「北国の味? 柳川風?」
【実習の内容】
早くも今年7回目の夏日となった4月21日(月)、国立駅北口のいつもの場所、「ひかりプラザ」の生活実習室に集まったのは講師の伊藤先生とメンバー12名。1年2か月振りに参加された常谷さんのご挨拶から始まり、和やかに「北国の味と柳川風」に取り組み、美味しく食べ、先生からパウンドケーキのプレゼント。楽しい一日でした。
「北国の味」は、塩鮭を使う北海道の郷土料理「三平汁」。一昨年の「鮭の粕汁」、昨年の「のっぺい汁」に続く「汁もの」。
料理名の由来について、斎藤さんから「松前藩の藩主が狩りの途中、漁師の斉藤三平があり合わせの材料で煮こんだ汁を藩主に振舞った。それがとても好評だったことから、「三平汁」という名が付いた」といった説が披露されました。斎藤三平は斎藤さんの先祖ではないそうです。ふと私は、徳川吉宗が命名したといわれる小松菜の由来を思い出した。
また、北海道の郷土料理「石狩鍋」も鮭の料理。先生から「「三平汁」は塩鮭の塩味で味付けるが、生鮭を使う「石狩鍋」は味噌で味付ける」との解説。「三平汁」の由来、「三平汁」と「石狩鍋」の違い、色々と勉強になります。
「柳川鍋」は「ドジョウとささがきごぼう」で作りますが、ささがきごぼうと一緒に甘辛く煮て卵でとじる調理法を「柳川風」と呼ぶそうです。今回の実習は豚肉とささがきごぼうの「柳川風」。料理名を「〇〇風」と名付けるのは、ゴマを好んだといわれる千利休の名を冠した「利休焼き」「利休煮」「利休和え」「利休飯」など、ゴマを用いた料理を「利休〇〇」と呼ぶのと同じ発想でしょうか?
ところで「柳川鍋」の由来は、柳川屋という店で作り始めたからとか、鍋にドジョウを並べた姿が柳の葉に似ているからなど諸説あり。実習のなかで、先生は会社員時代に「柳川鍋」のドジョウが気持ち悪くてネギで隠して食べたと話されていました。今回の実習がドジョウの「柳川鍋」でなくて何よりでした。
【実習を支えたメンバー】
食材調達は、宮西さん(鮭)、丸山さん(野菜)、広田さん(豚)、それに私(米)。実習終了後の後片付けチェックは、小沼さん、田村さん。輪番制で担当しています。
【実習の献立】<私と一緒のチームが作った料理が感想の対象。>
〇汁物:「三平汁」
➡宮西さん購入の銀鮭のうま味と丸山さん購入の野菜本来の甘味や食感が絶妙にマッチ、素朴な優しさに包まれた家庭の味にまったり。
〇主菜:「豚肉とごぼうの柳川風」
➡甘辛く煮た、広田さん購入の沖縄のブランド豚アグー肉とささがきごぼうの卵とじは、ご飯との相性バツグン。コクのあるアグー肉に大満足。
〇副菜:「玉こんにゃくの煮物」
➡赤唐辛子のピリ辛は結構キョーレツ、弾力あるプリプリ感にハマりそう。
〇漬物:「白菜の簡単漬け」
➡先生がご自宅で漬けて持ってこられました。感謝。ゆずと昆布のうま味を感じるサッパリ感は箸休めにピッタリ。
【調理に真剣】
【出来栄えに満足!!】
- 廣瀬泰幸さん撮影
- 先生からのプレゼント
*** C’est très bon !! ***
(文責・写真 昭48沼野義樹)