スペイン・京都で体験する滞在型旅行の醍醐味
新春 最初の「歴史をひもとく会」は1月13日(日)本多公民館(視聴覚室)にて、伊東 克会員によるスペインと京都に数多く滞在し幅広く歴史、文化を肌で感じ、探究した内容の講演であった。質疑応答では参加者の中でスペイン京都それぞれの経験を踏まえた紹介もあり参加者44名 楽しく聞き入り盛況のまま終了した。
昭和39年経済学部卒 伊東ゼミ
40歳代より世界の風物・文化に惹かれて各地を旅する。
訪れた国は55か国に上る。旅の醍醐味を覚え、文化、歴史をより深く味わう目的で、スペインは3度訪れ、延べ7か月滞在する。 この間スペイン語習得で語学校に入学。
2012年頃からは京都滞在型旅行(年間平均45日)し、訪れた神社・仏閣は300以上に上る。
<< 講演内容要約 >>
第一部は高校時代スペイン内戦を題材にした映画 ”誰がために鐘は鳴る”に感銘を受け、以来特別に関心を持ち続けて3回 延べ7か月に及びスペイン語学校に入りながらスペイン各地を廻った体験談。最初は一人旅のセルビアから始まった。スペインはセルビアを含めて南半分を700年に亘りアラブに占領されていた。レコンギスタ(国土回復運動)により1492年回復した。2回目は、ご家族で行ったバルセロナ;ガウディとモンタネールの天才建築家建造物(サグラダファミリヤ、グエル公園、カタルーニャ音楽堂等)に感動し周辺のタラゴナやサンチャゴ・デ・コンポステーラではキリスト教の巡礼の歴史等考察した事。3回目の旅でマドリード;特にアランフェス宮殿の美しさにロドリーゴの音楽と共に感激した事等々。その他、ご自身の旅行中予期せぬ事件に遭遇した事を交えて幅広く紹介された。
第二部は京都検定1級資格を持つ幅広い歴史、文化の識者ですが今回は正信に始まり400年続いた絵師集団狩野派の成立と千利休等に見いだされた永遠のライバル長谷川等伯の歴史考察を”元信” ”永徳” ”探幽” ”等伯“の作品を交えて解説された。