【E】Oh ! Enka の会 年末コンサートを開催しました。

1.日時   平成30年12月 2日(月)14:15~16:45
2.会場   cocobunjiプラザ リオンホール・Aホール
3.出席者  会員 :59名、 国分寺三田会・立川三田会・会員家族・同伴者:70名
・      出演者:10名(ピアノと独唱3名、ポルケタンゴ7名)
4.主催   Oh ! Enka の会とThe Young Salonの共催
5.プログラム
・第1部 ピアノと独唱
・    ピアノソロ:川端友紀子  連弾:早川枝里子、川端友紀子
・    ソプラノ独唱:新倉さやか(ピアノ川端友紀子)
・    ①グリーグ作曲「ペール・ギュント第1集」より「朝」(連弾) ②初恋(ソプラノ)
・    ③「坂の上の雲」より「Stand Alone」(ソプラノ)
・    ④ショパン作曲「幻想即興曲」(ピアノソロ) ⑤チャイコフスキー作曲  バレエ音楽「くるみ
・    割り人形」より「行進」(連弾) ⑥ブラームス作曲「ハンガリー舞曲第5番」(連弾)
・    ⑦ドビュッシー作曲「アラベスク第1番(ピアノソロ) ⑧ウイーン我が夢の街(ソプラノ)
・    ⑨The Prayer(ソプラノ)
・    ⑩ガーシュイン作曲「ラプソディー・イン・ブルー」(一部省略)(ピアノソロ)
・    (アンコール)マイフェアレディより「踊り明かそう」(独唱)
・第2部 「ポルケタンゴ」のラテンとタンゴ演奏
・    ピアノ:山田玲子  バンドネオン:安齋眞彦  ヴァイオリン:菅野衛彦、小室明子
・    コントラバス:平澤一夫  歌・ギター:辻 宏一   司会:小林典之
・    ①フェリシア(アルゼンチン・タンゴ)   ②碧空(コンチネンタル・タンゴ)
・    ③キエレメ・ムーチョ(唄)(キューバン・ルンバ) ④エル・チョクロ(アルゼンチン・タンゴ)
・    ⑤カミニート(唄)(アルゼンチン・タンゴ) ⑥コラソン・デ・オロ(アルゼンチン・ワルツ)
・    ⑦ガウチョの嘆き(アルゼンチン・タンゴ)  ⑧リベルタンゴ(アルゼンチン・タンゴ)
・    ⑨ジェラシー(コンチネンタル・タンゴ)   ⑩さらば恋人よ(唄)(アルゼンチン・タンゴ)
・    ⑪真珠採りのタンゴ(コンチネンタル・タンゴ) ⑫ナタリー(唄)(ビギン)
・    ⑬ラ・クンパルシータ(アルゼンチン・タンゴ)
・    (アンコール)小雨ふる径(コンチネンタル・タンゴ)
・蛍の光斉唱(全員)

・今回は特別企画としての年末コンサートです。年末コンサートは4年前に開催しましたが、その後会場確保が難しく、4月にリオンホールができたことを機会に開催しました。事前にチラシを配り多くの方にPRしたこともあり、129人の方に出席いただき盛大に開催することができました。 Oh ! Enka の会とThe Young Salonの共催で、会場は満席です。
・第1部は3人の女性プロをお招きしての「ピアノと独唱」です。Oh ! Enka の会はスタートしてから13年、第5回目からゲストをお招きしてミニコンサートを開催するようになりましたが、最初のゲストが川端友紀子さんです。川端さんは立川三田会会員でもあり、その後もゲストとしてOh ! Enka の会にお招きしています。早川枝里子さんは川端さんと高校の同級生です。ロシアに10年間滞在し、その後もピアニストとしてロシアと交流しているとのことです。新倉さやかさんは川端さんとフランス留学時代にご一緒でした。ソプラノ歌手として活躍しています。本日はクラシックを中心にポップス、日本の抒情歌まで10曲、曲目を丁寧に紹介しながらの演奏です。最後に演奏した「ラプソデー・イン・ブルー」はクラシックにジャズ的要素が融合された曲で16分かかるところを川端さんがこの日のために一部省略して演奏してくれました。会員の事前リクエスト曲も演奏してもらいました。川端さんのピアノソロ(3曲)も素晴らしいですが、早川さんと川端さんの連弾(3曲)は多くの音が会場に豊かに響き、新倉さんのソプラノ(4曲)は高音が会場に響き渡り、出席者は演奏に聴き入っていました。さすがプロです。アンコールはマイフェアレディより「踊り明かそう」です。川端さんのピアノ伴奏で新倉さんが歌ってくれました。
・第2部は「ポルケタンゴ」の「ラテンとタンゴ演奏」です。司会の方からグループ名の由来の説明がありました。スペイン語porque(ポルケ)は英語why、becauseと同意語で「何故タンゴ?だってタンゴが好きだから」ということで「ポルケタンゴ」と名付けたそうです。タンゴとラテン音楽を中心に演奏活動を行っています。アルゼンチン・タンゴは約130年前にヨーロッパ的な旋律(ヨーロッパからの移民)、黒人系のリズム(アフリカからの労働者)、現地インディオの音楽と踊りが融合してできました。そしてヨーロッパに渡りヨーロッパ調の「洗練された」「上品な」曲となったのがコンチネンタル・タンゴだそうです。ドイツで生まれ、アルゼンチンに渡ったバンドネオンはアルゼンチン・タンゴには欠かせない存在ですが、奏法が難しいこともあり、日本では奏者が少ないそうです。修理するところも少なく、奏者の安齋さんは故障した場合は自分で修理しているとのことです。鍵盤の代わりに両脇にいくつもついているボタン操作で音を出します。アンコールも含めて14曲、タンゴ、ラテンといった異文化の世界を楽しむことができました。
・最後は少し早いですが「蛍の光」を全員で歌い、来年も良い年であることを祈念してお開きとなりました。過去最多の皆様に出席いただき、おかげで年末に相応しい盛会な演奏会を開催することができました。
(追伸)
年内に小島亮一さんによる「白寿のヴァイオリン・コンサート」を開催します(12月28日)。小島さんは98歳の現在もお元気で活躍しており、元気をもらうことができると思います。ご期待ください(年末コンサート出席者にチラシ配布済)。
世話役代表:塩井勝也(S41法)
世話役:斎藤信雄(S38政)、金田 一(S42工)、高橋伸一(S45法)、久保田宏(S46工)、
・   芳賀 崇(S47経)、平林正明(S47経)、山田 健(S47経)、池田敏夫(S47商)、井上 徹(S49政)

<出演者プロフィール>
◆川端 友紀子(ピアノ)
桐朋女子高等学校音楽科、慶應義塾大学環境情報学部卒業。パリ・エコールノルマル音楽院高等演奏ディプロムを取得し第2課程(修士課程)修了、及び室内楽クラスを審査員満場一致で修了。2006年度(財)野村国際文化財団、Zygmunt Zaleski Stichting財団奨学生。7歳で東京ニューシティ管弦楽団とモーツァルトのピアノコンチェルト第8番リュツォウを共演。PTNAピアノコンペティション全国大会銅賞、全日空賞受賞。全日本学生音楽コンクール東京大会本選入選。マイエンヌ国際ピアノコンクールファイナリスト(フランス)。ワルシャワ音楽院セミナー、クールシュヴェル夏期国際音楽アカデミー、クレフェルト国際ピアノマスタークラス、ニース国際音楽アカデミー等に参加。これまでにピアノを海老原ゑみ子、多美智子、エルンスト=F・ザイラー、広瀬康、ジャン=マルク・ルイサダ、セシル・ユゴナール=ロッシュ、ジャック・ルヴィエの各氏に、室内楽をシャンタル・ドゥ・ビュシー氏に師事。フランス、ドイツ、日本でのソロリサイタルをはじめ、マコン夏の音楽祭、丸の内トラストシティ・ランチタイムコンサート等、各地のコンサートに出演。ソロのほか、室内楽、オーケストラ、声楽伴奏ピアニストとしても活動している。桐朋学園大学音楽学部附属子供のための音楽教室お茶の水教室講師。立川三田会会員。
◆早川枝里子(ピアノ)
新潟市出身。桐朋学園女子高等学校音楽科ピアノ科を卒業後、渡露。チャイコフスキー記念ロシア国立モスクワ音楽院本科を卒業後、同学院研究科にてディプロマを取得。現在はソロ、オーケストラ、オーケストラ付き合唱曲の伴奏、室内楽の演奏活動ほか、翻訳、マスタークラスの通訳を行う。2018年6月には「落語を介して日本文化を広める会」の一員としてロシアの極東地域公演にピアニストとして参加。2012年より継続的に行っている。「ロシアより」と題したシリーズコンサートは2018年12月に第11回目を予定している。新潟洋楽協会会員。
◆新倉 さやか(ソプラノ)
国立音楽大学音楽学部声楽科卒業。 パリ・エコール・ノルマル音楽院にて高等演奏課程ディプロム取得。第51回東京国際芸術協会新人演奏会オーディション優秀新人賞。第13回ル・ブリアン・フランス音楽コンクール奨励賞。フランス歌曲、フランス室内楽、古典オペラアリア、日本歌曲を中心としたプログラムで精力的に活動。グノー「ロメオとジュリエット」ステファノ役、メノッティ「アマールと夜の訪問者」アマール役、モーツァルト「魔笛」童子役でオペラに出演。ビブリオクラシック声楽教室専任講師。
◆ポルケタンゴ
故平澤繁氏(慶応義塾タンゴアンサンブル三田会会員)が主宰した、「アンサンブル・ミューズ」を引き継ぐ形で、2012年に安齋眞彦氏が立ち上げたタンゴバンド。音楽ジャンルは、アンサンブル・ミューズ時代はコンチネンタルタンゴやセミクラシックが中心だったが、現在のポルケタンゴはアルゼンチン・タンゴとラテン音楽に演奏主軸が移行している。今回の出演者全員が、慶應義塾タンゴアンサンブル三田会の会員によって構成され、バンドネオンの安齋眞彦氏とヴァイオリンの菅野衛彦氏は慶應義塾大学経済学部卒業、ギターの辻宏一氏とコントラバスの平澤一夫氏は慶應義塾大学工学部卒業、ピアノの山田玲子氏は東京芸術大学作曲科卒業、ヴァイオリンの小室明子氏は旧アンサンブルミューズメンバーで、現apa所属。安齋眞彦氏、辻宏一氏は国分寺三田会会員でもある。