今年の夏は、畑にとっても人間にとっても試練の時期でした。
年度当初の作業開始時間は午前10時でしたが、連日の暑さで次第に早まっていき、ついには朝7時から作業を開始しています。
雨が続くと思えば、今度は晴天が続き、その後は猛暑日ばかりになるなど、天候に振り回されながらも野菜は育ちました。
特にほうれん草やチンゲンサイは、新鮮な状態で収穫でき、甘くて柔らかく、売り物と遜色ない品質でした。ただ、収穫のタイミングが難しく、特にチンゲンサイは見極めを誤ると硬くなってしまうことがありました。また、大根やカブは日照不足の影響で茶色い筋が入ることが多く、満足できる収穫には至りませんでした。
一方、枝豆はメンバー全員から高評価を受け、採りたてをその日に味わうと、口の中に甘みが広がり、近所で畑作業をしているからこそ得られる贅沢を実感しました。
- 取れたてのエダマメ
- 取れたてを茹でました
じゃがいもはポロシリ、インカのめざめ、レッドムーンと3種類を育てました。
ポロシリは豊作で、ポテトチップスの原料に使われるお芋のせいか、揚げてもあっさりしたお味でした。
インカのめざめは栗のような甘さ、レッドムーンはしっとりした食感が特徴で、どれもそれぞれのおいしさを堪能できました。
- 取れたてのジャガイモです
きゅうりは成長が早すぎて棍棒のようになってしまうこともありましたが、トマトやナスは順調に育ち、特に白ナスは初めての挑戦で見事な収穫がありました。焼くとトロトロになり、濃厚な味わいが絶品でした。
梅雨の半ばからは雨がほとんど降らず、特に畑のある国分寺では夕立もなく、畑はカラカラに。ジョウロでの水やりには苦労しましたが、最盛期のピーマンやオクラ、シソは元気に育っています。葉っぱの大きな里芋はこれから1ヶ月ほどで収穫になるため、とても楽しみです。
- 収穫が近づきつつあるサトイモ 葉っぱがだいぶ枯れてきました
今後は秋野菜の植え付けを予定しており、じゃがいも、白菜、キャベツ、大根(聖護院、青首、紅芯)、青菜などに取り組みます。
次の季節に向けて、新たな挑戦が待っています。
(H11 平田由紀)







