第49回ザ・ヤングサロン 「最新の認知症予防」の講演会を開催

2024年6月15日(土)多摩図書館2階セミナー室にて43名参加の下、第49回The Young Salonを開催。藤巻正樹さん(国分寺三田会会員)の紹介で、講師として社会福祉法人浴光会理事長髙木智匡氏 (国分寺病院)をお迎えし、首題をテーマにお話し頂きました。髙木智匡氏は、1994年杏林大学卒業後、同大学医学部第Ⅲ内科任期助手を経て 1995年社会福祉法人浴光会国分寺病院長、現在社会福祉法人浴光会理事長、一般社団法人国分寺市医師会会長、社会福祉法人国分寺市社会福祉協議会理事、国分寺市地区救急業務連絡協議会会長、公益財団フランスベッド・ホームケア財団理事。わかりやすい説明で理解を深めることができました。また、最後には認知症予防にもなるアンチエイジング体操を参加者全員で行い、質疑応答もありました。講演の概要は以下の通りです。

                       記

1.講演内容
①認知症とは
100歳以上の高齢者が全国に92,139人(2024.9)。ギネス記録では122歳(フランス)。ドイツの85歳の女性がAlzheimer医師のところに来院。アルツハイマーの言葉が広まる。
②加齢とは
生まれて成長・発達していく過程全て、特に成熟期を過ぎて中年期以降に出現する身体の変化
③老化現象として認められる症状
眼、耳、皮膚、口、消化器、肺、心臓と血管、泌尿器、内分泌と代謝、筋肉と骨・関節
④認知症の特徴
軽度認知症、アルツハイマー症、レビー小体型認知症。生活習慣病はドミノ状態にある。50歳と24歳の脳のMRI画像比較。アルツハイマー症のMRI特徴
⑤老齢期、認知症、うつ病の違い
⑥認知症の治療について
薬:ドネペジル、メマンチン、ガランタミン、リバスチクミン等
⑦レカネカブの効用について
⑧脳を元気にする
運動、食事総エネルギー量を抑えて腹8分目、野菜を多く摂取、魚を多く摂取、甘いものを控える。EPA、DHA
⑨動脈硬化・老化を防ぐ食べ方
咀嚼(よく噛んで食べる)。食物繊維質、タンパク質、脂質、炭水化物の順に食べる。
⑩健康長寿を実現させるホルモン
インスリン、セロトニン、βエンドルフィン、オキシトシン(幸せホルモン)
⑪認知症・老化の予防
節酒禁煙、標準体重/動物性食品、鶏豚魚を適量に/アルコールは1~2杯/考えをまとめる習慣/互いに褒め合いいい気分/幸せホルモン、スキンシップ/運動/朝日を浴びて腸内環境/運動、睡眠、腹七分目、おしゃれ心を忘れずに

2.認知症予防にもなるアンチエイジング体操   全員で体操を実施