【C】La Madre Cooking 第45回 開催報告

『睡魔との戦いに勝利 !』

≪ホワジャオ(花椒)の刺激≫
麻婆豆腐のしびれと風味を加えるため使ったホワジャオ、残りを小分けにしてもらいみんなで持ち帰る。その日の晩、さっそくひと粒かみ砕いてみる。刺激に敏感な舌先がピリピリするどころか、舌全体、ほほの内側から喉の辺りまで強烈なしびれが襲ってくる。本場の麻婆豆腐、こんなにもしびれが強い料理なのか。私は到底口にできない。スーパーにある山椒はこれほどの刺激はない。
ホワジャオを調べる。中国原産、舌がしびれるような強い辛みと深みのある香りが特徴。熟した赤い実の果皮を使い四川料理の特性である‘麻(シビレ)’の素になるそうだ。一方、山椒は日本原産、葉から花まで余すところなく使え、実山椒は爽やかな香りとしびれる辛みが特徴とある。確かにジャコ山椒からはしびれを感じるがホワジャオよりはるかにゆるい。どちらもミカン科サンショウ属。
実習日の6月30日、未明にサッカーW杯の対ブラジル戦がキックオフ。先生は、最後までTV観戦した参加者が睡魔に襲われてケガをしないか案じていた。
献立のメインは「麻婆豆腐」。蒸し暑さでうっとうしいこの時季にもってこい。「キャベツときゅうりのゴマ酢和え」「ニラと卵のスープ」「五穀ご飯」が加わる。平凡な感想だが、作った料理はどれも美味しかった。「麻婆豆腐」は想像したほどは辛くないようだ、と一緒に調理したメンバーの感想。辛いのが苦手な私、ほっと安堵の胸をなでおろす。辛さと痺れが強い本場の「麻婆豆腐」、なぜ日本で普及したのか?
調べてみる。日本に帰化した料理研究家‘王馬熙純(オウマキジュン)’は自著「中国料理」(1958)にレシピを発表、NHKのTV番組「きょうの料理」(1959)で実演。本場四川で使われる牛ひき肉に代えて安価な豚ひき肉、みそとトウガラシが豆板醬の代用、家庭で作りやすい工夫があった。また、四川飯店を創業した‘陳建民’は日本で手に入る食材を使い、辛さが穏やかでうまみと風味をしっかり残した味付けを工夫する。更に、丸美屋はフライパンと豆腐があれば誰でも簡単に作れる「麻婆豆腐の素」(1971)を発売。こうして一般家庭の定番中華が誕生。
ブラジル戦敗北は残念だったが、睡魔との戦いには勝利。みんな無事に食事を楽しんだ。これまで入ったことがないグランデュオ立川の陳健一麻婆豆腐店の味、なんだか気になった。意を決して入ってみよう。

≪実習を支えるメンバー≫
食材は、岩下さん、尾川さん、川口さん、宮西さん、先生、それに私が手分けして調達。実習終了後には、実習室の片付け状況を小島さんと斎藤さんがチェック(写真参照)。

≪実習の様子≫
先生からレシピの説明を受けたのち、五つのチームに別れて料理に取り組む。

≪料理が完成≫
出来上がった
料理を前に、恒例となったチームごとの記念撮影。

≪会食の様子、片付けチェック≫
会食で和気あいあい、立つ鳥跡を濁さずは利用者の責務。

≪参考≫「辣料(カラミ)豆腐」
「豆腐百珍」(1782)‘絶品の部九十五番‘に記載。「醤油と酒で味を整えたたっぷりの出し汁とおろし生姜で、朝から夕方まで煮る。おろし生姜の量は、香りが立つぐらいたっぷりがいい。」原文は、豆腐1丁にひと握り生姜を10個ほど使うとある。江戸の豆腐1丁の大きさは、縦7寸(約21㎝)、横6寸、厚さ2寸、今の豆腐の約4倍。

≪お知らせ≫
会員募集中、お試し参加、大歓迎!!

文責・写真 昭48沼野義樹)

 

 

 

 

 

 

 

 

【C】第44回La Madre Cooking(料理の会) 開催報告

『健康に安心、なつかしい味!』

≪穀雨に楽しむ実習≫
伊藤先生が実習に際して毎回作られるキャッチコピー、今回は「基本のおかず、なつかしい味!」。献立は、和食の基本「おかず三品」からなる一汁三菜。実習日の4月28日(火)は二十四節気のひとつ「穀雨」。穀物を潤す春の雨が降る頃とされ、作物の出来具合が左右される時期。農家のみならず「料理の会」にとっても天候が気になります。
実習で作る料理は、「ぶりのゴマ焼き」「新ごぼうのしょうが風味サラダ」「ひじきの炒り煮」、そして「大根と油揚げの味噌汁」に「白ごはん」。料理名からは、なんとなく地味で今風でない料理のようだと思われますが、作った料理を食べてみると、特に我々の世代には‘健康に安心、なつかしい味’だと合点。
今回の実習には、尾川さんが参加されました。料理の会としては2年半振りの新たな参加者、料理の会10周年に向けて幸先いいスタートです。また、樋口さんが2年半振りに元気なお姿を見せました。

≪実習を支えた参加者≫
食材調達は、小林千晃さん、髙橋さん、林さん、平林さん、丸山さん、先生、それに私。実習終了後には、樋口さんと廣瀬さんが後片付けの状態をチェックしました。

≪実習の様子≫
先生と食材調達者は9時半頃に集合、10時まで米研ぎや野菜の切り分け等の実習に向けた準備。参加者13名は調理テーブル5台に分れて、10時から先生によるレシピの詳しい説明を受け、10時50分頃から12時30分頃まで先生のアドバイスを受けながら手分けして料理作りに取り組みました。

≪完成した料理の出来栄え≫
以下は出来上がった料理についての私(沼野)なりの感想です。
★ぶりのゴマ焼き(主菜)
ぶりに絡めた白すりゴマの香ばしさとコクが、ぶりの旨味を引き立て、こんがり焼いた皮の食感も楽しめる。動脈硬化予防の作用がある‘ぶり’の新しい食べ方を知る。
★新ごぼうのしょうが風味サラダ(副菜)
控えめな香りと軽い食感の新ごぼうにしょうがの風味が加わったあっさり感が絶妙。
★ひじきの炒り煮(副菜)
ひじきと豚ロースの炒り煮は初めての料理。煮汁を吸ってほんのり甘みのあるひじきと豚肉の旨みがしっとりなじんだ風味豊かな味に満足。歯ごたえのある長ひじきが絶品。
★大根と油揚げの味噌汁(汁物)
昔ながらの味噌汁の具(大根と油揚げ)と米糀を使った生味噌(’糀美人’)の相性が抜群。やさしい甘みと深い旨みを堪能。
★白ごはん(主食)
コメは秋田産の無洗米‘あきたこまち’。ふっくらと柔らかな食感、甘みのある豊かな風味で食が進む

※余談※ 施設に備付けの炊飯器の操作に不慣れだったのか、気が付けば米は2時間近く研いたままの状態。先生の機転により‘早炊き機能’を使って事なきを得た。炊き上がりは想像をはるかに超えた美味しさ。炊飯器の‘早炊き機能’に驚き!

≪料理の完成≫
12時半頃から調理テーブルごとに歓談しながら完成した料理で昼食です。

≪お知らせ≫
次回は6月30日(火)の予定です。お試し参加、大歓迎です。

(文責・写真 昭48沼野義樹)

【C】第43回La Madre Cooking 開催報告

『料理を美味しく見せる秘訣』

≪今年最初の料理実習≫
春めいた陽気の2月27日(金)、我々10名と伊藤先生は‘ひかりプラザ・生活実習室’に集まり、今年最初の料理実習。昨年より料理が美味しく作れますように、実習でミスしませんようにと、先ずは神頼み。

≪実習を支えたメンバー≫
食材調達は、井上さん、小林千晃さん、広田さん、廣瀬さん、それに私。それぞれが担当した食材を品定めしながら地元のスーパーで買い求めました。実習終了後には、小沼さんと田村さんが、施設の担当者と一緒に、使用した調理器具などが決められた通り片付けられているか、入念にチェックしました。

≪料理の秘訣≫
実習の始まりは先生のレシピ解説。その中で、‘料理を美味しく見せる秘訣’は具材の切り方にあるとの耳寄りな説明。具材ごとに実演して頂き、今さらながら見た目の大切さに納得しました。

≪献立は五品≫
今回のハイライトは福岡の郷土料理「がめ煮」。郷土料理を実習したいという我々の希望に、先生が応えて下さった料理です。初めて聞く「がめ煮」は、名前からは全く想像がつかない料理でした。献立は、主食の「韃靼そば茶飯」、主菜の「がめ煮」、副菜の「春菊の胡麻和え」、汁物の「ワカメと豆腐の味噌汁」、漬物は「白菜の即席漬け」。「一汁二采」からなる一般的な和食です(→「実習雑記」)。料理はどれも江戸時代から育まれてきた家庭料理。食材の旨みが生かされ、ホッとする美味しさでした。

【韃靼そば茶飯】)
⇒さわやかな香りとプチプチした食感が食欲をそそる。
☞そばの種類は、普通そば、韃靼そば、宿根(原種)そばの3種類。普通そばは甘みがあるので「甘そば」、韃靼そばは独特な苦みがあるので「苦そば」とも呼ばれている。韃靼そばという呼び名は、1840年頃、ドイツの植物学者が命名した『タタール人のそば』という学術名に由来。モンゴルに住むタタール人が栽培してきた「苦そば」を、タタール人を表す中国語‘韃靼’という漢字を用いて、日本では‘韃靼そば’と呼ぶようになった。

【がめ煮】
⇒煮る前に具材を炒めたことで、香ばしさとコクが増し、甘じょっぱい煮汁が染み込んだ具材は、噛むほどに旨みが広がる。
☞福岡県の郷土料理「がめ煮」は、博多の方言「がめくりこむ」(寄せ集める)が名前の由来とされている。また、秀吉の朝鮮出兵の際に、兵士たちが‘どぶがめ’と呼ばれていたスッポンとあり合わせの野菜を煮込んで食べたことにちなんだともいわれている。地元では正月や祭り、祝い事などの「ハレの日」には欠かせないそうだ。

【春菊の胡麻和え】
⇒香ばしい‘黒すり胡麻’が春菊の風味を引き立てる。胡麻と春菊は相性がとてもいい。
☞江戸時代、旬の野菜が美味しく食べられるように、香ばしい炒り胡麻を和える料理法が工夫された。先人の知恵は素晴らしい。

【ワカメと豆腐の味噌汁】
⇒家での食事と同じように、先ず味噌汁に箸をつける。食事に向う時の、日本人の儀式のようなものかもしれない。素朴で親しみのある味がいい。
☞元禄時代(17世紀末)に入ると、町人は、定番の納豆汁やシジミ・豆腐・青菜などの味噌汁と炊き立ての白飯で朝ご飯。一日の仕事が終わると、食事もできる居酒屋で疲れを癒す。居酒屋は、酒の肴としてカモの吸物、ふぐの吸物、つみれの吸物など、食事の客には、ふぐ汁、あんこう汁、どじょう汁などの汁物も出していた。
(参考)江戸時代の料理書には、汁物は飯と一緒に、吸物は酒の肴として出すとある。

【白菜の即席漬け】
⇒塩昆布と赤唐辛子が白菜になじみ、白菜本来の旨みが口中に広がる。
☞漬物本来の目的は野菜を保存することだが、江戸時代に入ると、旬の野菜を塩や酢などに短時間漬けて、ササッと食べる即席漬(浅漬け)が流行った。これまた今に続く先人の知恵。

≪ランチタイム≫
調理テーブルごとに、作った料理でランチです。

≪実習雑記≫
➡‘漬物’は‘副菜’として数えない
「本膳料理」を起源とする「一汁三菜」は江戸中期に発展し、飯・汁・煮物・焼物・なます(酢の物)・漬物の六品からなる献立だが、「一汁四菜」とは呼ばれない。これは、奇数の数字が縁起いいと信じられ、特に‘四’は‘死’を連想させるので、漬物を‘副菜’として数えなくなったことが理由。今でも漬物を副菜に含まないのはその名残。従って、今回の実習は、味噌汁とおかず二品(がめ煮、春菊の胡麻和え)からなる「一汁二采」。

                               (文責・写真 昭48沼野義樹)

【C】La Madre Cooking ‘オシャレで心憎い演出’

『料理はミラクルだ

≪心憎い演出≫
冬至に入った翌日、というよりクリスマスイブの前日、いよいよ今年のフィナーレを飾る料理実習。国立駅の午前9時の気温は4℃。寒さが身に染みる朝でしたが、伊藤先生と会員12人は、暖房設備が修理されて快適になった‘ひかりプラザ’において、今年の‘締めくくり料理’に取り組みました。
先生からメールで送られてきた料理は「サルティンボッカ風ポークソテー」「手作りマグロのツナ」「ツナのパスタ」「ミラクルパイ」。私には想像もつかない料理が勢ぞろい。送付されたレシピをじっと見つめ、ネットであれこれ調べる。サルティンボッカはイタリア・ローマの家庭料理、ツナはツナ缶の中身をマグロの刺身から手作りするようだ。また、謎に包まれたミラクルパイは、先生が名付けた料理だと分かりました。今回はイタリア料理ようだと、実習への心づもりができて一安心。
町でのクリスマス気分もあり、サルティンボッカの本場、ローマの一般家庭が作るクリスマス料理が気になりました。クリスマスイブは魚料理と魚介のパスタが伝統料理、クリスマス当日は肉料理が定番のようです。今回の実習は、ツナ(魚)のパスタ、肉料理のサルティンポッカです。どうやら先生は、ローマ風のクリスマス料理を、さりげなく我々にプレゼントしてくださったようです。オシャレで心憎い演出に感謝です。

≪実習に先立って≫
実習に先立ち、締めくくりの実習で恒例となった、先生への感謝品の贈呈と参加者全員の記念撮影。感謝品のプレゼンターは丸山さんにお願いしました。

≪料理はミラクルだ≫
今回の実習は、特に変わったことのない普通の家庭料理と思っていたのですが、実際に作り、食べてみると、密かに待ち伏せしていたミラクルな味覚が口の中に飛び込み、びっくり仰天。料理は何と奥深いものだと改めて実感しました。2025年の締めくくり料理’、恐るべし!

【サルティンボッカ風ポークソテー】
ありきたりの豚ロースのソテーと思いきや、生ハムの味で深い味わいになった豚肉とフレッシュセージの爽やかな風味が一緒になって、口の中に飛び込んできた。豚ロースのソテーが、こんなにも美味しくなるとは、ミラクルだ

手作りマグロのツナとツナのパスタ】
手作りツナは、ジューシーで旨味たっぷりで風味さわやか。柔らかでしっとりした食感が素晴らしい。ツナ缶でないツナがこんなにも美味しいとは、ミラクルだ

【ミラクルパイ】
市販のパイシートにパスタソースを塗って焼くだけ。ところが焼き上がった姿に仰天。まるで岡本太郎の太陽、いや、ゴッホのひまわりだ。この姿こそ、ミラクルそのものだ!

≪ランチタイム≫
料理の完成写真とテーブル毎に完成した料理を前にした笑顔です。

≪実習を支えたメンバー≫
食材調達は、内野さん、小島さん、常谷さん、田村さん、それに私が担当。実習終了後の後片付けチェックは、平林さん、宮西さんが目を凝らしました。

≪今後の予定≫
Bゆく年はLa Madre Cookingで楽しみました! 次回は2026年2月27日(金)の予定、くる年もLa Madre Cookingで楽しめますように! さて、2026年は、どのようなミラクルに出会えるのでしょうか?

**サルティンポッカについて(補足)**
ローマの代表的な家庭料理。‘saltare’(飛び込む)と‘bocca’(口)を組み合わせた名前の由来には、あまりの美味しさに料理が口に飛び込んでくるようだから、短時間で簡単に作れるのでパッと口に放り込めるから、などの説がある。本場では、仔牛肉に生ハム、セージの葉を重ねて焼き上げるが、日本では仔牛肉が手に入りにくく高価なので、多くは豚肉を使用。実習でも当然のことながら豚肉を使用。

(文責・写真 昭48沼野義樹)

 

 

 

【C】La Madre Cooking 「男の一人料理」

“9月8日”は何の日? “ハヤシの日”!』

≪男の一人料理≫
今回の料理実習は、参加人数が10名迄に制限され、参加者と伊藤先生の距離感がグッと縮まった実習。静かに冬の到来を告げる‘小雪’に入った11月28日(金)、幸いにも当日は穏やかな日和。参加者10名は「ひかりプラザ」に集合し、先生からの微に入り細を穿つ説明を受けたのち、二人ずつ5テーブルに分かれて、これまで実習では作らなかった料理に取り組みました。
今回の‘うたい文句’は「男の一人料理」。「ハヤシライス」「ごぼうときのこのきんぴら」「ブロッコリーの温サラダ」「キャベツのスープ」と、和洋折衷で盛り沢山。レシピを頼りに、どうにか作り終えたあとは、先生と一緒のランチタイム。達成感が得られた「男の一人料理」でした。

≪ハヤシライス≫
「簡単に作りたい」という我々の希望で、敢えて市販のルウを使った、お手軽なハヤシライス。食品メーカーが「香り立つスパイス&ハーブとまろやかなトマトの風味が豊かなハヤシソースです」と宣伝するだけあって、出来上がったハヤシライスは、まろやかで食べやすく、アッという間に完食。
とは言え、先生が考えていた実習は、じっくりと手間をかけたハヤシライスを作ることだったようです。男の一人料理であれば、手間を厭わないのが本来でしょうが、それはまたのお楽しみ。
ところで、私は“ハヤシの日”のことは初耳でした。丸善のHP等には、『慶應義塾で福澤諭吉に認められた早矢仕有的(ハヤシユウテキ)は、実業家の道に進み、明治2年に丸善を創業。西洋料理に詳しかったことから、親交のある外国人を、肉と野菜の煮物にご飯を添えた料理でもてなしていた。その料理は「早矢仕さんのライス」と呼ばれ、やがて‘ハヤシライス’という名で評判になった。これらの食文化を伝えるために、丸善は、早矢仕の誕生日“9月8日”を“ハヤシの日”として制定した』とあります。
早矢仕は、牛肉好きで知られる福澤諭吉の影響を受けて、牛肉料理を考案したものと思います。‘ハヤシライス’は『文明開化』の象徴のひとつとして今に残っています。

≪ごぼうときのこのきんぴら≫
 ごぼうは噛み応えしっかり、きのこは旨味タップリ。懐かしさを感じるごぼう独特の香りと甘辛の味が食欲をそそりました。料理法の‘きんぴら’は、江戸前期の中頃(1660年前後)に流行った「金平浄瑠璃」に登場する、架空の主人公‘坂田金平(キンピラ)’に由来します。「きんぴらごぼう」という料理名は、ごぼうの固くしっかりした食感を、坂田金平の力強さに例えたと言われています。
今も定番の惣菜「きんぴらごぼう」。江戸後期に発刊された、倹約料理の見立て番付『日々徳用倹約料理角力取組』には、精進方・小結(第3位)として三役入り。江戸庶民にとっては、日々の惣菜でした。当時の「きんぴらごぼう」は、我々が口にする、醤油に砂糖やみりんを加えた甘辛い味とは少し違っていました。輸入された砂糖は高価で料理に使えなかったので、醤油ベースのキリっとした味だったようです。
2025.11.28料理キンピラ               👅都立図書館

≪ブロッコリーの温サラダ、キャベツのスープ≫
・「ブロッコリーの温サラダ」
BB焼き色をつけて甘みが増したブロッコリーと、バター風味のスクランブルエッグがよく馴染んだ
BBまったりした味でした。
・「キャベツのスープ」
BBキャベツと玉ねぎをコンソメで煮込んだ穏やかな味に、ほっこりしました。

≪実習の写真記録≫
★調理の様子★  <先生の説明>  <テーブル毎の様子>

★完成です!★  <完成した料理>   <先生と一緒の記念写真>

≪今後の予定≫
次回の料理実習は12月23日(火)です。

(文責・写真 昭48 沼野義樹)

 

【C】La Madre Cooking 第41回料理実習

「優しい味の一汁三菜に和む」

≪4か月ぶりの料理実習≫
気持ちいいヒンヤリ感のある10月28日、講師の伊藤先生と我々12名は、空調設備の不良で利用が休止されていた国分寺市「ひかりプラザ」に集まり、4か月振りの料理実習。美味しく出来た昼食を堪能しました。
今回は一汁三菜の和食。メインは今が旬のカボチャをふんだんに使った「カボチャとつくねの煮物」、副菜は「ピーマンのジャコ炒め」と「にんじんとセロリのイカ燻製の和え物」、汁物はオーソドックスな「豆腐となめこの味噌汁」。これらは高価な食材や調味料を使わず、普通のスーパーで手に入るものを使用した手軽でくせのない料理。いざという時に備え、男の一人料理としてマスターしたいものです。

≪料理の感想と食材に関するエピソード≫
【カボチャとつくねの煮物】
◎感想…濃厚でホクホクしたカボチャの旨味と鶏のつくねの優しい味に癒される!
〇カボチャ…この報告を書いている10月31日は、私には縁のないハロウィン。古代ケルト人の秋
BBの収穫を祝う行事が起源。蕪をくりぬいた提灯を飾る風習があったが、キリスト教文化圏では蕪
BBに馴染みがなく、収穫量の多いカボチャを蕪の代わりに使うようになり、カボチャとハロウィン
BBの関係が今に続いている。
【ピーマンのジャコ炒め】
◎感想…シャキシャキした食感のピーマンにカリカリじゃこの旨味がよくマッチ、常備薬、ご飯の
BBお供としてもいける!
〇ピーマン…ピーマンはナス科トウガラシ属、ピーマンという名前はフランス語の唐辛子を意味す
BBる「ピモン」(piment)が由来。唐辛子は16世紀にポルトガル人から伝来し、ピーマンの栽培
BBは明治時代にアメリカから導入された。
【にんじんとセロリのイカ燻製の和え物】
◎感想…彩り鮮やかな野菜(にんじん、きゅうり、セロリ)のシャキシャキ感とイカ燻製の奇妙な
BB取り合わせに驚くも、美味しさにハマる!
〇イカの燻製…イカの燻製を使う料理を検索した。もう一品の料理やつまみとして、サラダ、マリ
BBネ、和え物など結構多い。変わり種は、天ぷら、炊き込みご飯、卵焼き、ナルムなど。イカの旨
BB味が料理の美味しさを引き出すのだろうか?
【豆腐となめこの味噌汁】
◎感想…シンプルで作りやすいのがいい!
〇なめこ…市販のなめこは不純物が付着していることがあるので水洗いが必要、ということを初め
BBて知った。しいたけなどのきのこ類の汚れはキッチンペーパー等で落とせるが、なめこにはぬめ
B りがあるので、軽く水洗いしなければ汚れが落ちないとの理由。

≪実習の記録写真≫
実習の開始から料理が完成するまでの写真です。
調理に関する説明2枚、調理の様子(各テーブル)4枚】

【食材1枚、完成した料理4枚、先生を囲んで食事前の笑顔(各テーブル)4枚】

≪今回の実習を支えたメンバー≫
食材調達は、小沼さん、髙橋さん、小林和憲さん、斎藤さん、それに私。実習終了後の後片付けチェックは、林さんと丸山さんが行いました。

 *次回は11月28日(金)、「超簡単ハヤシライス」です。  文責・写真 昭48沼野義樹)

【C】La Madre Cooking 第40回料理実習

「ままならぬ‘だし巻き卵’」

 6月20日(金)に行った料理実習の様子をお伝えします。会場はいつもの国立駅北口「ひかりプラザ」の生活実習室、集まったのは講師・伊藤先生とメンバー14名。
先生が作られた今回のキャッチフレーズは『焼き豚はオーブンにおまかせ。だし巻き卵に挑戦!』。栄養バランスと調理時間が考慮された「醤油味の焼き豚」「だし巻き卵」「小松菜の味噌汁」「梅風味黒豆ごはん」が献立です。
参加者は9時半過ぎにほとんど集合。参加費2千5百円を支払い、エプロン・三角巾・マスクを身に着け、先生の指導で何名かの参加者が実習の準備をお手伝い。
 実習に先立ち、久方ぶりに参加された井上さんと野口さんからご挨拶をいただいき、続いて先生からレシピの説明を受けた後、料理作りを開始しました。

【醤油味の焼き豚】

すりおろした玉ネギ・りんご・しょうが・ニンニクに砂糖・醤油・酒を加えて作った漬けだれに豚肩ロースを1時間弱漬けてから、丸ごとアルミホイルで包んだ「新玉ネギ」・「新ジャガ」と一緒にオーブンで40分程焼きました。

豚の旨味を深みのあるタレが程よく包み、しっとりとした食感が美味しさを引き立てていました。小振りの新玉ネギと新ジャガも甘くてホクホク、いい味でした。

【だし巻き卵】
割りほぐした卵3個にだし汁・砂糖・みりん・醤油を混ぜて、一人ずつ作りました。火加減、油の量、卵焼き器の使い方、焼き具合の見極め等、私には難しかった料理です。

形が多少悪くとも、自分一人で調理した満足感もあり、しっとりした上品な甘さはこの上ない絶品でした。

【梅風味黒豆ごはん】
研いた米に5分ほど炒った黒豆とちぎった梅干しの果肉を加えて炊き上げました。

白米はうっすらと赤く変身。梅干しのほんのりした塩味と黒豆のほっこり感が食をそそり、炊いた黒豆ご飯は炊飯器からきれいになくなりました。

【いただきます!!】

【実習を支えたメンバー】
 食材調達は、井上さん、岩下さん、平林さん、廣瀬さん、それに私。実習終了後の後片付けチェックは、内野さん、野口さん。これらは、輪番制で担当しています。

(文責・写真 昭48沼野義樹)

 

 

 

【C】La Madre Cooking 第39回料理実習

「北国の味? 柳川風?」

【実習の内容】
早くも今年7回目の夏日となった4月21日(月)、国立駅北口のいつもの場所、「ひかりプラザ」の生活実習室に集まったのは講師の伊藤先生とメンバー12名。1年2か月振りに参加された常谷さんのご挨拶から始まり、和やかに「北国の味と柳川風」に取り組み、美味しく食べ、先生からパウンドケーキのプレゼント。楽しい一日でした。
「北国の味」は、塩鮭を使う北海道の郷土料理「三平汁」。一昨年の「鮭の粕汁」、昨年の「のっぺい汁」に続く「汁もの」。
料理名の由来について、斎藤さんから「松前藩の藩主が狩りの途中、漁師の斉藤三平があり合わせの材料で煮こんだ汁を藩主に振舞った。それがとても好評だったことから、「三平汁」という名が付いた」といった説が披露されました。斎藤三平は斎藤さんの先祖ではないそうです。ふと私は、徳川吉宗が命名したといわれる小松菜の由来を思い出した。
また、北海道の郷土料理「石狩鍋」も鮭の料理。先生から「「三平汁」は塩鮭の塩味で味付けるが、生鮭を使う「石狩鍋」は味噌で味付ける」との解説。「三平汁」の由来、「三平汁」と「石狩鍋」の違い、色々と勉強になります。

「柳川鍋」は「ドジョウとささがきごぼう」で作りますが、ささがきごぼうと一緒に甘辛く煮て卵でとじる調理法を「柳川風」と呼ぶそうです。今回の実習は豚肉とささがきごぼうの「柳川風」。料理名を「〇〇風」と名付けるのは、ゴマを好んだといわれる千利休の名を冠した「利休焼き」「利休煮」「利休和え」「利休飯」など、ゴマを用いた料理を「利休〇〇」と呼ぶのと同じ発想でしょうか?
 ところで「柳川鍋」の由来は、柳川屋という店で作り始めたからとか、鍋にドジョウを並べた姿が柳の葉に似ているからなど諸説あり。実習のなかで、先生は会社員時代に「柳川鍋」のドジョウが気持ち悪くてネギで隠して食べたと話されていました。今回の実習がドジョウの「柳川鍋」でなくて何よりでした。

【実習を支えたメンバー】
 食材調達は、宮西さん(鮭)、丸山さん(野菜)、広田さん(豚)、それに私(米)。実習終了後の後片付けチェックは、小沼さん、田村さん。輪番制で担当しています。

【実習の献立】<私と一緒のチームが作った料理が感想の対象。>
〇汁物:「三平汁」
➡宮西さん購入の銀鮭のうま味と丸山さん購入の野菜本来の甘味や食感が絶妙にマッチ、素朴な優しさに包まれた家庭の味にまったり。
〇主菜:「豚肉とごぼうの柳川風」
➡甘辛く煮た、広田さん購入の沖縄のブランド豚アグー肉とささがきごぼうの卵とじは、ご飯との相性バツグン。コクのあるアグー肉に大満足。
〇副菜:「玉こんにゃくの煮物」
➡赤唐辛子のピリ辛は結構キョーレツ、弾力あるプリプリ感にハマりそう。
〇漬物:「白菜の簡単漬け」
➡先生がご自宅で漬けて持ってこられました。感謝。ゆずと昆布のうま味を感じるサッパリ感は箸休めにピッタリ。

【調理に真剣】

 

【出来栄えに満足!!】

 *** C’est très bon !! ***

(文責・写真 昭48沼野義樹)

 

 


【C】La Madre Cooking 「初めてのピザ作りに興味津々」

-今年はイタリアンで有終の美を飾りました-

 師走も半ばの16日、「料理の会」は初めての「手作りピザ」で有終の美を飾りました。今回の実習は少人数で行う「特別実習」の4回目。‘国分寺ひかりプラザ’に集合した会員10名は、伊藤先生のご指導の下、ピザの生地作りやソース作りに時が経つのも忘れました。
今年の実習は、2月「ぶりの照り焼き」、3・4月「グリーンフェトチーネ」、5月「鶏肉とブロッコリーの炒め煮」、7月「肉だんごの甘酢あん」、9月「鯵の緑酢かけ」、11月「チキン・カチャトーラ」に続き、今回の「手作りピザ」。伊藤先生の一年間のご指導に感謝申し上げるために、料理の会を代表して丸山さんから御礼の品をお贈りさせていただきました。

 今回の実習は、参加者の大多数がピザ作り初体験であることから、先生は各調理テーブルを廻り、身振り手振りを交えながら調理のポイントを分かり易く説明されていました。

 実習の終わりに、伊藤先生から実習の講評をいただき、小沼さんには参加者の健康と会の発展を祈念して「一本締め」で今年の料理実習を締めくくっていただきました。

【調理中の様子】
テーブル毎に調理する様子です。

【献立と感想】
≪ピザ≫
ピザの生地作りからオーブンでピザを焼くまでのピザ作りの一連の流れを実習し、18㎝のピザを一人1枚ずつ焼きました。発酵、ガス抜き、ベンチタイムなどについても学習しました。
➡ ピザ生地はモチモチ感とほんのり甘味が感じられ、焼いたカリッとした食感が良い。添加物が一切ない手作りピザソースとトッピングとの相性も良く、トロトロに溶けたチーズとソースが口の中で溶け合っていい感じ。ボリュームも十分に満足。
≪カポナータ≫
イタリア・シチリア島発祥の夏野菜を煮込んだ家庭料理です。
➡コクのある甘酸っぱいしっかりした味わい。塩気が少なく塩分過多の日本人にはうってつけの健康料理。
≪ビーンズスープ≫
ミックスビーンズを使った具だくさんのスープです。
➡ホッとするヘルシーで優しい味わい。玉ねぎの甘み、ミックスビーンズの食感がいい。これまた塩分過多の日本人に推奨。

【完成です!】
完成した料理と会食前の記念撮影です。

(文責・写真 昭48沼野義樹)

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【C】第38回料理実習 -「おうちでイタリアン!」-

「猟師めしの‘カチャトーラ’に大満足」

【料理実習の開催】
 そろそろ湯豆腐が恋しい季節となった11月19日(火)、講師の伊藤先生のご指導の下、メンバー11名が参加して、「ひかりプラザ」生活実習室にてイタリア料理の実習を行いました。先生が作られた今回のキャッチフレーズは「おうちでイタリアン!」。イタリアンというと、パスタ・ピザしか思い浮かばない私ですが、今回のメイン料理は、イタリアではごく一般的な家庭料理だそうです。料理を作った後のランチタイムには、先生から素敵なプレゼントがあり、心身ともに満ち足りた料理実習になりました。

【実習を支えたメンバー】
 食材調達は、石塚さん、川口さん、田村さん、林さん、それに私が担当。実習終了後の後片付けチェックは、小島さんと小林和憲さんが担当しました。北海道出身の林さんには、北海道の大地で育った小麦をタップリ使ったバケットを購入して頂きました。写真はメンバーが手分けして購入した食材と先生が持参された食材・調味料です。

【調理方法の指導と調理中の光景】
 実習に先立ち調理方法を指導する先生、各班の調理中の光景です。実習の班分けは、3人の班が3つ、2人の班が1つで、2人の班は経験豊富なお二人です。

【料理の簡単な説明と個人的な感想】
〇主菜:チキン・カチャトーラ…「カチャトーラ」とは、イタリア語で「猟師風」という意味。狩りに出た猟師が、山で獲った肉類にきのこ類などを加えて作った料理が由来で、言わば「猟師めし」。トスカーナ地方が発祥とされ、鶏、うさぎ、羊などの肉が使われている。➡口いっぱいに広がった鶏肉の旨みとトマトの濃厚な味わいが絶妙。
〇副菜:ベビーリーフとパブリカのサラダ、カリフラワーのオーブン焼き…個性ある野菜のサラダとカリフラワーをオーブンで焼くだけの超簡単料理。➡自己主張がないカリフラワー、オーブンで焼くと甘く風味のある野菜に変身。
〇デザート:マチェドニア…「マチェドニア」とは、”たくさんの種類を混ぜたもの” を意味する言葉で、イタリア発祥の果物をふんだんに使ったデザート。古代マケドニア王国が多民族国家であったことに例え、マチェドニアという名前が付けられたといわれている。➡白ワインとライチリキュールの香りと味わいで、お洒落で大人の味。

先生から素晴らしいプレゼント】
先生からのプレゼントは、オレンジピールと100%オレンジジュースが入ったシフォンケーキでした。クリームは、オレンジのリキュールで香り漬けした生クリーム、実習日の早朝に作られたそうです。参加者全員、感謝して美味しくいただきました。

【完成した料理】
完成した料理と、出来上がった料理を前にして撮影した各班の光景です。「チキン・カチャトーラ」は意外と簡単に出来、他の料理も手際よく出来ました。

【食後の後片付け、後片付けチェック】
 食後は、使用した食器、調理器具をきれいに洗って片付けます。小島さんと小林和憲さんが施設の担当者と一緒に後片付けの状況をチェックしました。

【粛々とした姿】
今回の実習における、粛々と調理する姿と粛々と食器を洗う姿です。

 *** Fine ***

(文責・写真 昭48沼野義樹)