武蔵国分寺公園ボランティア活動3月18日

3月18日はほどほどの天気で寒くない日でした。
なんと10人集まり、ワイワイと野鳥の森へ向かいました。

作業は外来種オオアマナの伐根。
ハナニラと同じ様な白いかわいい花が咲きますが、外来種なので球根から抜きます。
ハナニラとムラサキハナナも抜きました。

よその公園、空き地でどんどん広がる外来種をここだけはくい止めたいです。
公園の落ち葉はふわっと暖かく、先月移植した低木からは新芽が出ていました。モクレンの大きな木にはピンクの花がたくさん咲いていました。

3月28日のヤングサロンでは武蔵国分寺公園の方が講演してくださいます。
公園もご案内くださるようです。
桜はあるでしょうか。

来月4月15日も1:30PMからです。

【歴】第114回 歴史をひもとく会 開催報告

会員による歴史談義

2026年2月28日(土)午後1時15分より、東京都公文書館研修室にて、46名の参加者を集め、第114回例会が行われた。スライド1

テーマは「古事記・決定版」。講師は、古事記の研究をライフワークとされている会員斎藤信雄さん(昭和38政)。昨年当分科会世話人を勇退された講師の、古事記の物語としての面白さを会員に伝えたいと言う気持ちでの講演だった。

[講演の構成]

  1. 上巻の神話解説 ①天地の始まり ②神生みと黄泉の国 ③3貴子の誕生 ④誓約と天岩屋神話 ⑤五穀の誕生とヤマタノオロチ退治 ⑥オオナムジ苦難と根の国での冒険 ⑦因幡の白兎とオオクニヌシの国造り ⑧国譲り神話と天孫降臨神話 ➈海幸彦と山幸彦
  2. 古事記の2つの世界観
  3. 古事記の成立

[講演内容]

  1. 上巻の神話解説

天地創成・神々の化成から天孫降臨までの奇想天外、多彩な登場人物(神々)の八面六臂の大活劇、そして神武天皇の誕生までを講師の穏やかで平易な言葉で流れる様に分かり易く語られた。

  1. 古事記の2つの世界観

南方的・母系的な水平的世界観に、北方的・父系的な垂直的世界観が重なって物語が織りなされている。これは、南方に起源をもつ縄文系と朝鮮半島経由で渡来した弥生系の人々とが混在する日本人のルーツに由来すると考えられるとのこと。

  1. 古事記の成立

講師は通説に捉われることなく古事記の序文に疑念を抱き歴史上の事実を積み重ね「歴史をひもとき」見解を披露した。(最近の歴史学者も序文に諸説を述べている)小野妹子等遣隋使(607年)は、中国と国交を開くには天皇の正統性、国の歴史、各地に伝わる言い伝え等を編纂する必要性を感じた。聖徳太子、蘇我馬子が各地の豪族の下の記憶力に優れた若き英才たちに指示し「古い古事記の原型」が編纂された。太子や馬子の元で「天皇記」「国記」が編纂されたが、2人の死後にこの古い古事記は忘れ去られた。681年天武天皇が「日本書紀」編纂号令を出し、太子の「国記」の見直しを命ずる。702年遣唐使の国交回復要求に対して唐は4つの指摘への回答を求め、その中の「国史を明らかにし天皇の由緒の正しさを示すこと」に対して、712年の遣唐使に「古い古事記の原型」を見直した「古事記」を託すも、倭文であり「史書」の概念から外れた叙事詩と評される。720年正史としての日本書紀が漢文で編纂された。古事記はその後1780年に本居宣長に見出されるまで、朝廷の書庫へ保管されたままであった。

講師は、古事記成立の段に入るあたりから特に熱が入って、気付くと演台横に立ち上がっての熱弁で、参加の聴衆に迫るものが感じられた。今回の講演時間は内容の濃さから通常より30分長い150分とした。場所を移しての懇親会でも講師は、23人の参加者の間を廻り丁寧に質問に答えた。

文責:貫名泰男(昭和46経)

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歩こう会2026計画

歩こう会にとって2025年は、3月実施の川越散策が過去最多の参加者となるなど、嬉しい一年となりました。皆様のご支援に深く感謝申し上げます。

また活動の折々に、世話役を通して様々なご意見や提案を頂戴しました。そのうちのひとつ、できるだけ早く日程が知りたいというご要望に応え、2026年計画と2027年企画案を作成しました。ご一読の上、是非予定表に記入ください。
👉詳細は『歩こう会2026』をクリックください。

今後も、皆様に愛される開かれた歩こう会を目指し、ご意見・ご提案にできる限り応えて参りたいと考えております。引続きのご支援、ご協力をお願い申し上げます。

歩こう会世話役一同

【C】第43回La Madre Cooking 開催報告

『料理を美味しく見せる秘訣』

≪今年最初の料理実習≫
春めいた陽気の2月27日(金)、我々10名と伊藤先生は‘ひかりプラザ・生活実習室’に集まり、今年最初の料理実習。昨年より料理が美味しく作れますように、実習でミスしませんようにと、先ずは神頼み。

≪実習を支えたメンバー≫
食材調達は、井上さん、小林千晃さん、広田さん、廣瀬さん、それに私。それぞれが担当した食材を品定めしながら地元のスーパーで買い求めました。実習終了後には、小沼さんと田村さんが、施設の担当者と一緒に、使用した調理器具などが決められた通り片付けられているか、入念にチェックしました。

≪料理の秘訣≫
実習の始まりは先生のレシピ解説。その中で、‘料理を美味しく見せる秘訣’は具材の切り方にあるとの耳寄りな説明。具材ごとに実演して頂き、今さらながら見た目の大切さに納得しました。

≪献立は五品≫
今回のハイライトは福岡の郷土料理「がめ煮」。郷土料理を実習したいという我々の希望に、先生が応えて下さった料理です。初めて聞く「がめ煮」は、名前からは全く想像がつかない料理でした。献立は、主食の「韃靼そば茶飯」、主菜の「がめ煮」、副菜の「春菊の胡麻和え」、汁物の「ワカメと豆腐の味噌汁」、漬物は「白菜の即席漬け」。「一汁二采」からなる一般的な和食です(→「実習雑記」)。料理はどれも江戸時代から育まれてきた家庭料理。食材の旨みが生かされ、ホッとする美味しさでした。

【韃靼そば茶飯】)
⇒さわやかな香りとプチプチした食感が食欲をそそる。
☞そばの種類は、普通そば、韃靼そば、宿根(原種)そばの3種類。普通そばは甘みがあるので「甘そば」、韃靼そばは独特な苦みがあるので「苦そば」とも呼ばれている。韃靼そばという呼び名は、1840年頃、ドイツの植物学者が命名した『タタール人のそば』という学術名に由来。モンゴルに住むタタール人が栽培してきた「苦そば」を、タタール人を表す中国語‘韃靼’という漢字を用いて、日本では‘韃靼そば’と呼ぶようになった。

【がめ煮】
⇒煮る前に具材を炒めたことで、香ばしさとコクが増し、甘じょっぱい煮汁が染み込んだ具材は、噛むほどに旨みが広がる。
☞福岡県の郷土料理「がめ煮」は、博多の方言「がめくりこむ」(寄せ集める)が名前の由来とされている。また、秀吉の朝鮮出兵の際に、兵士たちが‘どぶがめ’と呼ばれていたスッポンとあり合わせの野菜を煮込んで食べたことにちなんだともいわれている。地元では正月や祭り、祝い事などの「ハレの日」には欠かせないそうだ。

【春菊の胡麻和え】
⇒香ばしい‘黒すり胡麻’が春菊の風味を引き立てる。胡麻と春菊は相性がとてもいい。
☞江戸時代、旬の野菜が美味しく食べられるように、香ばしい炒り胡麻を和える料理法が工夫された。先人の知恵は素晴らしい。

【ワカメと豆腐の味噌汁】
⇒家での食事と同じように、先ず味噌汁に箸をつける。食事に向う時の、日本人の儀式のようなものかもしれない。素朴で親しみのある味がいい。
☞元禄時代(17世紀末)に入ると、町人は、定番の納豆汁やシジミ・豆腐・青菜などの味噌汁と炊き立ての白飯で朝ご飯。一日の仕事が終わると、食事もできる居酒屋で疲れを癒す。居酒屋は、酒の肴としてカモの吸物、ふぐの吸物、つみれの吸物など、食事の客には、ふぐ汁、あんこう汁、どじょう汁などの汁物も出していた。
(参考)江戸時代の料理書には、汁物は飯と一緒に、吸物は酒の肴として出すとある。

【白菜の即席漬け】
⇒塩昆布と赤唐辛子が白菜になじみ、白菜本来の旨みが口中に広がる。
☞漬物本来の目的は野菜を保存することだが、江戸時代に入ると、旬の野菜を塩や酢などに短時間漬けて、ササッと食べる即席漬(浅漬け)が流行った。これまた今に続く先人の知恵。

≪ランチタイム≫
調理テーブルごとに、作った料理でランチです。

≪実習雑記≫
➡‘漬物’は‘副菜’として数えない
「本膳料理」を起源とする「一汁三菜」は江戸中期に発展し、飯・汁・煮物・焼物・なます(酢の物)・漬物の六品からなる献立だが、「一汁四菜」とは呼ばれない。これは、奇数の数字が縁起いいと信じられ、特に‘四’は‘死’を連想させるので、漬物を‘副菜’として数えなくなったことが理由。今でも漬物を副菜に含まないのはその名残。従って、今回の実習は、味噌汁とおかず二品(がめ煮、春菊の胡麻和え)からなる「一汁二采」。

                               (文責・写真 昭48沼野義樹)

ウエス ありがとうございました

2月8日、雪降る日曜日に開催いたしました新年会に際し、ウエスを忘れることなくお持ちくださいましてありがとうございました。

お預かりいたしましたウエスは、国分寺市ボランティアセンターにお届けしましたが、担当の方も大変喜んでくださりウエスの写真をとっていらっしゃいました。

来年の新年会におきましても、引き続きウエスの回収を予定しておりますので、ご不要になりましたタオルなどは、ぜひお取り置きいただけますと幸いです。

今後ともよろしくお願いいたします。

20260209ウエス (003)

ボランティアの会 江端

【E】第141回音楽を楽しむ会報告

1.日時  2026年1月24日(土) 14時~16時30
2.会場  本多公民館 視聴覚室
3.出席者 会員50名 演奏者7名 計57名
4.プログラム
  ・塾歌斉唱 ピアノ伴奏;上原安江会員
  ・第一部 津軽三味線・尺八演奏
       津軽三味線:五錦力(ごしきつとむ)氏および「つとむ会」
       尺八:遠藤章風山氏および「雪っこ」
      ★オープニング「六段」(三味線合奏)
      ★民謡 「八戸小唄」(青森県民謡)/「秋田酒屋元すり唄」(秋田県民謡)
          「秋田大黒舞」(秋田県民謡)
      ★昭和歌謡を会場と一緒に 「北国の春」「アンコ椿は恋の花」「函館の女」「チャンチキおけさ」
      ★尺八演奏 「江差追分」
      ★「津軽じょんがら新節」(三味線合奏)
      ★フィナーレ 「花笠音頭」(会場と一緒に)
  ・第二部 皆で歌おう  指導:森川由美子先生
      ★「花」(滝廉太郎)
      ★「浜辺の歌」
      ★「紅葉」
      ★「冬景色」
  ・若き血斉唱 ピアノ伴奏;森川由美子先生

2026年最初であり「音楽を楽しむ会」に名称を変えて初めての例会が開催されました。
塩井世話役代表の挨拶に始まり、上原安江会員のピアノ伴奏で塾歌を斉唱しました。
第一部は津軽三味線と尺八の演奏です。力強くも繊細な津軽三味線と寂寥感ある尺八、そして賑やかな民謡、
更に会場を巻き込んだ昭和歌謡の絶唱となり大いに盛り上がりました。
休憩のあと、塩井代表世話役から次回例会の案内と池井教授の卒寿記念刊行本の紹介がありました。
第二部は皆で歌おうです。コロナ禍で何年も歌を歌えない辛い時期を過ごしました。
6年振りに森川由美子先生をお迎えし、皆で春夏秋冬の曲を思う存分歌いました。
塩井代表世話役から各曲の作詞者作曲者のエピソードの紹介もあり、相変わらず厳しくも優しくかつ分かり
易い森川先生のご指導を得て、うまく歌えたような気がしました。
最後はいつもの通り若き血斉唱です。森川先生の伴奏で元気よく歌いました。
今回からエールは平林会員、井上会員から山根会員に引き継がれました。練習中とはいえ堂々とした美声に
今後の活躍が予感されました。

次回第142回例会予定
日時:4月19日(日) 14:30開会
場所:リオンホールAホール
ゲスト:江沢茂敏(ピアノ)、城戸かれん(ヴァイオリン)、江沢定明(マリンバ)
                                            以上

 

ボランティアの会 活動報告(1月12日)

成人の日の活動には、現役世代のお二人を含め、計11名で行うことができました。
多くの皆さまにご参加いただけたことを、大変うれしく思っております。

当日の作業は、野鳥の森でのハナニラの伐根でした。
ハナニラは11月の頃よりも球根が大きくなり、葉も太くなっており、
春に向けて準備万端といった様子でした。

私たちも作業の要領をつかみ、ハナニラ特有の匂いを嗅ぎ分けながら作業を進め、
8袋分を収穫することができました。

【次回以降の活動時間について】
来月からは、毎月第三水曜日 13時30分開始といたします。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

第54回ヤングサロン講演会

演題『イノベーティブ福祉国家の可能性』(日本の今後進むべき道への提言)

 

2025年11月30日(日)多摩図書館2階セミナー室にて35名参加の下、第54回The Young Salonを開催しました。               専修大学経済学部教授徐一睿氏を講師にお迎えし、上記演題をテーマにお話しいただきました。                               徐一睿氏は2003年慶應義塾大学経済学部卒、修士、博士課程、助教を経て現職に就かれており、専門は財政学と中国経済論です。講演の概要は以下の通りです。

 

惑星的思考と財政ポピュリズムの時代

現在、給料が増えても税金と社会保険料で手取りが増えないという不満が、特に若年層を中心に広がっている。今年の参院選挙がらみで、SNS上では今すぐ減税、消費税廃止といった主張が大きな支持を集めており、或いは外国人は帰れというような短い字数や動画で語られる単純化された経済議論が蔓延している。更に格差のスピードも非常に速い。このような状況を財政ポピュリズムと呼んでいる。

経済成長なしでは選択肢は2つしかなく、1つは分配の変更を拒否し現状維持を続けることだが、これは若年層に許してもらえない。もう1つは財政ポピュリズムに陥って持続不可能な

約束を乱発し、集合的経済行為を機能不全にすること。この袋小路を打破する第三の道としてイノベーション主導型の新しい福祉国家モデルを提唱したい。

 

理論的枠組み:イノベーティブ福祉国家とは何か

20世紀の福祉国家はケインズ経済学に基づくケインズ型福祉国家で、政府が総需要を管理し、景気を安定化させ、所得再分配によって格差を是正し、完全雇用を追求する政策体系だが、1970年代以降こうしたモデルの限界が見えてきた。最大の問題は成長と福祉のトレードオフで、そこで出てくるのが“XXファースト”の考えで、日本はこの問題が特に深刻になっている。

これに対して、21世紀の福祉国家モデル即ちシュンペーター型福祉国家と呼ばれるものへの転換を考えなくてはならない。その特徴は3つあり1つ目は供給サイドへの積極的介入、2つ目はイノベーション促進による生産性の向上、3つ目が人的資本への戦略的投資で、教育・研究開発・職業訓練に重点的に投資してイノベーションを起こせる人材を育成していくもの。

イノベーティブ福祉国家の核心は、福祉支出をコストではなく人的資本への投資と位置付けることにあり、さらに重要なのは柔軟な労働市場と手厚いセーフティーネットの両立。これは一見矛盾するようだが中国やデンマークでは成功している。

 

国際比較:成功モデルの分析

中国の理科系の大学卒業生は現在年間470万人、1999年以降の累計教育投資は30兆元、高等教育進学率は75%に上る。この大規模な教育投資の具体的成果が太陽光パネル産業やレアアース、特に重希土類の精錬技術、電気自動車、AI技術、電子通信などである。これらの成果を支えるものとして財政メカニズムが極めて重要で、中国は条件付きの成果連動型の補助金システムを活用し、効率的な資金管理を実現している。また、地方政府間の教育支出競争により投資を加速させている。さらに、政治選抜トーナメント方式など、あの手この手を使って地方の人材を育てている。

デンマークは、九州の半分ほどで人口600万人の小国ながら、経済パフォーマンスは驚くべきものがある。生産年齢人口当たりのGDPはアメリカを上回り、大学進学率は85%で完全無償化の上、生活費が支給される。その成功の要因は柔軟な労働市場にあり、セーフティーネットがしっかりしていることから解雇規制が極めて緩く、年間30%が転職する。また、産業財団による研究開発投資も要因の一つである。

 

日本の現状と課題

日本の名目GDP成長率は過去30年間ほぼゼロで、労働生産性はOECD加盟国中21位。このような停滞が続いた主な要因は教育・研究開発投資の軽視にある。参院選挙後の状況を見ても、SNSでは今すぐ配るという論調が支配している。日本の政治が財政ポピュリズムの罠にはまってしまっており、非常に厳しい状況にある。

更に、世界環境も悪化している。米中技術覇権競争、まさに覇権国と新興国の対立が激化する中で、日本は相当微妙な立場に置かれている。

こうした中で日本が持つ強みは何か。自分はそれを不可欠性の権力と呼んでいる。日本が半導体サプライチェーンにおいて、なくてはならない存在であることをアピールし続けていかなくてはならない。例えばフォトレジスト等の半導体材料の世界シェアは70%で、こういうものを中国にもっと使ってもらわねばならない。ここが一旦途切れると、中国国内産のものが一気にシェアを奪っていく。アメリカからは対中輸出規制への協力を、中国からは市場へのアクセスの維持を要請され、その圧力の中で日本の自立性確保という難しい課題に直面している。

 

日本版イノベーティブ福祉国家への提言

最後に日本版イノベーティブ福祉国家への提言をしたい。それは5つの戦略的改革で、①労働市場改革、②教育投資の抜本的拡大、③研究開発促進税制の強化、④中間団体の育成、⑤地域イノベーション拠点強化、すべてごく当たり前のことである。

改革の実行には財源が必要だが、まず現在福祉目的税である消費税に教育目的を加える、金融所得税の強化、炭素税導入およびデジタル課税で、計年間10兆円規模の財源となる。

この改革を一気に実施するのではなく、第一段階でパイロット事業及び特定地域での実証、第二段階で成功モデルの全国展開、第三段階で本格的構造転換によるGDP成長率2%の達成、第四段階でアジアモデルを確立し国際展開を行う。これを達成しないと日本は沈没する。

 

対話による未来への投資

日本は強みを生かしながら独自モデルを構築すべきで、何と言っても非常に高い技術水準を基底としており、ここに人材の質的向上、さらに地政学的地位を生かした第三極戦略、社会的信頼と安定性を生かした斬新的改革を進めるべき。

東京大学の神野直彦教授が「分かち合いが社会をより豊かにする」という理念を提示しているが、この「分かち合い」は教育投資を通じて人的資本を育成し、その人材がイノベーションを生み新たな富を創造することで、新たな富が社会全体で分かち合われ、さらなる教育投資が可能となる。この好循環こそが「分かち合いの経済」の21世紀的展開である。

教育とイノベーションを通じた「分かち合いの成長」こそが日本の進むべき道である。

 

質疑応答

Q:最近日本の研究者は中国に行かないとの指摘があったが、行けない理由が有るのではないか。現在中国では研究者の間でどのくらい自由な発言ができるのか。

A:監視国家は怖いと皆が言うから自分も怖いと思うが、実際に逮捕されたのは一線を越えた人達で、言っているほど怖くはない。中国の先生達とは政治関連でも自由な発言ができる。

Q:中国では国家の補助で過剰生産となっているのではないか。供給過剰であってもGDPに寄与する需要が足りないのではないか。民間投資が伸びない中で、今後の中国の経済成長にどのような見通しをもっているか。

A:中国はまさに需要が衰退している局面にある。政府の政策はGDPを増やすにはいいが、雇用の促進にはあまり役立っていない。自分の考える一つの解決策は、この数年で4倍に増えた国営企業の利益を国民に再分配すること、つまり国民が株主となって配当を再分配する仕組みができないか。今まで供給サイトに力を入れてきたが、今後需要サイトに再分配を行うことで、消費をヒートアップさせることが期待できるのではないか。

講演会(講師1)2講演会写真(全景)2

熱弁を振るう徐教授                   日本への提言を聴入る参加者