【E】第81回Oh!Enkaの会「創立10周年記念例会」を開催しました。

1.日時   平成27年10月24日(土)10;00~14:30
2.会場   国分寺龍栄(中華料理レストラン)
3.出席者
・例会72名(国分寺三田会49、近隣三田会3、国分寺稲門会11、近隣稲門会2、 ゲスト7)
・ランチョン・コンサート 78名(国分寺三田会52、近隣三田会2、国分寺稲門会13、近隣稲門会2、
ゲスト9)
*出席者には御家族の出席含む。
4.スケジュール
10:00~12:00 例会

(1)第1部 カレッジソング(塾歌、三色旗の下に、オール慶應の歌、慶應讃歌、丘の上)。
(2)第2部 ミニ講演会 慶應義塾応援歌ものがたり  慶應義塾大学名誉教授 池井優先生
(3)第3部 みんなで歌おう(四季の歌メドレー、紺碧の空、若き血、エール交歓)

12:00~14;30 ランチョン・コンサート

(1)ジョイントコンサート
小島常弘氏(テノール)、米田嗣幸氏(バリトン)、西澤ことはさん(ピアノ)
①乾杯の歌(ヴェルディ)、②闘牛士の歌(ビゼー)、③オー・ソレ・ミオ、
④聖なる神殿の奥深く(ビゼー)
(2)ケーナ&オカリナとピアノ
神代美佐子さん(ケーナ&オカリナ)、山田玲子さん(ピアノ)
・オカリナ:①旅愁、②里の秋、③天空のオリオン
・ケーナ :①ヤスミナチャ、②コンドルは飛んでいく
(3)ヴァイオリンとピアノの共演  佐藤祥子さん(ヴァイオリン)、山田玲子さん(ピアノ)
①ユーモレスク(ドボルザーク)、②ロマンス(ベートーベン)、③瞑想曲(タイス)、
④チャルダッシュ(モンティ)、⑤望郷のバラード(ボルムベスク)

◆例会
Oh ! Enka の会は、平成17年9月25日(日)に第1回目の例会を開き、13名の出席者により発足しました。
以来、回を重ねるごとに出席者が増え、大勢の方々からご支援とご声援をいただき、今般、創立10周年を迎えました。
当日は10周年を祝うかのような秋晴れとなり、御家族、近隣三田会、国分寺稲門会、近隣稲門会にもご参加いただき、盛大に開催することができました。会場となった「龍栄」は食事だけでなくコンサートや講演会も開けるように設計され、スタインウェイの美しいピアノが有り、ボーリング場のレーンの板が再利用され、音響効果が大変良いところです。
カレッジソング斉唱は應援指導部OB五十嵐長武氏(S63法)に指揮を執っていただき、見事な「振り」に魅了されました。池井先生からは応援歌(若き血、紺碧の空、丘の上、我ぞ覇者、慶應讃歌)誕生ものがたりをユーモアを交えてお話しいただきました。応援歌には“歴史”と“ものがたり”があり、応援歌を歌える幸せを感じた次第です。例会の最後は五十嵐長武氏の指揮で、「紺碧の空」並びに「若き血」を斉唱、「エールの交歓」です。全員が肩を組み、会場が一体となって盛り上がりました。

◆ランチョン・コンサート
午後は美味しい中華料理と多少のアルコールも用意して楽しい雰囲気でコンサートを開催しました。
小島常弘氏(S41商)、米田嗣幸氏(S41経)のお二人は慶應義塾ワグネル・ソサィエティーOBです。とても古希を過ぎているとは思えないほどの若々しく、張りのある声で、“ブラボー”の一言です。歌劇、イタリア民謡を原語でしかも暗譜で歌うのは見事です。歌は“健康”と“若さ”を保つ秘訣であることを実感しました。
神代美佐子さんはケーナ&オカリナの演奏です。日本の尺八に似たアンデス民族楽器ケーナの心にしみる音色、オカリナの陶器ならではの奥深く柔らかい音色にすっかり魅了されました。最後に演奏された“コンドルは飛んでいく”はやはりケーナならではの曲だと思います。
佐藤祥子と山田玲子さんによるヴァイオリンとピアノの共演はリクエストが多く、Oh ! Enka の会 としては3度目の共演です。アンコールでは事前に金城弘明氏(S35経)からリクエストがあった“望郷のバラード”を佐藤さんがわざわざ楽譜を探して弾いてくださいました。“望郷のバラード”はルーマニア独立運動に参加して投獄されたボルムベスクが獄中で故郷に想いを馳せながら書き上げた作品だそうです。あまりにも哀切感が濃厚なメロディーです。
締めの挨拶は天野肇先輩(S26経)です。慶早戦の今昔についてユーモアを交えながら分かり易く語ってくださいました。流石です。最後は集合写真。78名ともなるとどう並んだら良いか試行錯誤しながらやっと並んで撮った次第です。楽しい想い出になれば幸いです。

<慶應義塾応援歌ものがたり講演要旨>
(1)「若き血」の誕生(昭和2年) ①慶早戦が復活した大正14年10月、慶應が惨敗。予科生の要望―「都の西北」に対抗できる歌を。②当時アメリカから帰国したばかりの新進気鋭の音楽家堀内敬三に作詞・作曲を依頼。2拍子、1番のみで何回も歌えるように。大正デモクラシーの影響から“若き血に燃ゆるもの”③普通部3年増永丈夫(藤山一郎の本名)の歌唱指導。④慶早戦(昭和2年11月)で歌った。そして勝った(6-0、3-0)。
(2)「若き血」に対抗する応援歌「紺碧の空」(昭和6年)①若き血に対抗する5曲(山田耕作、近衛秀麿、中山晋平、草川信)②6曲目が高等師範部3年住治男作詩「紺碧の空」。作曲は誰に依頼するか。当時無名の古関裕而に依頼。
③元気のでる名曲をバックに伊達正男の3連投で慶應に勝利(昭和6年)。④新進作曲家古関裕而の出世作となった。
(3)カレッジソング「丘の上」(昭和3年)①予科会の記念事業としてのカレッジソング。②作詞は仏文科卒の新進の詩人青柳瑞穂に依頼。作曲はフランス音楽に詳しい気鋭の作曲家菅原明朗。③ゆるやかなテンポが勝利の美酒をかみしめるに相応しいメロディーであることから、慶早戦に勝った時だけ歌う歌として定着。
(4)古関裕而に慶應の応援歌の作曲を依頼しよう「我ぞ覇者」(昭和21年)①慶應は早稲田に連敗。六大学野球復活の昭和21年、慶應応援団員が古関家を訪問し、応援歌の作曲を頼んだ。②律義な古関は早稲田の了解を得て承諾。
③作詞は文学部卒の作詞家藤浦洸。曲ができてから作詞。4番は慶早戦バージョン。④応援歌づくりの名人古関裕而。 同一人物が慶應、早稲田双方の応援歌を作ったのは珍しい。
(5)名曲「慶應讃歌」(昭和22年)①アメリカ帰りの木琴奏者平岡養一 ―慶應義塾創立90周年に捧げる。
②1番:敗戦日本の再建を若き塾生に託す。2番:慶早戦の勝利喜びを歌う。3番:学窓をでた塾員が母校を偲び、塾生であることを終生誇れる。③曲はしみじみと歌えるように。
(6)応援歌を歌える塾生と塾員は幸せだ。
Oh ! Enka の会がここまでやってこれたのも世話役代表塩井さんのご尽力のおかげです。また森川先生には平成19年 1月からピアノ伴奏だけでなく、シニアでも歌えるような歌唱指導をしていただいています。当日はサプライズとして塩井さん+世話役有志3人でカルテットを結成、塩井さん、森川さんへの感謝の気持ちを込めて歌いました。歌うことは健康の源です。今後とも塩井さん、森川先生を中心に世話役一同楽しい会になるように盛り上げていきたいと思います。皆様のご支援、ご声援を引き続きよろしくお願いします。

世話役代表:塩井勝也(S41法) 世話役:村山博之(S37商)、金田一(42工)、高橋伸一(S45法)、
久保田宏(S46工)、芳賀崇(S47経)、平林正明(S47経)、山田健(S47経)、池田敏夫(S47商)