第133回Oh!Enkaの会を開催しました

1.日時   2024年3月30日(土)14:00~16:30
2.会場   本多公民館・ホール
3.出席者  会員とご家族:79名  会員のご友人:29名 藤沼氏関係者:38名   計146名
4.プログラム
・塾歌斉唱
・第1部   藤沼哲朗氏 テノール独唱
・第2部   岸 義紘氏 サクソフォン演奏
・エール交歓 若き血
 一気に初夏の陽気になったこの日、多くの会員ご家族ご友人に加え、藤沼氏の関係者も来場し本多公民館ホールが一
 杯になる盛況でした。
・塩井世話役代表の挨拶で開会となりました。
 「音楽には不思議な力がある。前回はバルカンにおける音楽の力が民族の違いまで乗り越えたという話でした。今日
 の音楽も能登まで届いて明日への希望に繋  がって欲しい」
・プログラムは平林正明会員指揮上原安江会員のピアノ伴奏による塾歌斉唱で始まりました。
・第1部は藤沼哲朗氏のテノール独唱です。
 曲目はカンツォーネ・ナポリターナとバラードの親しみやすい名曲を選んでいただきました。お年(70台半ば)を
 感じさせない若々しいテノールです。歌の合間にはさんだお話は、音大を2度落ちて銀行員になった話、ヨーロッパ
 での仕事と歌の両立の話、カンツォーネコンクールに出場して準優勝した話(前年秋川雅史氏が優勝していた)、
 特攻隊生き残りのお父上の思い出等々で藤沼さんの夢とロマンの人生が偲ばれました。誠実なお人柄がそのまま端正
 で情感あふれる歌声になって会場に響きました。
 演奏曲目は
    ①O sole mio  ②Core ‘ngrato(カタリ・カタリ)  ③I’te vurria vasa(あなたに口づけを)
    ④Musica proibita(禁じられた音楽)    ⑤Dicitencello vuie(彼女に告げて)
    ⑥千の風になって(新井満)   ⑦Stand Alone(坂の上の雲より)   ⑧群青(谷村新司)
    ⑨My Way(Paul Anka)  イタリア語/日本語/英語

・第2部は岸義紘氏のサクソフォン演奏です。岸氏には2017年2月第97回 Oh ! Enka の会で演奏していただき、今回
 は2度目です。誰もが知っている名曲を並べていただきました。とても80才を超えているとは思えない肺活量とリズ
 ム感に圧倒されました。明るく華やかなソプラノサックス、むせび泣くような哀愁を帯びたテナーサックス、伸びや
 かながら落ち着いた音色のアルトサックスと3本を使い分けた大人の演奏を堪能しました。
 サックス以上に愛されているジョークも絶好調で、前回の感動と笑いがついこの間のようによみがえってきました。
 今回は、留学生のおかしな日本語の話、探検家とライオンのお祈りの話、勉強しない息子とお父さんの話、電車の中
 の女の子とミカンの話、ツルとサギの話でした。
 演奏曲目は
    ●Going Home   ●G線上のアリア   ●この素晴らしき世界     ●イエスタデイ
    ●川の流れのように・・・会場合唱    ●白鳥(サン・サーンス)   ●闘牛士のマンボ

・会場の盛大な拍手に応えていただき、アンコールが演奏されました。
 岸氏の「瀬戸の花嫁」、藤沼氏の「You’ll never walk alone」(ダイアナ妃の前で歌った曲)でした。どちらも熱
 のこもった演奏でした。
・閉会に当たって塩井代表から、三田評論1月号に掲載された伊藤塾長と向井宇宙飛行士との対談の紹介がありまし
 た。
 「向井さんが宇宙船の中で「若き血」を日々のエネルギーの源泉にしていた、母校は心の原点、故郷のひとつである
 と話されている」
・最後は井上徹会員指揮、上原会員伴奏による若き血のエール交歓でお開きとなりました。塾歌も若き血も時節柄マス
 ク着用、小さな声でということでしたが少しずつ従来の一体感ある雰囲気が戻ってきたことを感じました。
・なお、1部と2部の合間に塩井代表から当会会員大上祥彦さん、吉崎俊一さんの訃報が報告されました。

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【藤沼哲朗氏プロフィール】
 一時は音大を経てプロの声楽家を目指したが、学習院大学卒業後旧第一勧業銀行に入行。 その
 後はミラノ・ロンドン支店勤務時代を含めて常に歌の練習を欠かさず、1992年に英国赤十字社
 の推薦を受けて、ロンドンのロイヤル・アルバートホールで行われたダイアナ妃主催の英国赤
 十字ガラコンサートにおいてダイアナ妃を始め各国大使等数千人の聴衆の前でソロ演奏を披露
 している。現在は「ちょっぴり歌の上手な元銀行員」としてチャリティーコンサートやフェス
 ティバルへの出演、被災地や高齢者施設でボランティア演奏を行っている。

【岸義紘氏プロフィール】                                     image001
 1941年生まれ、岡山育ち。早稲田大学卒業後、聖契神学校に入学。さらに米国フラー神学大学
 院に留学し、帰国後は巡回牧師として各地の教会で奉仕した。元 JTJ宣教神学校学長。 40歳
 を過ぎてからサックスを本格的に学び直し、ボランティアで教会、病院、刑務所、老人ホーム
 等を回り、全国でサックスの演奏会を開催している。自家用車にテナー・アルト・ソプラノの
 3種類のサックスとスピーカー、アンプを積んでの一人演奏の旅だが、一度旅に出ると 2 3週
 間は自宅に戻れないこともあるという。25歳の頃からサックスの呼吸法とは共通点の多い水泳
 を始め、日本マスターズ水泳200メートル自由形リレー(年代別)日本記録を保持している。

Oh!Enkaの会世話役代表:塩井勝也(S41法)
世話役:髙橋伸一(S45法)、久保田宏(S46工)、坂田久美子(S46文)、池田敏夫(S47商)、芳賀  崇(S47経)、平林正明(S47経)、山田  健(S47経)、井上  徹(S49政)、清水靖子〈S49薬〉、塚原正典(S54文)

次回(134回)の予定
・日時:2024年5月18日(土) 14:00~16:30
・場所:リオンホール・Aホール
・プログラム
  1.メゾソプラノ独唱:進美沙子氏、テノール独唱:小島常弘氏、バリトン独唱:米田嗣幸氏、
    ピアノ伴奏:西澤ことは氏
  2.筑前琵琶演奏:城戸義明氏

次々回(135回)の予定
・日時:2024年7月21日(日) 14:00~16:30
・場所:リオンホール・Aホール
・プログラム
  1.ピアノとヴァイオリン演奏:山田玲子氏(P) 佐藤祥子氏(Vn)
  2.雅楽演奏:〆野護元氏、岡庭健氏、佐藤祐介氏

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