【E】Oh ! Enka の会 白寿のヴァイオリン・コンサートを開催しました。

1.日時   平成30年12月28日(金)14:30~16:30
2.会場   いずみホール・Bホール
3.出席者  61名(会員:27名、 会員家族・知人、欅友会他:34名)
4.ヴァイオリン・コンサート
・ ヴァイオリン演奏:小島亮一さん、ピアノ伴奏:丸山令子さん(お嬢様)
・ ①歌の翼に乗せて(メンデルスゾーン)     ②なつかしき愛の歌(ジェームズ・モロイ)
・ ③お気を悪くなさらないで(カール・ツェラー) ④君こそわが命(フランツ・レハール)
・ ⑤ロマンス(フランツ・レハール)       ⑥アヴェ・マリア(シューベルト)
・ ⑦タイースの瞑想曲(マスネー)        ⑧私の歌(チャールス・チャップリン)
・ ⑨私のママはウイーン生まれ(ルードヴィッヒ・グルーバー)
・ ⑩エヴァのワルツ(フランツ・レハール)
・ (アンコール) ウイーンに古くから伝わる「昔の歌」(作者不詳)

・ ◎故 郷(全員で斉唱)

・小島亮一さんは天野肇会員の嘗ての職場の先輩で、平成28年11月「95歳のヴァイオリン・コンサート」としてお招きしましたが、非常に評判が良く、“あの感動をもう一度”ということで再びお招きしました。年末の忙しい時期にもかかわらずなんと61名の出席者です。
小島さんは自己紹介の中でヴァイオリンとの出会い、軍隊での苦労話、インド駐在での経験などユーモアたっぷりに話されました。戦前は男子がヴァイオリンを弾く風潮がなく、ようやく20歳で始めたそうです。戦中、東京商科大学(現一橋大学)のオーケストラ部でヴァイオリン始め、戦後、武蔵野音楽学校で福井先生と出会い、東京音楽学校(現東京芸術大学)ヴァイオリン専科で学び、定年後は六本木のウイーン酒場「ドナウ」で演奏、98歳の現在も老人ホーム等でfiddlerとして演奏活動を行っています。理路整然と丁寧に判りやすく話し、頭の衰えはまったく感じません。演奏は一曲奏でる度に、きちっと姿勢を正して曲の紹介をします。用意した譜面台を使わずすべて暗譜です。60曲暗譜されているそうで、驚きです。ピアノを伴奏するお嬢様との意気も合っています。ご自身が歌う場面もありましたが、驚くほど声に張りがあます。小島さんは98歳になっても若く、エネルギッシュで、頭もシャープ、情熱を持ち続けている生涯現役のヴァイオリニストです。出席者も元気をもらいました。
今回のコンサートは会員だけでなく、会員のご家族・知人、欅友会など多くの方に声をかけました。会員の知人として来られた中に小島さんの恩師福井先生の甥の方や嘗ての同じ職場の方がいました。不思議なご縁です。「歌は元気の源」ということを感じるコンサートでした。
Oh ! Enka の会としてささやかながら白寿のお祝いの記念品を差し上げました。次回は100歳のヴァイオリン・コンサートとしてお招きしたいと思います。
最後は「故郷」を全員で斉唱し、来年も良い年であることを祈念してお開きとなりました。

世話役代表:塩井勝也(S41法)
世話役:斎藤信雄(S38政)、金田 一(S42工)、高橋伸一(S45法)、久保田宏(S46工)、
芳賀 崇(S47経)、平林正明(S47経)、山田 健(S47経)、池田敏夫(S47商)、井上 徹(S49政)

<出演者プロフィール>
◆小島亮一さん
・大正9年生まれ。東京商科大学(一橋大学)オーケストラ部にて、20歳よりヴァイオリンを始める。
・東京商科大学卒業後、商社トーメンに入社。召集され戦地へ。終戦後、東京音楽学校(現東京芸術大学)
・ヴァイオリン選科に学ぶ。トーメン・インド支店に長年勤務。定年後、fiddlerとして六本木のウイー
・ン酒場「ドナウ」でホイリゲ風の演奏を行う。現在はfiddlerとして老人ホーム等で演奏活動。
◆丸山令子さん
桐朋学園大学音楽学部研究科卒業。民族音楽専攻。現在、昭和音楽大学・恵泉女学院大学兼任講師。