【歩】第63回歩こう会:「小江戸川越」を歩く

今回ほど、春の気まぐれな天気に翻弄されましたことは有りませんでした。当初計画では3月4日(火)に実行予定でしたが、5月の陽気から一変し、雪を伴う氷雨との天気予報を見て急遽3月18日(火)へ延期致しました。しかし不安定な天気予報は続き、当日になるまでハラハラドキドキの日々でしたが、青空の広がる天気に恵まれました。

今回は久し振りの街歩きとして、最近「小江戸」と注目を浴び国内外からの集客でオーバーツーリズム状態の川越散策を取り上げました。参加者も34名と近年過去最多となりました。経路は、本川越駅➡喜多院➡川越城本丸御殿➡時の鐘➡いちのや(鰻屋)。出来るだけ交通量の少ない住宅街を選んで歩きました。四ヶ所の立ち寄り地点間の距離はおよそ1㎞弱。江戸の情緒を今に残した歴史的建造物や文化財に恵まれた、正に身近にある歴史の街と言えます。特に830年創建の「喜多院」では重要文化財も多く、また「時の鐘のある蔵造りの街並み」ではレトロな雰囲気を十分に楽しんで頂けたと思います。江戸時代にタイムスリップしたかの様な錯覚を受けました。川越が何故今に至るまでこれらの歴史的遺産を維持出来た理由は、下記に紹介しています特別寄稿を是非ご一覧下さい。散策後のお酒と供した川越名物の鰻重も美味でした。尚当日の歩数は12千歩でした。

今回も事前資料として宮西先輩・沼野先輩による特別寄稿及び岡村世話役による寄稿を頂きました。これら三寄稿文はHPにUPしてありますので、未読の方は是非ご高覧下さい。

時の鐘

時の鐘

【E】第138回Oh! Enkaの会を開催しました

1.日時    2025年3月23日(日) 14:00~16:30
2.会場    国分寺市本多公民館ホール(2階)
3.出席者  会員・ご家族59名、ご友人・出演関係者27名、計86名
4.プログラム
  ・塾歌斉唱 ピアノ伴奏:上原安江会員
  ・第1部 中3弦楽トリオ演奏
       ヴァイオリン:大原理紗子、種田につこ  チェロ:守屋一木  ピアノ:小島さやか
  ・第2部 下村雅人氏のテノール独唱と講演、男声4部合唱
       (1)独唱   ピアノ伴奏:下村敬子
       (2)講演   演題:「歌を歌って健康になろう!」
       (3)KKメンネルコール有志による男声四部合唱
  ・若き血斉唱 指揮:井上徹会員、ピアノ伴奏:上原安江会員

 寒暖差の大きな日が続いた後、本格的な春の到来というよりも初夏を思わせる季節になりました。多くの会員・ご家族、ご友人・出演関係者にご来場いただき、国分寺市本多公民館ホールにおいて第138回Oh!Enkaの会が行われました。

開会に先立ち、塩井世話役代表から挨拶とプログラムについて説明がありました。
上原安江会員のピアノ伴奏による塾歌斉唱の後、第1部は中3弦楽トリオ演奏です。
演奏曲目は、
  ①ひまわり (葉加瀬太郎)             ②ハンガリー舞曲第5番 (ブラームス)
  ③パッサカリア (ヘンデル=ハルヴォルセン)    ④カンタービレ (パガニーニ)
  ⑤プレリュード (バッハ)             ⑥チゴイネルワイゼン (サラサーテ)
  ⑦アイドル (YOASOBI)                ⑧情熱大陸 (葉加瀬太郎)
と、クラシックから人気のあるアニメやTV番組の主題歌まで幅広く、難しいといわれる曲を見事に、そしして楽しそうに演奏されました。中3(今年4月から高校に進学されます)とは思えない伸びのある艶やかな弦楽3重奏に会場は終始圧倒され、感動に包まれました。若いエネルギーをたくさんいただいたような気がします。3人の今後のご活躍が楽しみです。

第2部は下村雅人氏のテノール独唱と講演、そしてKKメンネルコール有志による男声4部合唱です。
(1)テノール独唱
 演奏曲は、
  ①妖精のまなざし (デンツァ)         ②オペラ「トスカ」より“星も光りぬ” (プッチーニ)
  ③落葉松 (作詞 野上彰 曲 小林秀雄)         ④死んだ男の残したものは (作詞 谷川俊太郎 曲 武満徹)
    ⑤彼女に告げてよ (ファルヴォ)
で、下村氏の心に沁み入るような美しく優しいソロに会場が酔いしれました。ピアノ伴奏は奥様の下村敬子氏です。下村氏の「落葉松」にはフアンが多く、今回も情景が浮かんでくるような素晴らしい演奏でしたが、「死んだ男の残したものは」にも多くの方が心を打たれ、感銘を受けられたのではないでしょうか?
(2)講演
大きな声で歌を歌い、歌詞を覚えようとすることで、横隔膜や体幹、脳が鍛えられ、記憶力・認識力・呼吸機能・嚥下機能が維持・改善され、若返りに効果があるそうです。今回は「歌をうたって健康になろう」という演題で、具体的な経験や実例を紹介しながら、脳トレの実技指導も交えて、歌を歌うことの大切さについて講演をいただきました。
(3) 男声4部合唱
下村氏の指揮で、KKメンネルコールメンバー有志によって「Gaudeamus(欧州の学生歌)」と「いざたて戦人よ」が演奏され、大きな拍手をいただきました。メンバーは6月8日に計画されている第7回定期演奏会向けて決意を新たにしております。

最後は井上徹会員指揮、上原安江会員ピアノ伴奏による「若き血」の斉唱と、エール交歓でお開きとなりました。

出演者プロフィール
【下村雅人】
佐賀県出身。国立音楽大学声楽科卒業。イタリア声楽コンコルソ金賞、日伊声楽
コンコルソ入賞、飯塚新人音楽コンクール優秀賞、佐賀県音楽協会新人賞、2009年6月に佐賀県音楽大賞受賞。モーツァルトの「魔笛」タミーノ役でオペラ デビュー。以後、プッチーニの「ジャンニスキッキ」リヌッチョ・ヴェルディ「椿姫」アルフレード・プッチーニ「ラ・ボエーム」ロドルフォ 役等数々のオペラに出演。近年では、2017年10月 エンリケ グラナドス生誕150年コンサートオペラ「ゴイェスカス」フェルナンド役(演奏会形式/スペイン語上演)日本初演。2018 年9月 グノー生誕200年コンサート  オペラ「サバの女王」アドニラン役   日本初演 。2022年 7月 ミャゴラトーリ主催の「椿姫」に出演。都内や地方における「第九」をはじめ、モーツアルト「レクイエム」「戴冠ミサ」、サンサース「クリスマスオラトリオ」、ヘンデル「メサイア」、シューベルト・ハイドンのミサ曲のテノールソリストとしても幅広く活躍する。また合唱指揮者として宗教曲・オペラそしてポピュラーまで様々な作品を指導する。現在 KKメンネルコール   女声合唱団ぐみ  コーラスさつき  百合合唱団 常任指揮者。2011年東日本大震災において、震災後逸早く音楽家へ発信し「小平チャリティーコンサート」発起人となり  毎年多くの義捐金を集め日本赤十字社、毎日希望奨学金制度、岩手の学び希望基金、ふくしまキッズプロジェクトinこだいらなどを通じて現在も被災地支援を続けている。2024年3月 能登半島地震へも支援を行う。2025年3月16日 第13回東日本大震災&第2回能登半島地震 こだいらチャリティーコンサート開催。二期会会員・Music planning Freude 代表

【下村敬子】
岩手県出身。国立音楽大学教育音楽学科卒業。下村敬子ピアノ教室を主宰。“音楽のある生活”をテーマに連弾や歌のレパートリーも広くユーモアに富んだ指導に定評がある。東日本大震災直後より復興支援チャリティーコンサートを毎年開催。文化庁文化芸術による子供育成事業として福島県文化振興財団の学校公演にピアニストとして携わる。また声楽家下村雅人氏との夫婦コンサート “二人のつむぎ歌”を各地で開催中。高齢化が進む地域の支え合いをテーマに毎月開催している歌声会では市民との交流も深めている。現在こぶしコーラス、コーラス風の伴奏者。伴奏法を水谷真理子氏に師事。

【弦楽トリオ演奏】
【大原理紗子(ヴァイオリン)】
3歳よりヴァイオリンを始める。国分寺市立第二中学校3年在学中。第44回、第45回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール弦楽器部門中学の部全国大会それぞれ審査員賞、奨励賞受賞。第33回日本クラシック音楽コンクール中学生の部全国大会入選。

【種田につこ(ヴァイオリン)】
3歳よりヴァイオリンを始める。国分寺市立第二中学校3年在学中。第15国際ジュニア音楽コンクール中学生の部第2位。第24回大阪国際音楽コンクール中学生の部第2位。第34回日本クラシック音楽コンクール中学3年生の部第5位。

【守屋一木(チェロ)】
音楽家の両親の元に生まれ、音楽に親しみながら育つ(父・守屋拓之 コントラバス、母・アヤコレット ピアノ弾き語り)。東京都立武蔵高等学校附属中学校3年在学中。室内楽部にてチェロとコントラバスを担当、部長を務める。ホホホ座(愛媛・今治)、国分寺音楽連盟コンサート、カフェブレッソン(東村山)他多数のコンサートに出演。

【小島さやか(ピアノ)】
国分寺出身。国立音楽大学を経て、同大学院を修了。イタリアのパルマにて、オペラ・カンツォーネの伴奏法を学ぶ。現在は地元国分寺で後進の指導に当たる他、森山良子氏、川井郁子氏、オクサーナ・ステパニュック氏、秋川雅史氏などと共演を重ねている。

Oh!Enkaの会世話役代表:塩井 勝也(S41法)
         世話役:髙橋 伸一(S45法)、久保田 宏(S46工)、坂田 久美子(S46文)、
             池田 敏夫(S47商)、芳賀 崇(S47経)、平林 正明(S47経)、山田 健(S47経)、
             井上 徹(S49政)、清水 靖子〈S49薬〉、塚原 正典(S54文)

今後のOh!Enkaの会の予定

次回 第139回Oh!Enkaの会
   日時:2025年7月20日(日) 午後2時~4時  会場:リオンホールA
   プログラム
   ・ピアノ演奏 吉村美華子   ・バリトン独唱 成田博之

次々回 第140回Oh!Enkaの会(創立20周年記念)
日時:2025年10月4日(土) 午後 or 10月11日(土) 午後  会場:未定
   プログラム
   ・講演:池井優 名誉教授  演題:都の西北 VS. 若き血
   ・吹奏楽:應義會
                                            以上

第138回例会会場風景

                      演奏会会場風景

ここをクリックすると第138回例会のチラシが閲覧できます。

 

ボランティアの会の報告

3月13日(木)は暖かく日差しも強くない心地よい日で、平日でしたが10名の方にご参加いただき、武蔵国分寺公園の野鳥の森で活動しました。

今日の仕事はハナニラとオオアマナの抜き取りでした。

両方とも外来種で小さな白い花をつけ、とても増えるので抜き取ることで、在来種のノビルや他の野生植物が増えるようにします。

剣スコで地面を掘りおこして葉だけでなく小さな球根を大量に抜き取りました。

野鳥の森に、外来種のホンセイインコが増えて困っているそうです。

(ホンセイインコも可愛いのですが)

今後の予定

4月10日(木)13:30~15:00

5月 7日(水)10:00~11:30

6月11日(水)10:00~11:30

7月 9日(水)10:00~11:30

よろしくお願いいたします。江端

第51回ザ・ヤングサロン講演会「国分寺市の防災関連のとりくみ」

2025年2月16日(日)多摩図書館2階セミナー室にて24名参加の下、第51回The Young Salonを開催しました。国分寺市防災安全課防災まちづくりご担当の秋元武志係長及び蛭田萌氏のお二人を講師にお迎えし、国分寺市の防災関連のとりくみをテーマにお話しいただきました。講演の概要は以下の通りです。

第一部 防災まちづくりの取組みについて

1.国分寺市の防災都市づくり

国分寺市は昭和49年に防災都市づくりを開始、昭和50年~51年の調査・研究の結果を昭和52年に「あなたのまちの防災診断」と題して昭和52年に市報で公表、翌年それらを集約した「災害危険区域図」と「災害危険度表」を作成して全戸に配布。多くの関心が寄せられ、市民の防災に関する積極的参加に繋がっている。

2.防災まちづくり推進における個別事業

(1)市民防災まちづくり学校と市民防災推進委員会

自分たちのまちを自分たちで守れる市民を育てることを目的に「防災まちづくり学校」を開設。担当職員や専門家或いは防災活動を行っている市民を講師とし、自助・共助をテーマに学習してもらい、7割以上の出席者を修了者として認定、更に自らの地域で防災の普及・啓蒙活動を行うという申し出のあった人を市民防災推進委員として認定、推進委員同士の交流や学習の場として昭和59年6月に市民防災推進委員会が設置された。

(2)防災まちづくり推進地区

地域住民の発意をもとにした地区単位の防災計画の策定、地区の安全な環境づくりと防災活動体制づくりを目指して市と指定エリアとしての協定を結んだ地区を防災まちづくり推進地区と呼ぶ。

防災まちづくり推進地区は在宅避難者の支援のための防災計画を策定する。また推進地区の人たちは災害時に在宅避難者の支援のための地区本部を立ち上げ、市の災害対策本部は地区本部との間で安否確認や必要な物資の情報交換を行う。

3.市民全体の防災まちづくり

住みよいまちづくりの為に、市民防災まちづくり学校で自助・共助を学ぶ→卒業生が市の防災推進委員として活動→防災まちづくり推進地区の誕生、というサイクルがうまく回るように市として力を入れて支援していく。

現在国分寺市が協定をむすんでいる防災まちづくり推進地区は16あり、市内の面積の約半分を占めるが、将来的には市内全域が防災まちづくり推進地区となってもらいたいと考えている。

第二部 防災時の備えについて ― 防災講座

1.東京都の新たな被害想定と大地震発生に伴い生じる危機

東京都は令和4年5に首都直下地震の被害想定を見直したが、都市部に大きな被害をもたらすと見られる多摩東部直下地震はマグニチュード7.3、最大震度7で、都内殆どの地域で震度6弱から6強の揺れとなり、広い範囲で大きな被害が発生すると言われている。

国分寺市内では建物全壊452棟、半壊1,712棟、準損壊・一部損壊は半壊の数十倍、火災による焼失建物932棟、死者48人、負傷者886人、避難者約1万8千人、帰宅困難者約1万1千人と想定されている。またライフラインに関しては、電力・通信の被害率は数%だが、その影響で計画停電や通信障害が発生しうる。上下水道についても、埋設管の耐震化が進んでいるものの、一部地域では使用できなくなる。これらのライフラインの復旧には一月ほどかかると見られている。また、地面の隆起や建物倒壊により、市内の多くで道路閉塞率が15~20%になり、逃げたくても逃げる道がない状況にもなりうる。延焼火災に関しては、同時多発火災が発生して鎮火までにはまる一日以上かかると想定されている。

2.地震が起きたらどうするの

地震が起きた場合、まず一時避難場所である近くの学校・公園や地区災害時退避所のような広くて安全な場所に避難する。一時避難場所とは、揺れが収まってから近隣の避難者が一時的に集合して様子を見る場所、または避難のために一時的に集団を形成する場所。一方、広域避難場所とは火災の延焼危険がある場合に安全を確保するためにまとまって避難する場所のこと。

次に、火災の延焼の危険がなくなり余震がある程度落ち着いたら、自宅の安全の確認に行き、安全の確保がとれていれば自宅に戻ってもらう。自宅が居住困難と判断された場合、市内の小中学校などに開設される地区防災センターへの避難をお願いする。地区防災センターは地域の防災拠点として、避難場所内の人のみならず在宅避難者への支援物資の配給なども行われる。また、市では近隣市と協定を結んでいて、近隣市の避難場所を利用することもできる。避難場所での生活では体調を崩しやすいので、可能な方は在宅避難や少し遠くの親戚・友人宅への避難を検討して欲しい。

大人一人に必要な飲料水は一日3リットルと言われており、これを目安に備蓄をお願いする。断水の場合、北町給水場と東恋ヶ窪配水場に災害時給水ステーションが開設される。また、地区防災センター内でも応急給水が実施される計画となっている。

大地震発生後スーパーやコンビニの生活必需品はすぐに品切れとなり、首都圏の物流機能も低下するため、一週間以上の食料を準備しておく必要がある。停電も考慮して1~2日目は冷蔵庫内のものを、2~3日目は乾麺類など普段からの買い置きを食べ、4日目以降非常食と考えれば、非常食は3~4日分の備蓄が必要。カセットコンロやボンベと合わせてパッククッキング用耐熱性ポリ袋も準備しておくと便利。

市の食料備蓄目標数は14万6千食で、帰宅困難者と災害業務に従事する市職員をふくむ避難者等の2日分を備蓄、3日目以降は都や国の備蓄及び物資供給に関する協定先から調達する計画となっている。飲料水に関しては避難者等の1日分の約6万リットルを備蓄している。

次はトイレの問題。トイレは下水道の無事を確認してから使うようにして欲しい。トイレが使えない時に備えて携帯トイレの備蓄が必要となりその数は (1人1日5回) x (家族の人数) x (7日分) で計算して欲しい。4人家族だと140回分必要で、それが無理なら少なくとも半分の70回分は用意して欲しい。

3.各自が取り組める自助・共助

災害時まずは自らの命を自ら守るための自助が基本となる。

始めに木造住宅の耐震補強の話で、最新の耐震基準である2000年基準での耐震化が100%になれば、死者数・全壊棟数を6~8割減らせると言われている。未対策の方は市の助成事業も利用して欲しい。

また、近年の地震での怪我の原因の3~5割が家具類の転倒・落下・移動によるものであった。家具転倒防止対策が100%施されれば、死者の数を8割減らせると推定されている。ご自宅に戻ってから家具の固定や物の配置を見直して欲しい。

次に出火防止について、阪神・淡路大震災や東日本大震災での出火原因の8割以上が電気によるもので、その多くが通電火災であった。通電火災を防ぐ一番の方法はブレーカーを落とすことだが、冷静にブレーカーを落とすことが難しい。その対策として感震ブレーカーという器具もある。感震ブレーカーや消火器の設置を推進することで、焼失棟数・死者を約9割減らせると言われている。市では感震ブレーカー支給事業を実施しているので、是非検討して欲しい。

続いて、食料や生活必需品の備蓄も自助の一部となる。

4.家族で防災会議

災害時に必要なことを家族で決めておくために、家族の防災会議を行ってみていただきたい。まずは普段住んでいる地域の情報を知るところから始めて、その後家族で集合場所や避難ルートの確認、安否確認方法など必要なものを決めていって欲しい。

参考となる情報が市作成の防災・ハザードマップ。全戸配布済だが市のホームページから見ることもできるので、確認しておいて欲しい。家族の安否確認には災害用伝言版が役立つ。東京都の公式アプリである東京都防災アプリの活用や東京暮らし防災と東京防災という都の冊子も有効で、冊子は都のホームページから見ることもできる。国分寺市の防災アプリも使えるようになったので登録していただきたい。

自助から共助へ、自分の身を自分で守ることができたら、次は自分たちのまちは自分たちで守ることを意識した取り組みをお願いしたい。災害時頼りになるのは同じ地域の人や近所の人の助け合いであり、周りの人と顔の見える関係づくりを進めていっていただき、共助を大切にして欲しい。

 

質疑応答

Q: 1日避難生活の経験があるが、一番大事だったのは情報の収集と共有だった。例えば病院がやっているか、道路が寸断されているか、といった情報を共有できるインフラとかその方法などを何か考えているか。

A: 災害時の情報発信拠点となるのは地区防災センターで、それ以外にも防災行政無線・市のホームページ・市の防災X・市の防災アプリなど様々な媒体を使って市民へのお知らせを行う。災害時は誤った情報も出回るので、必ず市の公式なものから発表されている情報を参考に行動してもらいたい。

Q: 今後地域単位の推進地区と自治会との関連ができるようになるのか。

A: 市が目指す推進地区とは、上から目線であなたの地域はやりなさいというものではなく、逆にやれと言っても、指定を受けるための要件を満たすには地域住民のかなりの体力と時間を要して、簡単にはいかない。自ら自分たちの地域が推進地区になるために組織を立ち上げ、自分たちは自分たちのことをやるので協定を結びたいという要請があった場合に、市が考えていく。

Q:推進地区とは防災のためで、実際に地震が起きた時に活動するものではないということか。

A:災害時に推進地区の人たちには地域防災計画に基づき在宅避難をする人たちの拠点となる地区本部を立ち上げてもらう。地区本部は市と連絡をとり、例えば必要な物資を挙げてもらい、市はその地区本部に物資を渡しそこから各家庭に配ってもらう。

推進地区ではないエリアの人たちは、個々に地区防災センターに行って情報を入手したり物資をもらったりと、個々に動いていただきたいと考えている。

Q:地域の活動状況はどこで知ることができるか。

A:防災まちづくり推進地区については、市のホームページで公開している。また、推進委員会がブログを立ち上げている、

Q:災害時一番の問題はトイレだと思うが、市のトイレの配備状況はどうなっているか。

A:公園とか公共施設に市が災害用トイレを設置しており、更に今その数を増やす計画を作成中で、国や都の補助を受けながら設置していく予定。但し、衛生面や安全面から、その管理までは市の職員だけではできないので、推進地区の方々にお願いしている。

また、市では家庭用防災用品購入補助事業を行っており、簡易トイレも対象品目に含まれる。今年度の申請は終了しているが、来年度も継続したいとおもっているので、家庭での購入を検討いただきたい。

以上

身近な防災活動のとりくみを聴く

画像1ヤングサロン

 

第13回昼カフェ開催報告

第13回昼カフェは2月24日の振替休日に開催しました。祝日だった事もあり、過去最高の18人の出席者が集まりました。今回も初参加が3人おられ、まずこの3人に簡単な自己紹介をして頂きました。
そして、増強・活性化チームの御担当2人から3月29日に計画している「桜を観る会」について、計画の概要と参加の呼びかけ、更に協力要請がありました。既にこの会の案内はメールで出されているのでそちらをご参照下さい。今回の昼カフェでは早速協力の申し出や、アイデアが出され、運営の役に立つものと思います。
今回、更に特筆すべきは、新たなサークル活動の呼びかけがあった事です。具体的には「朗読」を数人のグループで始めよう、というものです。呼びかけたご本人も最近始めてみて、充実感を得て、朗読した後は体もスッキリする、とその効果を訴えられました。近々場所や日時、朗読する内容等の提案が昼カフェのメンバーに送られてくる予定です。
この様に、自然発生的に共通の興味を持つ人たちによる小さいサークル活動が出来ると、益々昼カフェの存在意義も増してくるものだ、と期待しています。
次回はウィークデー開催に戻って、3月24日(月)午後2時から同じ場所での開催です。

 

【歴】第110回 歴史をひもとく会 開催報告

欧州に流出し、国内からは消えた幻の古銭とは?

明治維新という日本の革命期、経済状況や貨幣制度の激変により、旧来の価値体系が崩壊していく過程において、我が国の貴重な古銭類が外国人の手に渡り、欧州に流失していきました。現在、欧州の美術館群に所蔵されている日本貨幣コレクションの中には国内には残っていない幻の古銭類が存在しています。それはどのようなものなのか。この問いへの答えを求めて、第110回歴史をひもとく会の講演会は、令和7年2月15日(土)に東京都公文書館研修室にて、会員41名の参加の下で、日本貨幣史の泰斗である朝日大学経営学部教授の櫻木晋一(さくらきしんいち)氏に講演をしていただきました。

スライド3<<講師プロフィール>>

朝日大学経営学部教授 櫻木 晋一 (さくらき しんいち)
1953年 福岡県生まれ、福岡県立福岡高等学校卒業、慶應義塾大学商学部卒業、
慶應義塾大学大学院商学研究科博士課程単位取得退学後、九州帝京短期大学経営情報科講師・助教授を経て、下関市立大学経済学部教授
2019年3月下関市立大学を定年退職後、下関市立大学名誉教授
2001年4月 一年間のケンブリッジ大学留学
2010年6月 博士(史学)[慶應義塾大学]の学位取得、2019年4月 朝日大学経営学部教授(現在に至る)
2023年12月 日本人初のRoyal Numismatic Society(イギリス学会) 2023年度メダル受賞

講演内容は①講師の研究フィールドである英国の博物館の紹介②貨幣の製造方法の解説③明治初期の外国人による古銭収集活動④日本貨幣史の概説⑤その他海外事情の紹介の5つのテーマに沿って行われました。
①については、25年間に亘る現地での研究の成果が「学問的権威が備わった古銭カタログの作成」として結実しています。長年の古銭研究から得た膨大な知識ベースと精緻な形態学的手法を駆使して得られた成果であり、その中でも筆頭に挙げられるのはオックスフォード大学に残る「冨本銭」の確認です。従来、日本最古と言われてきた「和同開珎」より遥かに遡る時代に存在したこの古銭はもう日本銀行貨幣博物館にも所蔵されていない幻の古銭です。②については、東洋と西洋における製造方法の違い、スタックモールド・エレクトロン貨・銀のインゴットであるホード(hoard)・絵銭といわれるチャーム(charm)等々、耳慣れなくも興味の尽きないお話が続きます。③については、明治初期における三菱会社に雇われた外国人W.ブランセンの収集活動と持ち帰った収集品(金銀銭貨併せて1278枚)がデンマーク国立博物館に所蔵されており、今では貴重な研究対象です。④は、皇朝十二銭の成り立ちから始まり、大判・小判の詳細な解説や幕末から明治にかけての秤量貨幣から計数貨幣への転換期の歴史が語られました。⑤はパリ・スウェーデン・スコットランド・エルミタージュ・イタリアに散らばる有名博物館が紹介されましたが、特に興味深いのは、エルミタージュ博物館に残る大判の側面に模様が残されているお話です(金の削取防止のために10枚重ねて刻印を入れたものだそうです)。

講義には、テーマごとに理解しやすい編集が施された鮮明な画像資料が使用され、講師の、学問に向き合う学者としての謹厳な姿勢の中に、時にユーモアを交えた人間味あふれる語り口が聴く側の心を捉え、解り易い説明と相まって、熱心に聞き入る会員達はすっかり貨幣史の世界に没入し時を忘れた感がありました。

今年の1月中旬に日経新聞が、「世界の決済に占める現物貨幣の割合は14%に過ぎない」と興味深い記事を載せていました。今後、偽造防止やマネーローンダリング(資金清浄)の根絶に向けて、利便性に優れた仮想通貨や電磁決済が発達し、現物決済の縮小化が極限まで進んでいった場合、居場所を失った現物貨幣はどのようになってしまうのか、まだ誰にも解りません。それは神の領域ですから。しかし、秘蔵されている古銭たちが、古色蒼然たる佇まいの中に黄金の輝きを秘めて、人間の限りなきロマンを語り続けるのは確かでしょう。

(文責:小林千晃)

スライド1

スライド2

【歩】「小江戸川越」を歩く~川越を満喫する3つの話~第三回

歩こう会の皆様、国分寺三田会の皆様

事前配信致します! どうぞおつきあいください。
<「小江戸川越」を歩く~川越を満喫する3つの話~第三回>
小江戸川越訪問先一口メモ ~喜多院・本丸御殿・時の鐘を中心に~

第63回歩こう会の申込み〆切が明日2/22(土)に迫りました、皆様、お申込みはお済みになりましたでしょうか。
事前配信もいよいよ最終回、岡村世話役がとりをつとめます。今回は、川越の見どころ、3か所をご紹介。
皆様を一足早く、歴史の町川越にいざないます。是非ご一読ください。

第一回からここまで、素晴らしい寄稿文を執筆頂いた皆様、また読み応えある配信におつきあいくださった皆様に、
深く深く感謝申し上げます。そして何より、当日までご自愛い頂き、準備万端、体調万全で川越にご一緒しましょう!
楽しみにしております。

記事は下記をクリック
小江戸川越訪問先一口メモ_川越城見取り図付

分部

【歩】「小江戸川越」を歩く~川越を満喫する3つの話~第二回

歩こう会の皆様、国分寺三田会の皆様

事前配信致します! どうぞおつきあいください。
<「小江戸川越」を歩く~川越を満喫する3つの話~第二回>

みんな大好き 蒲焼の秘密
お待たせを致しました! 江戸料理と言えば沼野先輩、今回もご登場をお願いしました!
なぜ蒲焼は甘辛醬油味なのか、なぜ土用の丑の日が近づくと食べたくなってしまうのか、
今更ながらの素朴な質問に、沼野先輩がわかり易く答えてくれます。
これを読めば、蒲焼が江戸文化のエネルギー源であったことがわかります。
皆様、川越の蒲焼で元気になりましょう!
それでは、素晴らしい記事をお楽しみください。

記事は下記をクリック
2025.3.4.歩こう会「みんな大好き 蒲焼の秘密」

分部
 
 

【歩】「小江戸川越」を歩く~川越を満喫する3つの話~第一回

歩こう会の皆様、国分寺三田会の皆様

今年も元気に事前配信致します! どうぞおつきあいください。

<「小江戸川越」を歩く~川越を満喫する3つの話~第一回>

「小江戸川越」の歴史と思い出
今回は、宮西先輩が高校時代の思い出の地、川越を語ります。
前もって読んでおけば、川越散策が何十倍も楽しくなること請け合い!
読み応え抜群の寄稿文を、どうぞお楽しみください。

「小江戸川越」の歴史と思い出(☚こちらをクリック)

3月4日(火)第63回歩こう会へのお申込みをお待ちしております。

分部

 

第12回 昼カフェ報告

1月19日(日)14:30から昼カフェ初の試みとして日曜日に開催しました。
これ迄仕事の関係などで出席できなかった方々が集まった一方、家庭のイベントなどで週末は参加出来ない、という方々もおられ、13名の参加でした。過去5か月間に一度でも参加した方々を集計すると25名に上る事から、曜日の選択が重要であることも分かりました。課題の週末開催時の場所の確保問題は世話役がこまめに当たった結果、比較的広い喫茶室を確保でき、ゆったりと午後のカフェを楽しむことができました。
今回初参加が3名おられたこともあり、お互いを知るために久々に自己紹介を行いました。職場や学校ではありませんから、自分がアピールしたい事、趣味、国分寺三田会に期待する事、等々を披歴し合いました。日本の地方活性化や災害対応等に強い危機感を持つ方や、少し若手に属する方は登山やスキーを精力的に楽しんでいるなど、色々な話を聞くことができました。
世話役としては参加者に共通するテーマを探し出してサークル活動的なものを始められないか、と思ってきました。実際、世話役が発信したアンケートに応えて色々なアイデアを提供していただきました。実行は可能でも、定期的な活動レベルまで持ち上げていくのは難しいと感じています。
敢えて世話役がまとめようとするのではなく、自然発生的に共通点が見つかるのを全員で見守ろう、と考え方を変えつつあります。
次回は2月24日の振替休日の14時から同じ場所で開催します。
                                                                                             (文責:S.52岡村)