、国分寺三田会に最近入会された廣瀬泰幸さん(56政)と石塚健さん(51経)が新たにご参加され、料理作りを楽しむ仲間が増えました。
〇主菜は大衆魚「サバ」を使った「サバのカレー風味マリネ」。カレーのスパイシーな味とトマトケチャップ・酢のほどよい酸味が調和、食欲をそそる爽やかなマリネでした。先生は「サンマのカレー風味マリネ」を考えていたようですが、「サンマ」が記録的不漁のために高値で小振りなので「サバ」にしたとのことです。
〇副菜は野菜をたっぷり使った「蒸しナスの香味野菜漬け」。電子レンジを使ったいわゆる「時短レシピ」です。実習で使用したニンニク、ショウガ、大葉など香味野菜は、料理の風味・コクを増やして食欲を促進します。
〇汁物は「レタスと卵のスープ」。包丁を使わずに手軽に作れるスープ、レタスのシャキシャキ感と卵のふんわりした口当たりがよく合いました。
〇主食は「サツマイモご飯」。今が旬のサツマイモの甘味とほっくりした食感が白米とよく調和していました。「サツマイモご飯」はいわゆる「かて飯」です。「かて飯」は、米の消費量を抑える目的で、雑穀や野菜などの安い食品を混ぜて増量した飯のことです。
(「かて飯」については「国分寺三田会会報67号」に記載します。)

【サバについて】
 サバの種類は「マサバ」「ゴマサバ」「太平洋サバ」、日本沿岸で獲れる代表的なサバは「マサバ」です。「太平洋サバ」はノルウェー近海で漁獲されているので、「ノルウェーサバ」とも呼ばれています。見た目・味は、「マサバ」とあまり変わらないので、「マサバ」の漁獲量減少に伴い「ノルウェーサバ」の輸入が拡大しています。スーパーには脂がのっているノルウェーサバが多く並んでいます。
 日本は漁獲した小型サバを輸出しています。輸出先はアフリカ諸国が半数近くを占めています。
輸出用缶詰は
「GEISHA(ゲイシャ)」という名称のサバのトマト煮です。ナイジェリアやガーナではゲイシャといえばサバ缶のことだそうです。

 【サバの料理】
 サバを食材とした料理をいくつか紹介します。
<さば味噌漬け>
 江戸時代の庶民の日常的な魚介類と野菜(精進)類のおかずの名前が載っている『日々倹約料理角力取組』には、「めざしいわし」や「小はだ大根」(小肌と大根の煮付け)な度と共に「さば味噌漬け」が「魚類方前頭・春の料理」に入っている。「さば味噌漬け」は焼いて食べたようである。
<鯖寿司>
 日本では「みそ煮」「塩焼き」「しめ鯖」が一般的。個人的には京都の「鯖寿司」が好きだ。
「秋サバや若狭生まれの京育ち」という句がある。これは、若狭で取れたサバにひと塩し、サバ街道をたどり、京に持ち込まれたときにちょうど食べごろになったためと言われている。
京都には鯖寿司の有名店は何軒かあるが、天明元年(1781年)創業の「いづう」がいい。「いづう」の「姿寿司」は結構な値なので、京都に出向いた時は、清水の舞台から飛び降りる思いで求めている。サバは近海の脂が乗った肉厚のマサバ、米は滋賀の江洲米、北海道産真昆布が寿司を巻く。昆布とサバのうま味成分の相乗効果で、寿司全体に絶妙な味わいが広がる。
(本店は祇園新地(四条通り北側)、京都大丸店の地下の店も便利。)
<サバサンド>
 「バリック・エクメッキ(魚のパン)」と呼ばれるイスタンブールの名物料理。バゲットのようなパンに、焼き立てのサバ・レタス・生の玉ねぎを挟み、仕上げに塩・コショウとレモンを絞って出来上がり。
(バッケットで作ったサバサンドの写真を参考に載せました。超簡単です!)
<ゴドゥンオチョリム>
 韓国の家庭で作られる魚料理の中で最もポピュラーな「おふくろの味」。醤油ベースの少し辛い「サバと大根の煮付け」。一度、味わいたい。
スタブラ サバフィレ>
 ノルウェーには、缶詰に入ったサバフィレのトマト煮(「スタブラ サバフィレ」)が人気で、黒パンにのせて食べる。缶詰は輸入されているので試してみたい。
<サバのリエット>
 北フランス・ブルターニュ特産のサバを使った素朴な郷土料理。ワインによく合うとのこと。サバ缶で作ってもいいそうだ。
(リエット…元々は、豚肉をスパイスや香味野菜と煮込んでペースト状にしたもの。

以下は実習の様子(8シーン)です。ご覧ください。 ①料理の完成、②実習風景、
③A班、④B班、⑤C班、⑥D班、⑦芋飯炊きあがり、⑧参考(サバサンド)

(文責・写真 昭48沼野義樹)

以上(2023.9.27実施の料理実習

【C】La Madre Cooking第31回 テーマは「元気の出る肉料理]

豚のしょうが焼きは肉とタレが決め手!!

<実習の概要>
夏も間近な6月23日(金)、実習は夏バテ予防の「元気の出る肉料理」、講師の伊藤先生と受講生11名が集まりました。メインは家庭や町なかの定食屋でもお馴染みの「豚のしょうが焼き」、肉料理を引き立てる副菜は「小松菜の酢醤油和え」「たたき胡瓜」、汁物は新ジャガイモの旨味が伝わる「じゃがいもとわかめの味噌汁」、一汁三菜の献立でした。実習で使用した食材は9品、ひとりでも手軽に作れ、家庭的かつ身の丈に合った経済的な献立です。本会の名称‘LA Madre Cooking‘そのものが色濃く現れていました。食品が止め処なく高騰している昨今、まさに「神献立」です。参加者には、先生のご指導を直接受ける時間がたっぷりあり、実習での一人当たりの作業密度も非常に濃く、充実した時間でした。

<豚のしょうが焼きを作る>
作り方のレシピは色々あるようですが、決め手は「豚肉」と「生姜」だと思いました。豚肉は、今回の食材当番の小沼さんが購入された、見た目はもちろん、触感からも美味しさが伝わる「豚の肩ロース」、「我こそ肉なり!」と語りかけているように感じました。
タレは、酒・醤油・みりんに加え、おろした生姜を混ぜて作りました。先生はこだわりがあるようで、市販のタレやチューブに入ったすりおろし生姜を使わないところがいい!
豚肉をタレに15分ほど漬け、中火に熱したフライパンで豚肉を焼き、最後に残ったタレを強めの火で煮詰めれば完成。何と言っても、その手軽さがこの上なくいい!
調理時間は、副菜の二品と味噌汁を含めて1時間チョット。味噌汁の具材は、若林さんが持参された自然農法で栽培の採り立てのジャガイモです。新ジャガの香りと甘味を味わうことが出来ました。
 調理した「豚のしょうが焼き」は、みりんの上品な甘みと、おろし生姜の辛みと香りのあるすっきりとした味わい。くどさのない甘辛味が食欲をそそります。
料理を作るって本当に楽しいものですね!

<豚のしょうが焼きの効用>
豚肉に豊富に含まれているビタミンB1は糖質のエネルギー化に欠かせないもので、体力増強や疲労回復に効果大。生姜と組み合わせれば、夏バテ防止にも威力が増します。ビタミンB1をしっかり摂れば、肥満防止・睡眠障害の改善・脳の活性化などの効果も期待できるそうです。
「豚のしょうが焼き」は、ビタミンB1を補う手っ取り早い救世主です。

<豚のしょうが焼きの発祥>
今や全国で定番の「豚のしょうが焼き」、その発祥は昭和20年代。1951年創業の「銭形」(東京・銀座)が、トンカツより手早く大量に作れる肉料理として考案ました。豚肉を薄切りにして、しょうが・醤油・みりん・酒を合わせたタレで焼いた料理を「豚のしょうが焼き」と名付けてメニューに加えたそうです。 銭形はいい仕事をしました。

(文責・写真 昭48沼野義樹)

 

【C】La Madre Cooking ベーグルを焼きました(特別実習第2回)

-「ベーグル、鶏ハム、野菜いっぱい、ヘルシーランチ!」-

ベーグルとは、こんなにも重量感のあるパンだったのか!今回の実習では、参加者全員がひとつのテーブルを囲み、先
生の熱意が感じられる距離で、実技を交えた丁寧かつ理解しやすい指導を受けました。
素人の私にも重量感のある美味しいベーグルを焼くことができた所以です。少人数での実習だったので、手を休めることもなく、時が過ぎるのも忘れるほどでした。料理が初心者の私には、理想的な実習だったと思えます。

≪実習の概要≫
今回は特殊な料理を少人数で作る特別実習として5月24日(水)に開催。昨年9月に続き2回目のパン作りです。料
理の会のメンバー4名に加え、ベーグルを焼いたことがないという、江端さんにも参加して頂きました。久々の女性の
生徒です。先生は嬉しそうでした。
≪実習内容(献立)≫
作った料理は、ベーグル、鶏ムネ肉のハム、半熟ゆで卵です。写真の玉ねぎスープは、先生が飴色になるまで炒めた玉
ねぎを使いました。
<ベーグル>
〇歴史について
ベーグルは、1880年代にアメリカ・ニューヨークに移り住んだポーランド系ユダヤ人が広めたといわれていますが、
発祥はポーランドのようです。
中世、ポーランドに移り住んだユダヤ人が、ベーグルの原型であるオブヴァジャーネックを作ったと、伝わっていま
す。オブヴァジャーネックには、一度茹でて焼いたパンという意味があり、ベーグルの作り方の特徴そのものです。
日本に紹介されたのは1992年、大阪の企業がベーグルをニューヨークから輸入し、その後日本各地に広まりました。
つい最近のことだったようで驚きです。
〇食べて感じた味
私には、意識してベーグルを食べた記憶がありません。ベーグルとお洒落な色のついたドーナツの区別すら怪しいもの
です。さて、口にしたベーグルは「噛みごたえのある重量感のある食べ物」でした。ベーグルには油脂分が入っていな
いので、小麦の素朴な味も強く感じられ、何と美味しいパンなのだろ!今さらながら認識した私でした。
<鶏ハム>
旨味たっぷりでも、あっさりした味わいが人気の鶏ハムヲ作りました。先生が作られたレシピには、味付けした鶏肉を
ラップに包むとあります。先生の包み方の手本を見た時、江端さんが発した「デパート包み」には全員がうなずきまし
た。レシピの包み方には「デパート包みのように」とすると分かりやすいかも。
<半熟ゆで卵>
鍋には水を2cm、省エネです。卵が割れないように、鍋に入れる前に底の丸い方の殻に穴を1つあけました。穴をあ
ける器具は百円ショップにあるそうです。百均の品揃えに驚きです。

ベーグルの特徴を調べました。ローコレステロール、ローオイル、ローカロリー、ローファット、とても健康にいいようです。本来のベーグルは、かなり噛み応えがあり、噛む力が養われるようです。噛む力が衰えると健康寿命に悪い影響を及ぼすとの専門家の指摘があります。人生百年時代、ベーグルを食べて健康な生活を維持したいものです。幸いにも、私はベーグルを自分で作る技術を身につけました。この身に着けた技術は、今後の人生にとって大きな武器になること間違いなしと、一人で悦に入っています。

*以下の写真は、料理実習の風景(6枚)、ヘルシーランチ、全員の笑顔写真(先生、江端、広田、小沼、沼野、若林)です。

 

 

【C】La Madre Cooking 第30回の料理教室を開催しました!

テーマ「野菜たっぷり韓国風料理」

 穏やかな陽がまどろみを誘う4月18日(火)、第30回の料理教室を開催しました。2016年6月14日に第1回の教室が開催されてから足掛け7年。第30回という記念すべき節目であることから、当初からのメンバーである平林さんと講師の伊藤先生に料理教室のこれまでを振り返っていただきました。
【平林さん】:「古賀さんは素晴らしい分科会を残されました。当初から参加して毎回楽しく有意義な時を過ごしています。今後もメンバーと共に料理教室を盛り立て、教室が長く続いていくことを願っています。」
【伊藤先生】:「これほど続くとは、正直思っていませんでした。私自身も料理教室を通じて新たなことを知ることがあり、楽しみが一層増えました。これからも料理から色々な楽しみを皆さんと一緒に学んでいきたいと思います。」

 また、2019年に米寿を迎えられた丸山さんは今回もお元気で参加され、第2回から参加された広田さんは全ての実習に参加されたことなどを披露し、今回から入会された若林さんにご挨拶をいただきました。
【若林さん】:「今晩の夕食に、これか実習する料理をレシピを参考にして作ってみたいと思います。」

古賀さんには楽しい会を創設していただき感謝しています。伊藤先生にはこれからもご指導をお願いいたします。

 今回は初めての韓国風料理。挑んだ料理は「鯛の刺身の韓国風」「ナルム」「鶏手羽先ともやしのスープ」。辛いものやニンニクを苦手としている私は韓国料理に距離を置いていたこともあり、小学校の入学式に臨む時のように、不安と期待が交錯した複雑な心境で‘ひかりプラザ’に向かっていたと思います。

【鯛の刺身】→ 韓国風の刺身は「タレ」が秘訣!
・辛さの中に甘みのある奥深いタレが刺身の甘さを引き出し、野菜の辛味と絶妙に調和。→ 韓国風の刺身だ!
・タレは、コチュジャン・醤油・酢・味噌・すりごま・ごま油を混ぜて作成。
<コチュジャン> 麹で糖化させた米やもち米に赤唐辛子を加えて発酵させた唐辛子みそ。うま味成分はアミノ酸。
<韓国の刺身> ヒラメ・タイ・クロソイなどの白身魚が一般的。刺身の店には水槽があり、注文されてからその場で生きた魚をさばくので、刺身は弾力に富む。タレは、酢入りコチュジャン(チョジャン)、韓国味噌だれ(サムジャン)が一般的でサンチュに包んで食べるのが一般的。
【豆まやしナムル】→ 豆もやしの根を丁寧に取り、蒸し煮が秘訣!
・すりごま等の風味豊かな香ばしさと大豆のうま味と酸味、もやしのコリコリ感がイイ。→ 韓国の家庭料理だ!
・ほかに「ほうれん草ナムル」と「ぜんまいナムル」も作成。ぜんまいナムルはさっぱり感と食感がイイ。
<韓国のナムル> 手間がかかり、作り手の心遣いが味を左右するので、「ナムルの味をみれば嫁の料理の腕がわか
る」ということわざが生まれ。
【鶏手羽先とモヤシのスープ】 → 手羽先の皮をしっかり焼くことが秘訣
・すりごまのコクと旨味が鶏手羽先の出汁に溶け込み、濃厚だがまろやかな味。→ 辛くない韓国料理だ!
<韓国家庭の朝食> 朝ごはんには、薄めのスープ‘クッ’がつきもので、優しい味の「もやしスープ」が人気。ニンニクや唐辛子も入って気合十分。

以下に参加者全員の写真、実習の様子、各テーブルの料理完成後の様子を載せます。(文責・写真 昭48沼野義樹)

 

 

 

 

 

【C】第29回La Madre Cooking 開催報告

「骨正月の郷土料理を堪能」

今回のうたい文句は「温まる昔ながらの味をどうぞ!」。季節は‘雨水’の2月20日、三寒四温の天候に身体が面食らっている今の時節にピッタリの郷土料理でした。

献立は三品。具が沢山で栄養豊富な「鮭の粕汁」は汁物というより主菜。上品な‘あご出汁’に溶けた酒粕が塩鮭や野菜などのうま味と絡み合い、やさしくまろやかな味わい、何とも言えません。「つくねの照り焼き」は、玉ねぎと生姜のしぼり汁が鶏のうま味を引き立て、ご飯との相性が抜群でした。柚子のしぼり汁の風味が漂う「柚子大根の甘酢漬け」は爽やかな名脇役でした。
毎回のことながら、先生にあれこれ聞きながら調理に苦戦する時間は心のオアシスです。
また、先生から「昔は1月20日に粕汁を食べる習慣がありました」といった粕汁の発祥をお聞きし、粕汁への興味が一層かきたてられました。
以下に‘月20日と粕汁の深い結びつき’について簡潔に触れます。

1月20日は正月の終わりとなる節目の日といわれ、「二十日正月」とか「祝い納め」と呼ばれています。正月にお迎えした‘歳神様’が帰られる日と言い伝えられていますが、1月20日が「祝い納め」となった理由についての定説はないようです。
大晦日に用意した鰤や鮭などの「歳取り魚」を正月に少しずつ食べ、1月20日に骨になるまで食べ尽くすので、1月20日は「骨正月」とも呼ばれています。「歳取り魚」を最後まで食べきる工夫から生まれた料理が‘粕汁’や‘ぶり大根’、「始末の料理」とも呼ばれています。「骨正月」は‘SDGs’の‘食品ロスの削減’を真っ先に実践した日本が誇れる風習だと思います。
ところで、粕汁は地域によって多様です。京都の粕汁の具材は豚肉。有名店の粕汁は西京味噌がたっぷり加わり、深みのある味わいだそうです。大阪の粕汁は‘かやくご飯’がつきもので、池波正太郎は随筆「むかしの味」の中で好物だと高く評価しています。

鬼が笑うかもしれませんが、来年の大寒である1月20日は、京都で「粕汁」と「ぶり大根」で身体をポカポカにし、翌21日は東寺の「初弘法」で露店を廻り、身体がヒエヒエになったところでアツアツの「粕汁」をアテにして一杯。今からワクワクしています。
発酵食品‘酒粕’には肝臓を保護する働きや生活習慣病の予防効果があります。酒粕がタップリ溶け込んだ粕汁と末永く付き合っていければと思います。

「歳取り魚」…新年に‘歳神様’を迎えるためのご馳走‘歳取り膳’に供される魚。縁起物として、東日本では塩鮭、西日本では塩鰤が定番。

以下に当日調理した‘粕汁’と参加者の笑顔を掲載します。       (文責、写真:沼野義樹)

                                          以上

【C】第28回La Madre Cooking 開催報告

「ローストビーフでクリスマスパーティ-!」

   12月19日(月)午前より‘ひかりプラザ生活実習室’にて14名(先生入れて15名)が参加して開催しました。
実習に先立ち、伊藤先生の今年1年間の熱血指導に対して、メンバーを代表して丸山さんから伊藤先生に
感謝の意を表した品を贈呈しました。
調理した料理はクリスマスらしく、①ローストビーフ、②オニオンスープ、③カラフルサラダ、④明太クリ
ームチーズ、⑤柴キャベツの酢漬け、⑥マッシュルームとえびのピンチョス、⑦ホワイトチョコレートと
ラズベリーのパフェの合計7品、バケットを添えてた調理後の食事は大層豪華でした。
<ローストビーフについて>
ローストビーフはイギリスの伝統料理で、一般的には牛肉の塊をオーブンでじっくりと焼きます。
その起源は古く、古代ローマ軍がイギリスに駐留していたときに、牛肉の塊を焚き火で焼いて食べたこと
が始まりと言われています。
かつてイギリス貴族の間では「サンデーロースト」という、日曜日に牛を1頭さばいてローストビーフを
作る習慣があったそうです。しかし、牛1頭分のローストビーフを1日で食べきることはできないので、平
日も同じものを食べ続けることになります。このような食生活を長年続けた結果、ローストビーフはイギ
リスの食文化に深く根付きましたが、それが原因でほかの料理が発展しなかったのではないか、とも言わ
れています。
イギリスの家庭では、ローストビーフを作るときにはポテトを一緒に添えて焼き、天板に残った焼き汁
をヨークシャー・プディングに使い、そして、各人の皿にローストビーフ、ヨークシャー・プディング、ホ
ースラディッシュソース、ポテトを盛り付けて食べるのが一般的だそうです。
<料理実習での調理>
今回は、オーブンを使った伝統的な調理法でなく、フライパンで肉の表面全体に焼き色をつけてからジ
プロックに入れ、70℃の湯を入れた炊飯器の中で40分保温(保温機能を利用)してじっくりと火を通す調
理法(低温調理)を実習しました。
<食材の購入>
小林一夫さん、高橋さん、小林和憲さん、岩下さん、先生、沼野が担当しました。
食材によっては最寄りのスーパーで取扱っていないものもあり、苦労したようです。
<後片付けチェック>
久保田さんと平林さんが、ひかりプラザの職員と一緒に入念にチェックしました。
<写真>
1段目…①感謝品贈呈、②実習前の説明
2段目…①実習指導A、②実習指導B
3段目…①ローストビーフ、②完成です!!
4段目…①チームA(小沼、小林(一)、丸山、宮西)、②チームB(岩下、川口、久保田、平林)
5段目…①チームC(小林(和)、野口、広田)、②チームD(内野、高橋、沼野)

【C】料理実習27「中華ちまきは竹の皮の香りがおいしさの決め手!」

秋の色が日増しに濃くなり立冬の足音がひたひたと迫ってくる10月31日、12人が参加して実施しました。
ハイライトは馬肥ゆる秋にふさわしい「中華ちまき(粽)」です。

<実習の内容>
中華ちまき、棒棒鶏、ネギと生姜の卵スープ、キャベツとキュウリの中華風和え物です。
〇ちまきの具材:もち米、豚ロース、干しシイタケ、干しエビ、白子タケノコ(京タケノコ)、ニンジン、ネギ
〇棒棒鶏:一般的にはむね肉を使用するが、コクとうま味を増すためにもも肉を使用
〇スープ:鶏肉の茹で汁を使用。茹で汁にはたんぱく質・ビタミンB群に加え、睡眠の質改善に役立つトリプトファ
ン、抗酸化作用や持続力の向上に効果があるイミダゾールジペプチド、骨粗しょう症に効果のコラーゲンが多く含ま
れ無駄にできない。
<ちまきの出来栄え>
私は、竹の皮にもち米と具材を炒めたおこわの前段階のようなものを正四面体に満足に包み込むことができず、同じ
テーブルで調理しているメンバーが既に中華せいろに詰め終わっていたこともあり、中途半端な状態でせいろのわず
かな隙間にあわてて押し込みました。蒸し上がった中華ちまきが不格好に崩れかかっていたことは言うまでもありま
せん。実習内容を伝えることははばかりたく、今回はちまきの由来などについて触れることにします。
<ちまきの由来>
ちまきの由来は中国の故事にあり、楚国の政治家で詩人でもある屈原(くつげん)の死を供養するためのものとのい
い伝えがあります。
1.楚の政治家屈原
楚国の王族であった屈原(約23百年前に活躍)は、博識の上政治的手腕にも優れていたため王に信任されて要職に
就くが、他の官僚の妬みにあい失脚。最後には長沙(現在の湖南省)に左遷されてしまう。王に見放された屈原は、
楚の未来を憂い汨羅江(べきらこう)に身を投げ、失意のうちにその一生を終えた。
2.ちまきの誕生伝説
6世紀に成立した『続斉諧記(ぞくせいかいき)』によると、屈原の入水後、その死を悼んだ村人は、命日の5月5日に
供養として竹筒に米を入れ、汨羅江の淵に投げ込むが、蛟龍(こうりゅう:龍の一種)が住んでおり、投げ込んだ供物
を食べてしまう。ある時、屈原の霊があらわれ「厄除けに楝樹(れんじゅ)の葉で包み、邪気を祓うとされる五色の糸
で巻けば蛟龍は食べないであろう。」と告げた。その後、村人は教え通りに供物を作るようになった。これがちまき
の始まりだといわれている。
3.日本への伝来
927年(延長5)に完成した『延喜式』に「粽料糯米(もちごめ)二石」と記載されているほか、934年(承平4)ご
ろの『倭名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)』にも、「真菰(まこも)葉をもって米を包み、灰汁をもってちまき
を煮る」と記され、奈良時代から平安時代前期にはちまきが伝来し存在したとされている。
ちまきは、古くは「茅(ちがや)」というイネ科の葉で包まれていたので「茅巻き(ちがやまき)」と呼ばれてい
た。「茅」は「ち」とも言うことから、「ちがやまき」が次第に転訛して「ちまき」と呼ばれるようになったとされ
ている。
<ちまきの種類>
1.中国
もち米と一緒に豚肉やタケノコ、シイタケなどに甘辛く味付けしたものを、竹の皮で正四面体状に巻いてイグサで縛
り、蒸し上げた料理は「肉粽」(ロウツォン)と呼ばれる。日本では「中華ちまき」と呼ばれる。
2.日本
日本国内のちまきはその昔、灰汁の中で煮込んで作られていた。これは、灰汁が持つ殺菌力や防腐作用がもち米の保
存に適しているので、武士が戦へ向うときに携帯して食べる食料として用いられていたといわれている。
その後、日本の各地で改良され、防腐作用のある笹の葉が使われ、包まれている中身も、もち米を包んだもの、あん
こ入りの餅、くずもちを包んでいるものもある。
ちまきの形は三角形や円錐形、長方形に包むものもある。三角形は、毒蛇の形をあらわし、毒蛇に見立てられたちま
きを食べることによって免疫がつき、病気や災難から身を守ることができると考えられている。なお、端午の節句に
ちまきを食べるのは関西を中心とした地域で、関東では「かしわ餅」が一般的。
京都では有名な祇園粽がある。祇園粽は、八坂神社が出している厄除けちまき、外側も中身も笹のみで巻かれている
ため食べられない。「蘇民将来之子孫也」という赤い紙が付いているのが特徴で、八坂神社のご祭神で、ヤマタノオ
ロチ退治でも有名な素戔嗚尊(すさのおのみこと)の伝説に由来する。厄病や災難から守ってくれるご利益があり、
祇園祭の宵山の日に授けられ、一年間玄関先に飾る。私も厄除けにと山鉾のお会所で幾度か買い求めている。
<ちまき作りの記録>
1枚目…これから食すちまきランチ、2枚目…中華せいろで蒸し上げた中華ちまき、3枚目…実習前の雑談、
4枚目…丸山さんテーブル実習シーン、5枚目…丸山さんテーブル(池田、井上、広田、丸山)、
6枚目…斎藤さんテーブル実習シーン、7枚目…斎藤さんテーブル(沼野、樋口、伊藤先生、斎藤、久保田)、
8枚目…宮西さんテーブル実習シーン、9枚目…宮西さんテーブル(宮西、内野、小沼、川口)

文責・写真:沼野義樹

【C】La Madre Cooking パン焼きに挑戦しました

            -「田舎パンを焼いて、お洒落なランチ!」-

9月28日(水)午前10より国分寺市ひかりプラザ「生活実習室」にて、指導頂く伊藤先生と会員10名(申込順10名限定)が参加して、田舎パン(カンパーニュ)を焼きました。
今回は、これまでの「主食、主菜、副菜、汁物またはデザート」といった実習とは異なり、パンを焼くことがテーマでした。人数の制限、一人一人の作業が中心ということもあり、特別実習として開催しました。また、民間の料理教室のように食材等は全て用意され、会費も定額ということで、気軽に参加できました。
ほとんどの参加者にとってパン焼きは初めての経験でしたが、焼き上がったパンに満足な表情でした。
<実習した料理>
・田舎パン
パンはライ麦を混ぜた田舎パン、出来上がりはパリっとした外皮に気泡があるやわらかい中身、しっかりとし
た噛み応えと穀物の素朴な風味が感じられました。
オープンサンドにして、サーモン、サニーレタス、クリームチーズなどをトッピングしてお洒落なランチが楽
しめました。
・キャラメルバナナジャム
バナナ特有の甘い味と香りに、ラム酒のカラメルを焦がしたような苦味を感じる甘い味と甘い香りが溶け合っ
て気品のある大人のジャムでした。
<反響>
実習に参加した小沼さんは、実習日の翌々日にパン焼きに挑戦していました。その他にも自宅でパン焼きにチ
ャレンジする予定の参加者、上位レベルのパン焼き実習を期待している参加者もいて、非常に好評でした。
<パン焼きの成績?>
パンの焼き上がりスピードを競った実習ではありませんが、焼き上がりが早かった上位は、1位:小沼さん、
2位:丸山さん、3位:広田さん、4位:宮西さんでした。
<写真>
・以下に当日の写真を掲載します。
①実習風景、②丸山さん作成の田舎パン、③久保田さん調理中のジャム、④お洒落なランチ、⑤1位の小沼さん
⑥2位の丸山さん。⑦小林和憲さん・広田さんチーム、⑧川口・宮西さんチーム、⑨高橋さん・常谷さんチーム
⑩久保田さん・沼野チーム

文責:沼野義樹、写真:沼野義樹、伊藤先生

 

 

 

 

 

 

 

【C】第26回 La Madre Cooking(料理の会)を開催しました

-「ゴーヤをたっぷりいただきましょう!」-

処暑を迎えたとはいえ残暑がまだ厳しい8月31日(水)午前10より国分寺市ひかりプラザ「生活実習室」にて、ご指導頂く伊藤先生と会員11名が参加して‘La Madre Cooking’第26回料理実習を開催しました。コロナ感染拡大前に行われた2020年2月の料理実習以来、2年6ヵ月ぶりに川口さんも元気に参加されました。

今回の実習は夏野菜の王様といわれるゴーヤ(「苦瓜」)をたっぷり使い、酷暑で疲弊したカラダにはもってこいの料理でした。実習のテーマはそのものズバリ、「ゴーヤをたっぷりいただきましょう!」です。

ゴーヤの苦味正体であるモモルデシンには抗酸化作用や血糖値を下げる効果があり、更に整腸作用により胃腸を刺激して食欲を促す働きがあるので、食欲が衰えやすい夏場にうってつけの食材です。また、加熱に強いビタミンC、カリウム・カルシウム・鉄分などの必須ミネラル、食物繊維なども豊富なので、疲労回復、高血圧予防、貧血予防などにも効果があり、豆腐と合わせて油で炒めると肝機能の改善にも効果があるそうです。ゴーヤは病害虫に強く、肥料や農薬を使用しなくても収穫できるので、食の安全面からも優等生といえます。
ゴーヤの苦い部分は中にあるワタだとよく言われていますが、「苦いのは外側の緑色をした‘ツブツブ’で、塩もみし、油で炒めて、卵やかつお節と合わせると苦味が和らぎます」と先生から解説がありました。

〇当日の献立と食材
・ゴーヤチャンプル :  ゴーヤ、豆もやし、豆腐、にんじん、豚バラ肉、たまご、鰹節
・ゴーヤといかの梅肉和え :  ゴ-ヤ、いかそうめん、みょうが、青しそ、梅干し
・蒸しなすの酢しょうゆがけ : なす、しょうが
・パリパリチーズのおせんべい : ピザ用チーズ、桜エビ、青のり
・主食 : ご飯(白米)
*ゴーヤチャンプルのチャンプルの語源には、長崎ちゃんぽんの「ちゃんぽん」の沖縄方言読みという説、
インドネシア語・マレー語のCAMPUR(チャンプール)に由来するという説などがあります。

〇主な食材の購入
・ゴーヤ  :  川口さんが新鮮な色鮮やかなゴーヤを6本購入
・豚バラ肉  :  林さんが国産豚の美味しいバラ肉を約700g購入
・いかそうめん  :  樋口さんが新鮮な刺身用いかそうめん(ゲソ付き)を約400g購入
・米  :  宮西さんが「歴史をひもとく会」で鶴岡を訪問された際に勧められた山形県産「つや姫」を2kg購入

〇感想
ゴーヤチャンプルは鰹節の味とたまごの効果で想像していたより苦くはなく、「多少の苦味は夏バテ解消に効果があるのだ」と自分に言い聞かせて美味しく食べました。ゴーヤといかの梅肉和えは梅肉で和えたいかそうめ
んがゴーヤのスッキリした味・歯ごたえとマッチして、夏にピッタリの副菜でした。

文責(沼野義樹)

【C】第25回 料理実習を開催しました。(La Madre Cooking)

暑さが日増しに強くなっていた6月24日(金)、市当局の指導に基づく「新型コロナ感染防止対策」に従い、ご指導頂く伊藤先生と会員15名が参加して第25回の料理実習が‘ひかりプラザ’にて開催されました。
当日は、コロナ感染拡大前の料理実習(2020年2月)以来2年4ヵ月ぶりに、丸山茂さん、高橋伸一さん、池田敏夫さんのお元気な姿もを見ることが出来ました。

〇今回のテーマ :「野菜たっぷりの定食屋さん」
〇献立 : メンチカツ、牛蒡の生姜マヨネーズ、豆腐となめこの味噌汁、きゅうりのキューちゃん、白米
〇食材 : いつも通り分担して購入しました。今回は重いものが多く運ぶのが大変だったようです。
・豚ひき肉ほか:約1.6kg、池田敏夫さんはブランド「やまと豚」のひき肉を予約していました。
・サラダ油ほか:約2.0kg、野口泰寛さんは力持ちなので余力がありそうです。
・キャベツ・米:約4.4kg、沼野は車で運びました(家から教室まで近いです)。
・新玉ねぎほか:約1.5kg、平林正明さんがやがて店頭からなくなるであろう新玉ねぎを7個持ってきました。
・きゅうり  :約2.5kg、広田さんが地元産の新鮮なきゅうりを24本購入しました。
・味噌汁の具等:約1.4kg、内野さんが絹ごし豆腐を慎重に運んでいました。

〇勉強になったこといろいろ
<メンチカツ>
A.豚ひき肉は具材を混ぜたのち30分位寝かせました。寝かせると何故いいのか?
⇒ 肉の旨味成分のアミノ酸が増えジューシになる。玉ねぎ・キャベツの水分がひき肉に行き渡り味が馴染む。
肉の油が固まって形が崩れにくくなる等の利点があるそうです。
B.揚げ上がりを見極めるポイントは?
⇒ 油に具材を入れると、最初はシュワシュワと大きな音をたてて泡が勢いよく出るが、何分かすると次第に音
が小さくなり、チリチリ、ピチピチといった高い音に変わる。この音の頃が揚げあがりのサインだそうです。
<牛蒡の生姜マヨネーズ>
A.牛蒡の泥の落とし方 ⇒ アルミホイルを丸めて広げ、牛蒡をこすると綺麗に泥が落ちました。
<豆腐となめこの味噌汁>
A.なめこの使い方 ⇒ なめこはザルに入れて水をかけ軽く洗って使う、ということを初めて知りました。
<きゅうりのキューちゃん>
A.生姜の皮の剥き方 ⇒ ペットボトルのキャップを使うと綺麗に剥けました。

〇料理の感想いろいろ
<メンチカツ>
・食レポでよく使われる「外はサクサク、中はジューシー」そのものでした。
・やまと豚のひき肉の濃厚な重量感のある味が美味でした。
・同じ班で一緒に調理した高橋さんの揚げ方は凄腕、ソースのまろやかさは絶品でした。
<牛蒡の生姜マヨネーズ>
・マヨネーズが牛蒡をマイルドな味に、生姜が爽やかでさっぱりした味に仕上げました。
<豆腐となめこの味噌汁>
・定食で不可欠の味噌汁、久し振りに作りました。先生持参のだしパックがいい味を出しました。
<きゅうりのキューちゃん>
・ご飯の供にもつまみみも合う、歯切れの良いパリッとした食感のある絶品でした。

〇当日の写真いろいろ

文責・写真 沼野義樹(48年卒)