成31年3月27日午前10時、「衆議院議員面会所」受付ロビーに参加者38名が集合し、衆議院議員松本洋平事務所のスタッフから見学に際しての注意事項を受けた後、愈々国会議事堂見学がスタート。重厚な石造りの建物に入り、赤いじゅうたんを踏みしめて階段を上ります。第14集会室で待機、暫くして現れた松本洋平議員に面会。当日開催中の委員会を態々中座して、議員自らが国会内を案内して呉れます。
普段、テレビでしか見ることができない議事堂内部は、想像以上に荘厳な雰囲気に包まれて。 広くて長い廊下、同じような部屋が続き、うかうかすると迷い込んでしまいそうです。 昭和11年に竣工した議事堂の建物は、全て国産の資材を使用するのを基本として作られ、例外として、輸入資材は3つのみ。それは当時、国内生産が出来なかった本会議場の天井のステンドグラスと、マスターキー付きのドアノブ、それに廊下に設置されている郵便ポストであるとのこと。
選挙後に議員が初めて登壇する中央玄関、それに続く階段を上がると、4階まで吹抜きの中央広間、更にその上の天皇陛下をお迎えするご休所等々。建物として荘重で美しく、貴重な建造物であることが判ります。本会議場の参観者スペースから眺めると、国権の最高機関として国政が行われ、長い日本の議会政治の歴史が伝わってくる感じがします 見学後、衆議院の入り口前広場で、議事堂を背景に松本議員と共に参加者全員で記念撮影。国会議員食堂でのおいしい昼食をもって午前中の国会議事堂見学会は有意義に終了となりました。付け加えるとすれば、今朝、受付ロビーで起こった想定外事項に対する松本洋平事務所スタッフのてきぱきとした対応力のすばらしさ。生き馬の目を抜くといわれる政界で、流石と感じられるものがありました。
午後は、日本銀行まで、のんびりと皇居外苑を散策しながら、桜の季節を楽しみます。皇居の桜はすでに満開に近く、多くの外国人でにぎわっています。やがて、二重橋に差し掛かると、多くの人々が記念撮影に群がっています。間もなくお代替わりになられる天皇皇后両陛下に思いを馳せながら歩を進めます。
日本銀行では、前半と後半の2組に分かれての見学です。後半組は、約1時間程、本館前の貨幣博物館を見学しながらの時間調整です。 日本銀行の見学内容は、大別すれば、日銀の果たす機能の解説、歴史建造物の説明、及び営業現場での仕事の理解となります。
日本の中央銀行として金融の中枢であり、紙幣の発行・決済システムの運行・金融政策による物価の安定を担っている訳です。また、建物は、本館と2号館・3号館・新館に分かれ、特に本館は、有名な辰野金吾博士の設計により明治29年に竣工した石積みレンガ造りで外装は花崗岩張り。現在は大規模な免震工事がなされており、残念ながら見学は不可です。実際は5階建てなのに、外観は3階建てに見えるような設計の3号館の壁際で、スタッフの説明と現物を目の当たりにし、今も息づいている貴重な歴史的建造物であることが如実に判りました。 春らしい天候に恵まれ、楽しい1日であったと同時に、参加者からは、数多の事象を自分の目で確かめながら理解できた貴重な経験であったとの感想が多く聞かれました。
以 上