【新】2024年(令和6年)国分寺三田会新年会を開催しました。

1.日時:2024年(令和6年)2月10日(土) 12:30~15:00
2.会場:ホテルエミシア東京立川4階カルロ
3.出席者:92名(会員90名、同伴者2名) *入会予定塾員2名含む
4.アトラクション
 ・バリトン独唱:小林 由樹氏 ピアノ伴奏:菊地 沙織氏
 ・福引大会(豪華賞品多数、会員有志からの寄贈あり)

 今年の新年会は冬の寒さが緩むなか、ホテルエミシア東京立川4階カルロにての開催となりました。開会に先立ち、コロナ・インフルエンザの感染症予防への協力を呼び掛けた後、本年1月にご逝去された大上祥彦会員(63商)のご冥福を祈り、黙祷がおこなわれました。新年会は、廣瀬泰幸幹事(81法)・二見ゆかり幹事(82文)の司会により、マスク着用のままの「塾歌」斉唱で幕を開けました。
 冒頭、平林正明会長(72経)より新年の挨拶として、「新年早々能登半島の大地震や羽田空港飛行機事故があり、被災された皆さま及びご家族の皆さまにお見舞いを申し上げると共に、一日も早い復興を祈念したいと思います。皆さまからも塾と連合三田会の義援金協力依頼に応じてできる限りのご支援をいただければ幸いです。今年は政変の年で世界的には72の選挙があると言われていますが、世界の情勢を決めるのはやはりアメリカの大統領選挙だと思います。また、今年は辰年で龍が現れる年は良いことが起きると言われており、できれば今進行中の二つの戦争が良い形で終息することを願ってやみません。日本経済の状況をみると、約30年続いたデフレの不況にようやく明かりが見えてきた感じで株価もバブル期の最高値に近づいています。新型コロナ感染症も5類に引き下げられ、当会の分科会も殆どが再開していて皆さん楽しみはじめているところです。また、社会貢献の一環として、若手の幹事からの提案による地元の老人センターへのウェス提供活動にご協力いただき、御礼申し上げます。引き続き社会貢献活動をしていきたいと思っております。次の三大行事は、7月7日に第16回講演会を開催予定です。議題は「歴史から見た世界情勢」で、慶應義塾大学法学部の片山先生に講演をお願いしています。現在の世界情勢をどう分析し、分断が進む現在の世界情勢をどう捉えるか、大変参考になると思いますので是非ご期待下さい。最後に国分寺三田会活動に参加すると、かなりの確率で日々一万一千百十一を実践できると思いますので、健康寿命を延ばすためにも参加いただければと思います。」とのお話がありました。
 続いて、小林由樹氏のバリトン独唱と菊地沙織氏のピアノ伴奏による「今こそ大切にしたい大人のロマンス」と名付けられた演奏会がありました。小林先生は日本音楽コンクールでの3年連続入選をはじめ数々の賞を受賞、菊池さんは学生ショパン・コンクール高校生の部で銀賞受賞後フランスの音楽院を終了、小林先生とは7年間にわたり演奏活動をされています。今回はフランスの作曲家モーリス・ラヴェル最後の作品「ドゥルシネア姫に心を寄せるドン・キホーテ」から3曲、ドビュッシー作曲「月の光」のピアノ・ソロ、さらにやなせたかしさんの詩集「愛する歌」から木下牧子さんが曲をつけた作品3曲、計7曲の心が揺さぶられる素敵な演奏をご披露いただきました。特に小林先生は歌のみならず、曲目の解説や歌詞の口上の声も素晴らしく、参加者全員が魅了されました。
 5分間の休憩の後、髙橋伸一副会長(70法)の挨拶と乾杯の発声により懇親会が始まり、おいしい料理とお酒で和気あいあいと楽しい歓談の時を持つことができました。
その後、江端真理子幹事(77商)より、会員増強・若手交流推進チームの中でボランティア活動の説明、今回の新年会に持参をお願いしたウェスに関しての感謝の言葉がありました。引き続いて岡村宏司副幹事長(77経)の進行のもと、お楽しみの福引抽選会がおこなわれました。1等から5等までの豪華賞品8点に加え塾員センター賞19点、塾員センター特別賞1点、連合三田会特別賞3点、会員有志から寄贈いただいたコシヒカリ賞20点とバラエティーに富んだ賞品が並ぶ中抽選会が始まり、当選番号・氏名が読み上げられるたびに全員一喜一憂する中、当選者は前に進みプレゼンターの平林会長から賞品を受け取り、歓声に包まれた福引抽選会が終わりました。
 本日参加の新入会員川原彩佳さん(16法)・稲垣美知代さん(73薬)・宇山和江さん(79薬)の3名が紹介され、檀上で自己紹介と挨拶がありました。
食事と歓談の時間がしばらく続いた後「慶應讃歌」1番と3番、井上徹副会長(74政)の指揮による「若き血」2回の斉唱が行われました。残念ながら肩を組むことはできず、マスク着用でしたが、全員が起立し声高らかに斉唱しました。
最後に、岩田友一副会長(70工)より中締めの挨拶があり新年会はお開きとなりました。参加者は旧友との名残を惜しみつつ会場を後にしました。 最後に新年会の準備運営に尽力した幹事が集合し、会の成功を喜び、平林会長、新年会リーダーの井上副会長より謝意が述べられ、新年会は閉幕となりました

新年会準備チーム(敬称略)
新年会タスクチーム:井上(リーダー)、岡村(サブリーダー)、幹事全員
司会                      :廣瀬、二見
受付チーム           :芳賀(リーダー)、広田、石塚、分部、利根川、若林、常谷
感染防止対策チーム:小川(リーダー)、必要に応じて応援者追加
福引チーム           :岡村(リーダー)、江端、岩田(一)、鈴木、分部
演奏会補助           :久保田、高橋、坂田
PC,映像・音響チーム:池田、青木、鈴木
写真                      :久保田、岩田(一)、石塚

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【総】第22回定期総会・演奏会・懇親会を開催しました。

第22回定期総会・演奏会・懇親会は、2023年9月23日(土)午前11時より、J R立川駅北口のホテルエミシア東京立川に於いて開催され、総会は会員81名、来賓(塾員センター、近隣三田会・稲門会)7名の合計88名、演奏会・懇親会は会員83名、同伴1名、来賓9名の合計93名が出席し盛会となった。

1 定期総会(会場4Fスカーラ)11:00~12:10
 総会は岩田副会長の司会のもと始まり、逝去された米屋精一、下山絢子、柴田國雄、賀谷邦彦、以上4氏への黙祷の後、平林会長から以下のような挨拶があった。
「昨年創立20周年を祝い、この1年間その余韻を残しながら次の30周年に向けた活動が出来、特に14分科会の大半が再開できたことを嬉しく思う。これからの1年間、明日を支える若手幹事の一層の活発化を期待したい。また今年の出来事で塾員にとり最大のニュースは、甲子園での慶応義塾高校の活躍だったと思う。自由なチーム作りが、従来の甲子園の価値観を変える新風を吹き込んだのではないかと思う。当会の年齢構成は20歳台から90歳台にまで及ぶ。人生100年時代に相応しい会員相互に刺激を与える活動を目指して行きたい。」
 続いて平林会長が議長となり、第1号議案(2022年度活動報告)、第2号議案(2022年度会計報告・監査報告)、第3号議案(2023年度活動計画)、第4号議案(2023年度収支計画)、第5号議案(2023年度役員等選任)の審議と質疑応答が行われ、出席者の賛成多数により承認された。
 新任役員・幹事の紹介が行われ、車伸一(46経)、井上徹(49政)の両副会長、小林一夫(49工)幹事長、板橋章一(46経)、岡村宏司(52経)の両副幹事長、若林正和(60理工)会計の新任役員6人の紹介があった。続いて、石塚健(51経)、岩田一英(53経)、廣瀬泰幸(56政)、鈴木周志(57商)、分部庸子(58文)の新任幹事5人の紹介があった。
 続いて、塾員センター・大友部長から来賓挨拶とともに慶應義塾の近況をご報告いただいた。冒頭は慶応義塾高校の甲子園優勝の話があり、また最近は全国的に三田会の活動が盛んになっていること、塾長を中心に海外との交流が一段と盛んになっていることなどをお話し頂いた。最後に「港区版ふるさと納税制度」の説明と協力の要請があった。 続いて、「米寿のお祝い」が田村滋(34経)会員、伊藤寛志(35医)会員に贈呈されることが報告され、定期総会は無事終了した。
2 演奏会・懇親会(会場4Fカルロ)12:30~15:00
 演奏会・懇親会は会場を移して12時半から、上原安江(59文)会員の司会で行われた。
 開会前、会場スクリーンには「慶応義塾高等学校野球部、夏の甲子園で107年ぶりに全国制覇」の動画が約5分写し出され、出席者はあの夏の感動を再び思い起こした。
 そして、出席者全員が待ち望んでいたワグネル・ソサィエティー・オーケストラによる木管五重奏の演奏となり、女子マネージャーの司会のもと、総勢5人(メンバーは全員パートマスターを務める)の素晴らしいハーモニーの演奏が会場に響き渡った。演奏曲目はハイドン、ヨハン・シュトラウス、ベートーベンのクラシック3曲と「千と千尋の神隠しより」の合計4曲であり、美しい演奏曲を存分に堪能することができた。
塾歌斉唱の後、来賓挨拶となった。立川三田会会長の西澤正明氏からは、祝意と国分寺三田会の活動の場が立川市まで広まっていることは、相互に望ましいことであるとの話があった。続いて、国分寺稲門会名誉会長の清水元氏からは祝意と共に国分寺稲門会と三田会との交流を振り返り、今後ますます深めていくことへの期待をお話し頂いた。
 この後、岩田副会長が乾杯の音頭をとり、会食歓談の時間となり、フルコースの素晴らしい料理が供された。「新入会員の紹介」では、野口謙一(49工)、柴山慎一(55経)の両会員が自己紹介を行った。続いて、恒例の「分科会報告」が常谷幹事の司会進行で行われ、各分科会代表から活動報告がなされた。
最後は参加者全員による慶応讃歌・若き血の斉唱があり、高橋副会長の閉会の挨拶により締め括られた。その後、参加者全員で集合写真撮影を行い解散となった。
気配りのきいた上原安江会員の司会進行は、会場の雰囲気を盛り上げてくれた。
今回はマスク着用の推奨、マイクの消毒など現時点で適切と考えられるコロナ対策を行った。幹事や関係者の周到な準備とチームワークにより、好評の内に終了することが出来た。
なお、今回は来賓9名にご参加を頂いた(慶應義塾塾員センター、立川、国立、小平、調布、東久留米の各三田会、国分寺稲門会)。

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第22回定期総会・演奏会・懇親会終了後、全員で記念撮影

【講】国分寺三田会第15回講演会を開催しました。

  1. 日時:令和5年7月1日(土)14時30分から16時30分
  2. 会場:国分寺市立いずみホール(Aホール)
  3. 講師:新井 康通 先生(慶應義塾大学 看護医療学部教授、医学部百寿総合研究センター長)
  4. 演題:百寿研究から学ぶ健康寿命の延ばし方
  5. 来場者:246名(新井先生、国分寺三田会会員97名、塾員センター・近隣三田会・稲門会27名、
            近隣在住塾員(非会員)2名、ご家族・ご友人他102名、一般17名)

今回の講演会は国分寺三田会年間三大行事の一つとして開催されたもので、リーダーの小川副幹事長(S.54経)以下幹事全員で取り組んできました。講演会に先立つ5月には新型コロナの扱いが2類から5類に弱められ、新規感染者数も低位安定していることから、2019年以来4年ぶりに、対面でしかも来場者数の制限も解いて開催することが出来ました。
今回成功裏に講演会を開催し、新井先生という謂わば時代の要請を代表するような百寿総合研究センター長をお招きできたのは、会員全員の熱意と、いち早く百寿というテーマを前面に出して新井先生にお願いした先見性の賜物であったと考えます。
更には昨年の橋本五郎氏の講演会終了直後から、即ち一年前から、テーマを考え講師を捜し始める、という早め早めの対応が功を奏した事も特筆すべきであり、国分寺三田会では「一年前ルール」とも言うべき早めの準備開始が定着するきっかけにもなりました。
新井氏は慶應義塾大学医学部をご卒業後、当時の老年科に入局、1995年から百寿者調査に参加されました。超百寿者(105歳以上)やスーパーセンチナリアン(110歳以上)の調査、長寿家族調査などを進めながら、健康長寿の要因について研究されています。
人類は寿命を延ばしてきましたが、同時に認知症やフレイル、骨関節疾患などの為に介護の必要性も増えており、将来の医療・介護負担の増加が懸念されている今日です。高齢者の生活の質の確保と社会保障システムの持続可能性を両立するために、今回の演題は重要なカギとなるものと考えました。
当日は演題への興味の深さを反映して多くの来場者にお越しいただきましたが、コロナ予防による50%規制をした昨年に比べ、ホールの収容人員の7~8割という大きな目標に対して、幹事一同知恵を絞り、汗を流した結果、会員の家族、友人に加えて、市内の公民館にチラシを置く、市報への掲載、などの努力が功を奏し、一般市民の方々の参加も得て、250人近くの来場者を集めることに成功しました(当日欠席者を含む正式申込者数は270名越え)。
当日は、246人の来場者が待つなか司会の上原安江さん(S.59文)の開催の辞に続いて平林正明会長(S.47経)の開会の挨拶と新井先生の紹介に続き、先生が登壇し講演が始まりました。
新井先生の明快な語り口と医学的研究成果に基づく数々のデータや各種分析は来場者の心を掴み、会場は講演に引き込まれて行きました。
講演の最終段階では健康長寿の延ばし方として次の5項目が示されました。

  • 肥満を避け、糖尿病・動脈硬化を予防する
  • 後期高齢期以降はフレイル(虚弱化)と認知症の予防がカギとなる
  • 百寿者は誠実性と開放性が高く、ポジティブな考えの方が多い
  • 適度な運動、バランスの良い食事が健康長寿につながる
  • 社会とのつながりや地域参加を促進する

これらは全ての来場者に共通して当てはまる事であり、夫々に理解・納得されて大きくうなずく姿が会場全体で見られました。
講演後の質疑応答も活発になされ、予定の時間配分ギリギリの時間内に男女6人の方々から質問がありました。新井先生からは一つ一つに丁寧にお答え頂きましたが、中でも「社会とのつながりや地域参加」の好例として、当三田会に代表されるような活動を挙げて頂き、会員一同を我が意を得たと喜び合いました。
各来場者はこれからの生活設計を頭に具体的に描いて、こうした事柄を実践していこうとの決意の下に講演会場を後にされたものと思います。
講演会後には、これも4年ぶりに、対面による懇親会が場所を移して国分寺駅傍の「デンズキッチン」で新井先生にもご参加いただき、総勢61名で行われ、大いに盛り上がりました。

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デンズキッチンでの懇親会。講演会後の懇親会は4年ぶり。新井先生を囲んで大いに盛り上がった。

【新】令和5年国分寺三田会新年会を開催しました。

1.日時:令和5年2月12日(日) 13:00~15:40
2.会場:ホテルエミシア東京立川3階サンマルコグランデ
3.出席者:90名(会員88名、同伴者2名) *当日入会者1名含む
4.アトラクション
  ・津軽三味線「弦音巴(おとは)」演奏
  ・福引大会(豪華賞品多数、会員有志からの寄贈あり)

 今年の新年会は春の訪れを感じさせる晴天のもとホテルエミシア東京立川3階サンマルコグランデにて3年振りの会場開催となりました。ホテル側との入念な打合せを実施しコロナ感染防止対策徹底のもと参加者は90名となりました。
 開会に先立って、今期に入りご逝去されました会員3名(菅谷國雄さん、金城弘明さん、前原憲一さん)のご冥福を祈り、黙祷が行われました。新年会は小川俊彦副幹事長(S54経)、二見ゆかり幹事(S57文)の司会により、マスクを着用したままではありましたが全員による「塾歌」斉唱で幕を開けました。平林正明会長(S47経)より新年の挨拶として「今年は癸卯(みずのとう)年。希望が芽生え、飛躍の年と言われております。コロナ禍、ウクライナ侵攻が続きますが健やかな年となるよう祈念します。昨年はいずみホールでの橋本五郎氏による講演会、当ホテルでの総会、創立20周年記念式典と会場での開催を再開し大変盛り上がりました。今年は新年会を3年振りにホテルエミシア東京立川で開催することができ、また3年越しでお願いしていた弦音巴(おとは)さんの津軽三味線演奏会が実現できますこと大変喜ばしく思います。14ある分科会も徐々に活動を再開しております。今年は7月1日に「健康寿命」をテーマに慶應義塾大学医学部百寿総合研究センター教授の新井康通氏に講演して頂く予定です。人生百年時代を迎え皆様にも大変興味ある講演になるかと思います。最後にウクライナ侵攻が一日も早く終結することを祈念し挨拶とします。」とのお話がありました。
 続いて今回のメインアトラクションである津軽三味線集団「弦音巴(おとは)」による演奏がありました。弦音巴は2015年に設立された慶應義塾大学唯一の津軽三味線公認サークルです。今回は2年生3年生を中心に男性4名、女性6名の奏者により全7曲が演奏されました。最初の曲目は私達にも馴染みのある「津軽じょんがら節(六段)」、そして「さくら」、「津軽甚句」「東京音頭」と演奏が続き津軽三味線の迫力ある音色と奥深い響きを堪能し、次は「覚醒」と「鼓動」と言う現代曲が演奏されました。続いて「りんご節 」、「津軽甚句 」では津軽三味線とともに唄声も添えられ東北の山深い風景を夢想しながら聴かせて頂きました。最後は「津軽じょんがら節」が再度演奏され締めくくられました。参加者全員を魅了し至福の時間を過ごすことができました。
 津軽三味線演奏の余韻が残る中、岩田友一副会長(S45工)ご発声による挨拶と乾杯で会食、歓談の時間となりました。コロナ禍で飲食の時以外はマスク着用と言う制限がありましたが、しばし美味しい料理とお酒で会員相互の楽しい歓談の時を持つことが出来ました。その後に皆様お楽しみの福引抽選会が広田茂幹事(S50経)進行のもと福引担当の山本順子幹事(S48経)、岡村宏司幹事(S52経)、江端真理子幹事(S52商)、上原啓子幹事(S54薬)、二見ゆかり幹事(S57文)により行われました。賞品は1等から5等まで豪華賞品9点、加えて慶応義塾賞、慶応義塾ノベルティ、さらに会員有志より寄贈いただいたコシヒカリ賞(20点)、サプライズ賞とバラエティーに富んだ賞品が並ぶ中、抽選会が始まりました。当選者は前に進みプレゼンターの平林会長より賞品を受け取り喜びと歓声のなか福引抽選会が終わりました。
 続く「新入会員の紹介」では、本日参加の小笠原高雪さん(S58政)、小野雅巳さん(S58理工)、大石敏雄さん(S40法)及び当日入会の廣瀬泰幸さん(S56政)から自己紹介と挨拶がありました。
 しばらくの食事と歓談の後、「慶應讃歌」1番と3番、「若き血」2回の斉唱が行われました。「慶應讃歌」3番は歌詞に「月去り星は移るとも」とあり、学窓を離れた塾員がいつまでも母校を誇りに思う気持ちが込められているとの司会による解説があり、全員が起立し声高らかに斉唱しました。最後に髙橋伸一副会長(S45法)より中締めの挨拶があり新年会はお開きとなりました。会場には退場曲として「オンブラ・マイ・フ」が流れ、参加者は久々に再会した旧友、会員とのなごりを惜しみつつ会場を後にしました。最後に新年会の準備運営に尽力された幹事が集合し会の成功を喜び、平林会長、新年会リーダーの小林一夫副幹事長(S49工)より謝意が述べられ、新年会は閉幕となりました。

新年会準備チーム
新年会タスクチーム:小林一(リーダー)、幹事全員
共通事務局:岩田、池田、利根川、常谷、山田、沼野
受付チーム:常谷(リーダー)、利根川、坂田、沼野、板橋、芳賀
感染防止対策チーム:小川(リーダー)、青木、坂田、上原(当日入口応援)車、塚原
福引チーム:広田(リーダー)、山本、岡村、江端、上原(啓)、二見
弦音巴さんの軽食、飲料準備チーム:山田(リーダー)、山本、車、塚原
司会・OHPチーム:小川、二見、池田

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新年会会場風景

【総】創立20周年記念総会・祝賀会を開催しました。

創立20周年記念総会(第21回)・祝賀会は、2022年10月9日(日)午前11時より、J R立川駅北口のホテルエミシア東京立川に於いて開催され、総会は会員88名、塾員センター・近隣三田会・稲門会5名の合計93名、祝賀会は会員88名、同伴2名、塾員センター・近隣三田会・稲門会9名の合計99名が出席した。

(1)記念総会(会場3Fサンマルコグランデ)
 総会は岩田副会長の司会のもと始まり、昨年逝去された会員(中島慶三郎氏)への黙祷が行われた。続いて平林会長の挨拶があり、コロナ禍での当会の活動については早期にオンラインを実用化し活動を再開したこと、コロナ対策では感染防止対策マニュアルの作成等で若手の幹事が活躍し諸活動に貢献したことなどの話があった。
 続いて平林会長が議長となり、第1号議案(2021年度活動報告)、第2号議案(2021年度会計報告・監査報告)、第3号議案(2022年度活動計画)、第4号議案(2022年度収支計画)、第5号議案(役員等選任)についての審議が行われ、出席者の賛成多数により承認された。
新任の青木規明(S51工)、小川俊彦(S54経)の両副幹事長、岡村宏司(S52経)幹事ら3名が紹介され挨拶を行った。米寿祝の下山勝(S34政)会員は欠席の為、お祝いをご自宅にお送りすることとした。また11人の新入会員の名前が発表されて、総会は予定通りに終了した。

(2)記念祝賀会(会場4Fカルログランデ)
 祝賀会は会場を移して12時半から、上原安江会員の司会で行われた。
 塾歌斉唱の後、平林会長の挨拶があり、諸先輩が分科会を多く立ち上げるなど当会の特色ある活動の基盤を作ってくれたこと、また今回の記念事業において数年前から準備が行われ、記念誌などが作成されたことについて、謝意が表された。
 続いて、伊藤公平塾長のビデオメッセージが放映され、歴史の街としての国分寺市の印象や塾歌の作曲者 信時潔氏が住まわれていたことに触れられた上で祝意が表された。なお伊藤塾長からお送り頂いた、立派な「スタンド花」が会場入り口を飾った。
 ご来賓として、塾員センター・大友部長は祝意と共に慶應義塾の近況をお話し頂き、現在は対面授業が増え、学生も通学できることに大きな喜びを感じているようだという話は印象的であった。この後、平林会長から大友部長に創立20周年記念事業として慶應義塾へ10万円寄付の目録が手渡された。
 立川三田会会長の西澤正明氏からは祝意と共に国分寺・立川両三田会の深く長い交流について話があり、国分寺稲門会会長の清水元氏は人生100年時代の今、有意義な人生のために両会が果たす役割の大きさについて語られた。
 この後、第4代会長菅谷國雄さんの乾杯の音頭で、会食歓談の時間となった。
フルコースの料理が供され、出席者が料理とお酒を楽しむ間に、「分科会のあゆみ」をテーマに14の各分科会から今までの活動報告がなされ、興味深い話に会場は盛り上がった。
 続いて新入会員11人中、祝賀会参加の7人がステージに上り、一人ずつを紹介した。
 そして出席者全員が待ち望んでいたワグネル・ソサィエティー男性合唱団の演奏は、総勢20人、全員マスク着用で、曲目は塾歌や慶應カレッジソングなど4曲と男声合唱組曲柳河風俗詩など4曲の合計8曲に加え、アンコール2曲だった。じっくりと「ワグネルトーン」と言われる重厚なハーモニーを堪能することができた。最後はワグネル・ソサィエティーのメンバーと参加者全員(マスク着用)による若き血の合唱があり、ワグネルの皆さんは会場の大きな拍手に送られ退場した。
高橋副会長の閉会の挨拶により祝賀会はお開きとなった。
引続き番外編として、3年ぶりの記念撮影を行った。
気配りのきいた上原安江会員の司会進行は、会場の雰囲気を盛り上げてくれた。
当会としては初めてのホテル開催であり、約3年ぶりの飲食を伴う会であったが、可能な限りのコロナ感染対策を行った。幹事や関係者の周到な準備とチームワークにより、好評のうちに終了することができた。
なお今回は来賓9名のご参加を頂いた(慶應義塾塾員センター、立川・小平・調布・東久留米の各三田会、国分寺稲門会)。

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ワグネルと一緒に全員で若き血マスク斉唱

ワグネル・ソサィエティ―男声合唱団と一緒に全員で若き血マスク斉唱

 

創立20周年記念総会・祝賀会集合写真.jpg(1)

記念祝賀会終了後、全員で記念撮影

 

 

 

【講】国分寺三田会創立20周年記念講演会を開催いたしました。

1. 日時:令和4年6月11日(土)14時30分~16時40分
2. 会場:国分寺市立いずみホール(Aホール)
3. 講師:橋本五郎氏(読売新聞特別編集委員)
4. 演題:岸田政権の今後の行方
5. 来場者:185名(国分寺三田会会員98名、塾員センター、近隣三田会、稲門会21名、     
          国分寺・小金井在住塾員(非会員)21名、ご家族・ご友人他45名)

今回の講演会は、当国分寺三田会創立20周年の記念行事の一環として開催するもので、1年以上の準備期間をもってタスクフォースを編成し、リーダーの髙橋副会長(S45法)以下幹事全員で取り組んできました。幸いなことに、開催日に近づくにつれ、感染者数に減少傾向がみられ、3年ぶりに対面形式での講演会を開催することができました。
コロナ禍の先行きが見通せない中、コロナ感染状況の把握に努め、政府や東京都、国分寺市の対応を注視しながら、安心・安全の確保を大前提に国分寺市や会場のいずみホールの担当者の方々と緊密な連携を図り、万全を期す覚悟で準備を重ねてきました。
今回の講演会は、国分寺三田会創立20周年の節目を飾る行事ですので、講演会に参加される皆さんの心に響き、長く深く記憶にとどまるような、いわば記念碑的なものにしたいとの強い思いがありました。
このため、斯界一流の講師をお招きできるかが非常に重要なポイントでしたが、昨年5月に、長年に亙り政治記者として活躍され、的確で鋭いコメントに定評のある読売新聞特別編集委員の橋本五郎氏に講師を打診しました。
橋本氏は、1946年に秋田県で生まれ、1970年に慶應義塾大学法学部政治学科をご卒業の後、読売新聞社に入社され、論説委員、政治部長、編集局次長などを歴任され、現在も同新聞紙上「五郎ワールド」を連載し健筆を揮われるほか、読売テレビウエークアップのコメンテーターとして活躍されているため、スケジュールを割いていただけるかどうか心配しましが、快諾のお返事をいただき、幹事一同にはこの上ない喜びとなりました。
開催当日は、予定開場時刻前から多くの方が会場を訪れ、検温、受付の後、感染症防止対策に向けての注意事項が記載された用紙を受け取り入場が開始されました。最終的には三密対策で収容人員の50%とした席がすべて埋まり、講演開始までの間、慶應カレッジソングが静かに流れ、来場の皆様をお迎えしました。 学生時代や国分寺三田会の20年間の歩みに思いを馳せた方もおられたことでしょう。演台の横の見事な生け花も会場に彩りを与え、記念講演会に相応しい気品を醸し出しました。
定刻となり、司会の上原安江さん(S59文)の開催の辞に続く、平林正明会長(S47経)の開会挨拶の後、いよいよ講師の橋本氏が大きな拍手の中を満面の笑顔で演台に向かい、講演が始まりました。
当日の演題は、「岸田政権の今後の行方」でした。
講演は冒頭から熱を帯び、ロシアによるウクライナ侵攻の背後にある問題、日本が学ぶべき教訓について、時に静かに、時に大迫力のトーンで持論が展開され、橋本氏が「暑くなったから上着を脱ぎます」と、客席の平林会長にジャケットを手渡したころには、早くも「五郎ワールド」に満員の聴衆が魅了され、全員が「五郎ファン」になっているように見えました。
講演はさらに佳境に入り、菅政権と岸田政権の比較、内閣支持率の様々な要因、オリパラ組織委への評価、政治家と決断力など多面的なテーマについて、踏み込んだ見解が惜しみなく披露され、瞬く間に前半を終了しました。
休憩を挟んで、後半は新聞記者を志した理由、亡きご母堂の教えや、故郷秋田の地に蔵書を寄贈して開館した橋本五郎文庫などのお話を経て、喫緊の課題である日本の格差是正問題に触れられ、主張する手段のない人たち、弱い立場の人たちの声に向き合うことの重要性が強く訴えられ、橋本氏の深い見識に裏打ちされた充実した講演内容と温かいお人柄に、共感と感謝を込めて万雷の拍手が送られました。
質疑応答セッションでは、野党の役割と現状の評価、米国の銃規制の問題、SNS全盛の中でのメディアの行方など時宜に適った質問が相次ぎ、それぞれに橋本氏が明快に回答されて、記念講演会の掉尾が立派に飾られ、再び盛大な拍手とともにお開きとなりました。
恒例の講演会後の懇親会をコロナ禍の現状に鑑み、見合わせたほか、安心・安全を最優先させて人数制限を設けて開催に漕ぎつけた記念講演会でしたが、講師のエネルギー、お人柄を直接感じられる肌感覚と講師と聴衆の一体感は、やはり対面形式ならではのものでした。
終了後程なく、多くの方々から感動と感謝の言葉を直接、あるいはメールなどでお寄せいただきました。心から御礼申し上げます。
一連の創立20周年記念行事に相応しい、内容の濃い充実した講演会を安全に滞りなく開催できたことに、安堵と充実感を憶えるとともに、20周年を迎えるまでにご尽力いただいた先達に良い報告ができることを、幹事一同嬉しく思っております。
最後になりますが、超が付くご多忙の中、開催趣旨にご賛同いただき、貴重な講演を賜った橋本五郎様にこの場をお借りして改めて深く感謝・御礼申し上げますとともに、今後の益々のご健勝・ご活躍を心からお祈り申し上げます。

【新】令和4年国分寺三田会新年会を開催しました。

1.日時:令和4年1月16日(日) 16:00〜18:00
2. 形式:オンライン(Zoom)方式
3. 出席者:69名
4. プログラム
   第1部(16:00~17:00)
    ・開会、塾歌斉唱、会長挨拶、創立20周年記念行事のご案内等
    ・福引大会
    ・若き血斉唱、中締め
   第2部(17:00~18:00)
    ・懇親、歓談

昨年、コロナ禍のため中止とした新年会でしたが、その後の6月開催の講演会と9月の総会は、完全オンラインにより、内容の充実を図りながら、粛々と進めてきました。そうした中、今年(令和4年)の新年会は、コロナの第5波が昨年10月以降収まりを見せたこともあり、飲食は無理としても、対面での実開催を前提に、感染症対策や、アトラクションの準備などを精力的に進めてきたところです。
しかしながら、オミクロン変異株による急激な感染拡大の第6波が猛威を振い始めたことから、開催日直前の1月9日の幹事会で、会員の「安心・安全・健康第一」を最優先とすることを確認し、急遽、完全オンラインに変更して実施することになりました。久しぶりの対面方式での賀詞交歓を楽しみにされていた会員も多かったはずですが、足下の状況では最善の措置とご理解をいただけたものと存じます。
さて、当日、開催に先立つ15時45分ごろから続々とZoomオンライン会場へ会員の方の入室が始まり、早くもあちこちで笑顔での新年のあいさつが飛び交いました。定刻の16時になり、小林副幹事長(49工)からのオンライン開催にあたっての注意事項説明と、井上幹事長(49政)による開会の辞のあと、塾歌が配信されました。背景には四季が移ろう懐かしく美しいキャンパスが流れ、厳粛な気持ちで見入られた方も多かったことでしょう。
塾歌に続き、平林会長(47経)から開会挨拶があり、オンライン開催に至った経緯、コロナ禍の下での活動実績、今年で満20年を迎える国分寺三田会の各種記念行事などに触れた後、「今年の干支の壬寅(みずのえ・とら)は、母寅が厳しい冬を越して新しい命を産み、育み成長させていく大変めでたい年であるとされており、本年が、実りある、素晴らしいポストコロナの一年になるよう願っています」と結びました。
続いて髙橋副会長(45法)から、20周年記念行事として準備中の記念講演会(講師:橋本五郎氏)と記念総会(国分寺リオンホール)・祝賀会(ホテルエミシア東京立川)の紹介があり、併せて、オンライン開催のため、生演奏を断念せざるを得なくなった、慶應義塾津軽三味線集団弦音巴(おとは)の皆さんへの感謝と、別の機会に素晴らしい演奏をご披露いただきたいとの気持ちが述べられました。
この後、本会会員の松本洋平衆議院議員(08年経)から本会をはじめとした慶應義塾の縦と横のつながりは最も大切な財産であり、自らその接着剤としての役割を果たしたいとのご挨拶がありました。
例年であれば、ここで酒食をともにしながら和やかに懇談となるところですが、今回はオンラインのため懇談は、17時からの第2部に回し、福引大会に移りました。
通常ですと、福引は、会場にお越しになった参加者を対象に抽選を行いますが、今回は、オンラインのため国分寺三田会会員すべてに当選資格を持ってもらうことにし、予め皆さんに抽選番号を割り振り、福引担当の広田幹事(50経)の進行のもと、二見幹事(57年文)が抽選箱から当選番号を引き上げました。
福引担当の幹事が心を込めて厳選した、「選べる体験ギフト券」(特等賞)以下12本と、会員から寄贈された4本の慶應義塾賞、計16本の賞品は、別途当選者の方々にお送りしました。当選された皆さん、おめでとうございました。
福引が終わり、第1部の締めくくりとして若き血の配信と岩田副会長(工45)による中締めの後、第2部の懇親・歓談に移りました。
第2部は山田副幹事長(47経)の音頭による乾杯から始まりました。まず、パート1の全体トークとして、コロナ禍の下で活動している分科会の世話人からそれぞれの内容が紹介されました。
引き続きパート2として6グループに分かれて懇親・懇談が行われ、各自用意したアルコールが手伝ったのか、大いに盛り上がりを見せ、あっという間に定刻となり、めでたくお開きとなりました(有志数人は40分程度延長戦に入ったようです)。
今回は初めてのオンラインによる新年会であったこと、オンラインの準備の期間が短かったことなどのため、反省点もありましたが、先ずはどのような形であれ開催できたことを喜びたいと思います。そのうえでしっかりと振り返り、今後の活動に活かしていくことにしてまいります。コロナとの戦いは依然先が見通しにくい状況にありますが、次回こそは「通常」の新年会ができるよう念願しております。
ご出席の皆さん、幹事の皆さんお疲れ様でした。今年が皆さんと本会にとって良い年になりますように。

新年会タスクチーム:山田(リーダー)、幹事全員

新年会スナップ写真集を会員専用頁写真コーナー(新年会)でご覧いただけます。
会員の方は是非ご覧ください。⇒ここをクリック

220116国分寺三田会令和4年オンライン新年会乾杯写真

オンライン集合写真

【総】第20回定期総会・講演会を開催しました。

令和3年9月20日(月・祝)14時より第20回定期総会をオンラインにて開催しました。コロナ禍の中初めての試みでありました。
総会は、塾員センター2名、会員65名の出席を得て、井上幹事長(昭49政)の司会により進行しました。開会にあたり前原会長に代わって平林副会長(昭47経)の挨拶があり、引き続き恒例により議長に平林副会長を指名して総会審議に移りました。総会はオンラインによりパワーポイントの画面を共有して行われました。
2020年度活動報告・会計報告・監査報告、2021年度活動計画・収支計画、役員選任の各議案についての説明を経て全議案とも承認され滞りなく議事は進行しました。
議事に続き、新役員・幹事(平林会長(昭47経)、坂田会計(昭46文)、江端幹事(昭52商)、二見幹事  (昭57文))の紹介が行われました。
続いて来賓の慶応義塾塾員センター小島部長の挨拶をいただき、最後に今年米寿を迎えられた新田会員(昭32政)、賀谷会員(昭32政)、目黒会員(昭34医)の紹介と新入会員2名の紹介がありました。以上をもって総会は無事閉会しました。
第二部として講演会が開催されました。慶應義塾福澤研究センター教授西澤直子氏による「中津士族たちの明治維新」の講演でありました。維新史の中での福澤諭吉と中津藩について斬新な視点から広範にわたる興味深いお話をいただきました。質疑応答の後髙橋副会長(昭45法)による挨拶で閉会しました。
恒例の懇親会は、時節柄断念せざるを得ず、代りに有志によるオンライン交流会を山田副幹事長(昭和47経)の司会で開催しました。岩田副会長(昭45工)の乾杯の音頭で始まり、丸山会員(昭30経)の卒寿のお祝い、長寿の秘訣、講演会の感想、分科会活動報告等が話題になり、一年半振りにオンラインで再会した会員も多く、お酒も進み大いに盛り上がりました。

*HP会員専用頁に下記を掲載しています。会員の方はご覧ください。 ⇒ここをクリック
  <総会コーナー>第20回総会
    (1)第20回定期総会資料(会員送付用)
    (2)第20回定期総会議案説明資料
    (3)講演会レジュメ「中津士族たちの明治維新」)
  <写真コーナー>総会
    スナップ写真(スクリーンショット)

 

210920総会集合写真(オンライン参加)

          参加者全員で集合写真(自宅からオンライン参加)

 

 

 

 

 

【講】国分寺三田会第13回講演会をオンライン(Zoom)で開催しました。

■開 催 日:2021年(令和3年) 6月 20日(日)14 時 00 分~16 時 10 分
■開催場所:オンライン(Zoom)方式
■講演テーマ:『先端生命科学が拓く地方創生』
■講師:冨田勝氏(慶應義塾大学環境情報学部教授)
■主催:国分寺三田会
■出席者数:80名(当初参加予定者86名)

 新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の中、上記の通り参加者の安心・安全を考慮して完全なオンラインでの講演会を開催しました。
冒頭、全員で『塾歌』を斉唱、前原会長代行で平林副会長がオンライン講演会に至った経緯と冨田勝先生を紹介した後、慶應義塾大学先端生命科学研究所所長でもある冨田勝先生に『先端生命科学が拓く地方創生』をテーマに約2時間の講演を頂きました。今年は後援協力の依頼を一切行わず、参加者も国分寺三田会会員に限定しての講演会となりましたが、慶應関係者3名・国分寺三田会OB1名を含む80名の方に参加いただきました。
 当初、オンライン講演会では臨場感に欠けるのではとの懸念の声もありましたが、冨田勝先生のお話は,多岐にわたる動画を上手に活用され、臨場感にも溢れ、大変分かり易く、画期的な講演会であったと称賛の声が多く寄せられました。
オンライン講演会に参加された感想として、
〇一年振りに会員同士の顔が見られ懐かしさで胸が一杯になった。
〇講演会を視聴して、慶應義塾大学が鶴岡キャンパスの成功・発展によって日本の科学、経済、社会に大きな貢献をし
 ていることを痛感。一塾員として大きな誇りを感じることができた。等々・・・オンラインならではの交流の楽しさ
 も目立ちました。
また、講演会プログラムに多くの音楽を盛り込み、視聴者に飽きのこない工夫もされました。
〇開始前:今春の東京六大学野球優勝、全日本大学野球選手権優勝を祝いカレッジソング
                  ・・・「ダッシュ慶應」、「丘の上」、「慶應賛歌」等。
〇休憩時間:冨田勲氏(冨田勝氏のお父様)が作曲された大河ドラマ「花の生涯」「勝海舟」
〇最後の閉めは『若き血』を全員自宅で斉唱。
 井上幹事長による冨田勝先生への感謝のエールでお開きとなりました。
〇エンデイングの音楽は松田聖子の「瑠璃色の地球」で癒されながら退出しました。

冨田勝先生の講演概要は下記の通りです。
講演会のご案内で添付された参考文献も参照ください。(2021.4. P68~71)
冨田勝氏著 三田評論掲載『鶴岡タウンキャンパス開設20年』 ~福澤スピリットで結実した学問による地方創生~
                    (ここをクリックで閲覧できます)

『先端生命科学が拓く地方創生』講演概要

1.慶應義塾大学先端生命科学研究所
1999年山形県・鶴岡市・慶應義塾の3者の協定で2001年4月に研究所をオープンすることが決まり、2000年の秋に私が所長に任命された。
研究所の主力技術はメタボローム解析という究極の成分分析技術で、一度の測定で対象のサンプル内にどういう物質がどのくらい入っているか分析できる。それまでの研究はまず仮説を立て、そこに結び付く代謝物を分析するもので、メタボローム解析はそれとは真逆のやり方だったが、2011年に研究チームは血液のメタボローム解析で肝臓疾患の人だけがある代謝物の濃度に違いがあることを突きとめた。これにより鶴岡に世界最高の技術があると評価され、世界中から企業や研究者が押し寄せることになった。
現在慶應鶴岡発ベンチャー7社の従業員は550人、これに慶應を入れると約670人の雇用を生み出しており、これは鶴岡市の労働人口の1%にあたる。さらに国の研究機関やIT企業が鶴岡に入ってきている。ゼロから産業を創る、地域の為でなく日本ひいては人類・社会の為に産業を興す、それがうまくいけば結果的に地元も潤う。

2.慶應鶴岡発ベンチャー企業
1)HMT(ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ)社
  2003年創業、2013年東証マザーズ上場。慶應を誘致して13年目に庄内地方として9社、そして庄内に本社のある
  企業としては唯一の上場企業となった。
  基本的には受託分析で、企業からサンプルを受け取り有料で分析して返すというビジネス。最近ではアンジェスと 
  いう国産のDNAワクチンを作っている会社と提携。
2)Spiber(スパイバー)社
  人工のクモの糸を作るところから発想を得て、クモの糸に限らずタンパク質素材を微生物につくらせることを可能
  にした企業。
  アプリケーションは多々あるが今一番力を入れているのはアパレル。ナイロン・ポリエステルは、石油由来という
  こともあるが、最終的にマイクロプラスチック・ナノプラスチックとなって海にいき地球環境に悪影響を及ぼす。
  一方タンパク質素材は何年か後に土に還るという生分解性があり、さらにアニマルフリーでもある。
  代表者の関山和秀氏が大学生の時の飲み会で、たまたまクモの糸が話題になったのが発端だったが、天然のクモの
  糸は重さ当たりの強靭性が鋼鉄の340倍といわれ、既に米軍やNASA等名だたる組織が人工のクモの糸の研究に取
  り組みながら成功しておらず、当初周囲の反応は否定的だった。しかし、タンパク質由来の新素材を実用化するこ
  とは持続可能な社会をつくる上で大きな役割を果たすと考え、研究を応援した。
  本人ができると思ったら気の済むまでやるべきで、例え失敗しても時間の無駄ではなく、その過程で人は成長す
  る。今は人毛に替わるカツラの素材としてアデランスとの共同研究も進めているが、課題は量産化。本年3月タイ
  に鶴岡第二工場の100倍の規模の工場が完成、2023年にはさらにその10倍の工場がアメリカにできる予定。
3)Saliva Tech(サリバテック)社
  医療機関と提携して唾液による癌のスクリーニング検査を行っている。ストローと小さな容器の専用キットが実用
  化されビジネス化されており、国内1300の医療機関でおよそ3~4万円で検査を受けられ5種類の癌のリスクを調
  べることができる。唾液を解析センターで専用装置にセットし、癌のリスクをAからDの4段階で判定する。自宅で
  唾液を採取して送るというサービスも去年始めた。更に血液での鬱病の補助検査も実用化に向けて研究中。
4)メタジェン
  世界初となる便を常温保存できる検便キットを作った。便の中には病気を治してくれる腸内細菌がおり、世界中か
  ら便を集めて取っておけば、将来そこから菌を取り出して薬にできる可能性がある。但しその為には冷凍技術は使
  えず常温保全が必要となる。腸内細菌のバランスは最近非常に注目をあつめており、免疫や糖尿病・動脈硬化、更
  に精神疾患にも関与していると言われており、新型コロナの重症化にも関わっているとの研究結果もある。
5)ヤマガタデザイン
  社長の山中大介氏はSFC出身だがバイオとは関係なく、アメリカンフットボール部OBで、卒業後大手不動産会社
  に7年間勤務後鶴岡で街づくりの会社を始めた。
  前からサイエンスパーク内に宿泊施設が欲しいという話があり、山中氏がたまたまSFCの教授をやられていた坂茂
  氏にデザインを頼み込み、スイデンテラスが完成した。サイエンスパーク、学園都市と言うと日本では研究所の団
  地みたいになってしまうが、研究者がそこに移る時の最後の課題は家族を説得することで、家族からここに住みた
  いと言って貰えるような街づくりを目指している。

3.人材育成
今藤沢キャンパスの学生が鶴岡キャンパスの寮に泊まって毎日実験をやるバイオキャンプと呼ぶカリキュラムがあり、ここでは1年生から研究を開始する。週末には学生たちは山形の自然や文化を満喫するが、これも授業の一つ。大切にすべきことはひらめきとかアイデアであり、つまりサイエンスもアートであり自然や文化に触れて感性を磨くことが重要だと思う。
2009年以降、市内の普通高校と酒田東から多くの高校生を助手や研究生として受け入れている。市内の高校生全員にチラシを配っているが、応募条件の一つは“世界的な生命科学者になる意欲を持っていること”、もう一つは“特別研究生に採用されたら研究成果をアピールすることでAO入試若しくは推薦入試に臨む気概を持っていること”。つまり中途半端にセンター試験の勉強をせず、好きな研究をやり詰めて出した結果をアピールすることで大学に採ってもらう気概を持っている高校生は受け入れて全面的に援助するという制度。慶應の5つの高校からも3~4人ずつ選抜し、2~3泊で実験・実習をやるイベントがあり、2つの小学校の6年生と中学校の1年生合わせて30名に鶴岡に来てもらって同様のイベントを行っている。
また、世の中の問題で文系だけで解決できる問題なんてないし、理系だけでも解決できないという観点から、文理融合を目指して大企業の会社員も受け入れている。大企業の経営者と話をすると、皆うちの社員は優秀だが人と違うことをやる人がいないと言う。人と違うことをする人がいないと社会も組織も進歩しないし、そういう人を応援するのが慶應の理念だと思っている。
2018年  3月に損害保険ジャパン日本興亜と包括連携協定を結んだのを皮きりに第一生命と明治安田生命とも協定を結び、その後日本ユニシスと、またつい最近SMBC日興証券とも同様の協定を結んで、現在10名の会社員が文理融合で活躍している。彼らは自分でテーマを選んで研究を行っており、ゼロから考えることで力が付き面白いアイデアが出るとかんがえている。
福沢先生に“異端妄説の譏(そしり)を恐れることなく、勇を振って我思う所の説を吐くべし”という言葉があるが、私はこれを“流行や権威に迎合する優等生ではなく、批判・失敗を恐れず勇気を持ってやれ”と理解しており、これが福沢スピリットの原点であり慶應義塾の理念のはず。私は鶴岡ではこの理念を愚直に守っている。そのスローガンの一つが“普通は0点”。世間では65点ぐらいが普通だろうが、このキャンパスでプレゼンして、でもそれ普通だね、と言われたらそれは全否定つまり0点を意味する。普通のことは普通の人がやってくれたらいいのであって、私たちは普通の人がやらないことやろう。皆と同じことを上手くやる人は優等生ともてはやされるが、私たちは脱優等生を応援する。

質疑応答

  • いろいろな技術者の方々が異なる分野で研究されていると思うが、どんな仕組みで彼らのアイデアを導きだしているのか。
    ⇒ 研究者も人間だから研究しながら楽しいと思える環境を整えることが必要。その考えに基づき当初からジャグジー・サウナ・仮眠室を完備している。リラックス施設はけしからんという発想をやめないと日本のサイエンスは進歩しない。
  • ハヤブサが貴重なサンプルを持ち返ったが、メタボロームで早く解析できないか。
    ⇒ 既にJAXAと話を進めている。但し、解析そのものはすぐだがそれは元データに過ぎず、解析結果にどんな意味があるか考えたり、それを裏付ける実験が必要となる。
  • タイやアメリカにクモの糸の工場を作るとの事だが、今は経済安全保障ということが言われている。なぜ日本国内ではなくタイ・アメリカなのか。
    ⇒ 研究開発本部は日本で、持って行くのは大きなタンクの部分のみ。コスト上ネックとなるのは微生物の餌となるバイオマスで、タイはバイオマスが豊富なことから量産化の部分のみタイに置こうというもの。また一国に頼るのは安全保障上危ないのでアメリカにも工場を作る予定。
  • 2年前分科会で鶴岡見学を計画したが地震で中止。今後も塾員向け見学会を実施するか。
    ⇒ 今後共観光とセットにした塾員向けツアーを実施するが、いずれにせよワクチン後。
  • 先生が所属する環境情報学部のアイデンティティーをどのように評価されているか。
    ⇒ 今までの教育は学部に学問分野の名前がついていたが、これからは学問分野をマスターするのでなく、例えば地球環境とか高齢者福祉といったイシューに取り組むべき。そのイシューの解決の為に、文理を問わずあらゆる分野の勉強をして、それを卒業論文にするのがSFCのスタイル。
    教育で一番重要なのはモチベーションで、好きなテーマを見つければ基礎がなくとも研究を始められるし、研究をスタートすれば何を勉強すべきかわかる。そうなると勉強は楽しくなる。これからはオンデマンドで学んでいく力をつけるべきで、大学を卒業しても勉強だと思う。SFCにおけるあなたの専門は、と聞かれた時、そこにはイシューがくる。それに向けて各学問分野をオンデマンドで勉強する。そしてまたテーマを替えてまたオンデマンドで勉強する。そうやって自分が成長していくと思う。

以上

<冨田勝氏略歴>

1957年東京生まれ。慶応大学工学部卒業後、米カーネギーメロン大学に留学し、コンピューター科学部で修士課程(1983)と博士課程(1985)終了。その後、カーネギーメロン大学助手、助教授、准教授、同大学自動翻訳研究所副所長歴任。1990年より慶応義塾大学環境情報学部助教授、教授、学部長、評議員を歴任。
米国National Science Foundation大統領奨励賞(1988)、日本IBM科学賞(2002)、科学技術政策担当大臣賞(2004)、文部科学大臣表彰科学技術賞(2007)、International Society of etabolomics功労賞(2009)、福澤賞(2009)、大学発ベンチャー表彰特別賞(2014)、Audi Innovation Award(2016)、鶴岡市市政功労者(2016)、国際メタボローム学会終身名誉フェロー(2017)、山形県特別功労賞(2017)第68回河北文化賞(2019)などを受賞。

 

【総】国分寺三田会総会・講演会中止のご連絡です

国分寺三田会の皆さん

                          令和2817

長い梅雨が明けましたら酷暑の日が続き、これにコロナ対応も加わる非常に生活し難い時を過ごしていますが、皆さんお元気の事と存じます。
さて皆さんには第19回国分寺三田会総会・講演会(922日)開催案内を出しており、関係者は鋭意準備を進めて参りました。
しかし新型コロナウイルスの感染状況は一向に収束の気配を示さず、幹事会の皆様の意見としても、集会に対する懸念の声が多くなっています。
従い、残念ながら今年の総会・講演会の集会開催は断念致します。
集会に変わり書類審議の方向で検討してまいります。
久しぶりに皆さんと顔を合わせられる事を楽しみにしておりましたが残念な事となりました。
早く皆さんと笑顔で会える日が来ることを祈ります。
まだ暑い日は続きますが、皆様健康にお過ごし下さい。

国分寺三田会 会長
渡邉惠夫