【Y】第30回 The Young Salon講演会を開催しました

 【テーマ:”モンゴル草原を馬で走る、秘境シベリアでのイトウ釣り”(ノモンハンでの慰霊の報告を兼ねて)】

 10月20日(土)午後、本多公民館講座室にて、23名の参加者の下、第30回The Young Salon講演会を開催しました。講師として御迎えした小田孝志さんは慶應義塾大学(経済)を45年に卒業され、また当国分寺三田会の会員でもあります。卒業後東京新宿ライオンズクラブに入会、また御茶ノ水ロータリークラブでは会長を務められ、合計30年を超える社会奉仕活動の経歴を持っておられます。趣味の世界ではこれまでオーストラリア、カナダ、メキシコ、モンゴルの大自然の中で数多くの乗馬を経験され、特にモンゴルでの乗馬に魅せられ、爾来10年間毎年モンゴルの大草原を馬で駆け巡っているとの事です。 講演では第一部でモンゴルの概況をお話頂きました。モンゴルの国土は日本の4倍、人口は日本の横浜市より少ない300万人。信じられない位人口密度の低い国で、隣の町へ車で移動する場合は、安全面から日本車が一番多く走っているとの事、また非常に親日的な国であるとの事です。その昔、モンゴル帝国が世界を制覇した最大の武器は馬(小柄で足は短いが持久力に富む)と弓(小型で命中率は劣るが先端に火をつけて射ると村々は大火災)で、またモンゴル軍の鎧は皮製で金属製のヨーロッパに比べると素早く動ける利点があった由。1万人の兵が10万頭の馬を引き連れて村々を襲う凄まじい攻撃を防ぐ為、万里の長城が築かれた事も理解できます。四方八方、見渡す限りのモンゴルの大草原を小田さんが馬で駆け巡る姿にわが国ではとても体験できない迫力が伝わってきました。 講演の第二部はモンゴル秘境探検とノモンハンの慰霊です。 マイナス10度もの極寒の秘境シベリアで、テントで野営しながらのイトウ釣り、オオカミの遠吠えを背に、ぞっとする危険を感じながらの魚釣りは、通常では手を出せない冒険です。講師は先月(9月)、日本人2万人が亡くなったノモンハン事件の戦禍が残るこの地での慰霊祭を企画し行なって来られました。講師が映像で示した姿には鉄砲を担いで行軍する兵隊の姿、日本軍の戦車や飛行機の残骸が紹介されました。この事件ではソ連軍も2万5千人が亡くなったと言われていますが、改めて戦争の悲惨さを思い知らされました。 講演会後は引き続き有志による懇親会で大変盛り上がり、実に楽しい一日でした。