【C】La Madre Cooking 第3回特別実習を開催しました

「人生初体験 生パスタに挑戦!」

【実習の概要】
 パスタと言えば日本生まれの「ナポリタン」しか頭に浮かばない私、「うどん」と言えば「丸亀製麺」といった程度のレベルです。今回の実習で教わる「グリーンフィットチーネ」と呼ばれる食べ物は、全く想像もつかない料理でした。実習に先立って送られてきたレシピを参考にしてフィットチーネをネットで調べ、デュラム小麦を使ったイタリア料理の生パスタだと初めて理解した次第です。
今回の実習は少人数で行う「特別実習」の3回目。3月19日(火)に‘国分寺ひかりプラザ’に集合した会員10名は、1テーブル2名の贅沢な環境で(一般的な料理教室は1テーブル4名だそうです)、伊藤先生のご指導の下、生パスタ作りに精を出しました。
 今回は、参加者の大多数が生パスタ作り初体験であること、調理の段取りも多いことから、昨年12月の実習と同様に、伊藤先生ご息女・友美さんにアシスタントとしてお手伝いいただき、手際よく研修をサポートしていただきました。我々が戸惑うことなく円滑に実習が進み、感謝しています。

【実習に先立ち海馬を刺激】
今回の実習でも初めて耳にする料理用語など、知らないことが沢山ありました。「好奇心を持つことは、体積が減少しつつある海馬の萎縮抑制、脳健康の維持につながる」という脳科学研究を拠り所として、知らないことを面倒くさがらずにネットで調べ、それらの情報をセッセと海馬に送り込んでいます。他の人からはこんなことも知らないのかと笑われるかもしれませんが、認知症予防なのだと自分に言い聞かせています。
以下は今回の実習を契機に、海馬に刺激を与えた主な事柄です。
<フィットチーネ>
フィットチーネは約25cmにカットされた麺タイプのロングパスタ。イタリア語で小さなリボンという意味がある。平打ちのロール式製法で作るので断面は長方形、幅7.5mm程の平たい形状。クリーム系の濃厚なソースとの相性がいい。
<デュラムセモリナ粉>
イタリア語で「デュラム」は主にパスタに使われている小麦のこと。「セモリナ」とは粗挽き粉のこと。デュラム小麦は日本の気候に適さず日本では栽培しにくい。他の小麦より固く、黄色が強いことが特徴。柔軟で弾力性の強いグルテンを含み、形が崩れにくく成形しやすいため、パスタにぴったり。水を加えると強いコシのある食感、小麦の風味を感じるパスタになる。
<生パスタの様々な食感>
生パスタは、小麦粉、デュラムセムリナ粉、卵、塩、水の割合を変えることにより様々な食感に変えられる。
<レンズ豆>
世界五大栄養食品(米国健康専門誌「ヘルス」/2006.3)のひとつ。直径4~8㎜、厚さが2~3㎜と扁平、豆の表皮の色は 褐色や緑褐色、皮をむいた状態では赤橙色・黄色など。扁平な形であることから日本では「ひら豆」とも呼ばれる。起源はメ ソポタミア地域。徐々に西方のエジプト、ギリシャ、ローマへと伝わり、紀元前から栄養価の高い食品として食べられる。なお、後世に発明された「レンズ」は、この豆に由来して名付けられたと言われている。日本での生産は行われておらず米国等からの輸入品。実習で使った「皮なしレンズ豆」は火の通りがいいが煮崩れしやすく、スープに使うことが多い。

【実習の献立と感想】
<グリーンフィットチーネ>
デュラムセムリナ粉を混ぜた生地のモチッとした食感が心地よく、食べる直前に茹でた生パスタが作り立ての生ハム入りクリームソースの旨味をしっかり吸収し、食べ応え十分な濃厚なパスタでした。
<レンズ豆のスープ>
レンズ豆のホロホロと溶けるような食感と枝豆のような甘みのある、やさしい味わいのスープでした。口に含んだ瞬間、‘おじや’のように調理したら違った発見があるかもしれません。日本人との相性のいいスープだと感じました。
<イタリアンサラダ>
野菜たっぷり、ワインビネガーの爽やかな酸味が十分に効いてサッパリ感抜群でした。通常、ドレッシングの酢と油の黄金比は1:2との先生の説明でしたが、実習でのドレッシングの比率は1:1、パンチの効いた個性的なドレッシングでした。冷やしたみずみずしい野菜は新鮮でシャキッと歯触りがとてもよかったです。
<コヒーゼリー>
インスタントコヒーを使って手軽にできるデザートです。

【実習のひとコマ】
実習の場面ごとの写真を掲載します。
<調理に先立つ先生からの説明>

<調理時の様子>

<完成した料理、パスタ打ち用のテーブル、皮なしレンズ豆>

<料理完成を祝う食事>

(文責・写真 昭48沼野義樹)