【E】第125回Oh!Enka の会を開催しました。

1.日時  令和元年8月10日(土) 14:00~16:30
2.会場  リオンホール・Aホール
3.出席者 会員(国分寺三田会、国分寺稲門会):54名、
・     非会員(国分寺三田会・会員家族・同伴者・出演者の関係者):21名  計75名。
・     森川由美子先生、KYB43メンバー:5名、米田ご夫妻。
4.プログラム
・第1部  カレッジソング斉唱:①塾歌 ②オール慶應の歌 ③慶應讃歌

・第2部  バンド“ KYB43 ”のブルーグラス演奏
・      松任谷愛介さん(S53経) バンジョー/フィドル/ヴォーカル
・      石川千恵子さん(S53文・S55政) ベース/ヴォーカル
・      小林恵美子さん(S53法) フィドル/ヴォーカル
・      臼井俊介さん (S53法) ギター/ヴォーカル
・      丹羽靖郎さん (S54法) マンドリン/ヴォーカル
・      ①Pan handle country   ②Cry Cry Darlin ③Keep on the sunny side
・      ④How Mountain Girls Can Love  ⑤Steel Rails  ⑥Making Plans
・      ⑦Minor Swing  ⑧Take me Home Country Roads ⑨Tennessee Waltz
・      ⑩Used to Be   ⑪Will the circle be unbroken
・      アンコール:ウェスタン・スウィング1曲。

・第3部  歌と朗読
・      歌 :バリトン・米田嗣幸さん(S41経)  ピアノ:森川由美子先生
・      ①夕星の歌(ワーグナー作曲歌劇「タンホイザー」より) ②荒城の月(滝廉太郎作曲)
・      朗読: 米田櫻子さん
・      ①月光の夏(毛利恒之作) (挿入音楽:森川由美子先生のピアノ演奏)
・      アンコール:①喜歌劇“メリーウィドウ”②恋はやさし野辺の花よ(オペレッタ“ボッカチオ”より)

・エール交歓 若き血(指揮:平林正明会員)

・第1部はカレッジソング斉唱です。最初に森川由美子先生の指導により腹式呼吸で横隔膜をコントロールした発声、頭を響かせる発声(頭声)の練習をしました。

・第2部はKYB43の皆さんによるブルーグラス演奏です。バンド名“KYB43”(慶應のK、幼稚舎のY、バンドのB、43年卒の43)です。昨年1月にロンドン在住の松任谷愛介さんから声がかかり、クラスメート4人で始めたそうです。現在はゼミ友が加わってメンバー5人でブルーグラスを楽しんでいます。メンバー2人が慶應女子高時代に泉佳代子会員とクラスメートであり、泉さんの紹介で実現しました。ブルーグラスはアメリカのアパラチア南部に入植したスコットランドやアイルランドの伝承音楽にビル・モンローがジャズやブルースなどのエッセンスを加えた音楽のジャンルです。KYB43は全員が楽器だけでなく、ヴォーカルも担当します。またピアノとのコラボ曲もありました。カントリーロードはポピュラーなせいか、泉さんの差し出すマイクに呼応して会場からも歌声が聞こえてきました。出演者のユーモアある、茶目っ気たっぷりのトークも楽しみました。アンコールも鳴りやみません。アンコールはカントリーとジャズが融合したウエスタン・スイング曲です。メンバーの皆さんは音楽を楽しんでいます。ちなみに松任谷愛介さんは松任谷正隆氏の実弟で、趣味の一つがヴァイオリンとバンジョーの演奏で、特にヴァイオリンは全米フィドルコンテスト2年連続優勝という輝かしい実績を持っています。現在、ロンドン在住です。他の方も音楽活動を楽しんでいるとのことです。KYB43の皆さんはカントリーミュージック三田会に所属しており、10月20日連合三田会でも演奏するそうです。ご興味のある方はお聞きください。

・第3部は慶應ワグネルソサイエティOB・米田嗣幸さん(S41経)のバリトン独唱と奥様櫻子さんの朗読です。
米田嗣幸さんは、Oh ! Enka の会ではお馴染みです。「夕星の歌」は歌劇ターンホイザー3幕で歌われています。ターンホイザーの恋人エリザベートが巡礼に出たまま帰ってこないターンホイザーの無事を祈って森に入っていきます。エリザベートを慕うターンホイザーの親友ヴォルフラムがエリザベートの平安を祈って「夕星の歌」を歌います。もう1曲は荒城の月です。2曲とも美しいメロディーで、米田さんのバリトンボイスが観客の心に響きました。
米田櫻子さんは5年前にOh ! Enka の会で平家物語や歌舞伎十八番の外郎売(ウイロウウリ)をグループで朗読していただき、拍手喝采の大好評でした。今回は毛利恒之作「月光の夏」の朗読です。戦争末期、出陣前日に特攻隊員2人が鳥栖国民学校で最後の思い出にグランドピアノを弾きます。そして生徒たちが「海ゆかば」で送ります。森川由美子先生が弾く挿入曲「「月光」「海ゆかば」にのせて米田櫻子さんの朗読「月光の夏」は情景がリアルに伝わってきます。特攻隊員が国民学校生徒に残した「この国を残すために兄ちゃんたちは死んでいく」という言葉が胸に突き刺さります。今の平和は先人たちのおかげだと感じる次第です。「海ゆかば」を作曲した信時潔は「慶應塾歌」の作曲者でもあり、国分寺に住んでいました。アンコールは2曲です。喜歌劇“メリーウィドウ”の中で反目しあっていたダニロとハンナが理解しあい、ダニロがハンナに求婚する場面です。奥様も衣装を着替えてお二人で歌い、ワルツを踊りました。もう1曲は森川由美子先生が推奨した「恋はやさし野辺の花よ」です。日本では大正ロマンを代表する浅草オペラとして田谷力三が歌っています。米田ご夫妻の仲の良さを感じた次第です。
・今回は内容が濃いコンサートであっという間の2時間30分でした。予定していた季節の歌は取止めです。
・最後は平林正明会員の指揮で若き血を歌ってお開きとなりました。

<次回の予定>
日時:9月22日(日) 14:00~16:30  会場:リオンホール・Aホール
第1部:上原安江会員のピアノ伴奏で歌う(有志の合唱と独唱)
第2部:100歳の長寿 小島亮一さんのヴァイオリンコンサート

◆米田嗣幸(バリトン)
塾員(S41経)。慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団OB。卒業後会社勤務によりしばらく音楽か
ら遠ざかっていたが、60代半ばから坂口卓也氏に師事して本格的に声楽に取り組む。2010年以降3回のジ
ョイントコンサートを開催。他各種コンサートに出演。2012年スロバキアの現地大学でスロバキア民謡を歌って
スタンディングオーベーションを受けた。
◆米田櫻子(朗読)
米田嗣幸夫人。学生時代より演劇・朗読に興味を持ち、卒業後、元NHKプロヂューサーで劇作家・演出家の故松岡励子氏、女優の故千賀ゆう子氏の指導を受けた。ライフワークとしてことばの表現活動に取り組んでおり、現在は斉藤由織氏に師事している。2012年日本語サロンのスロバキア訪問で「平家物語」を朗読し喝采をあびた。最近声楽にも取り組み、ひらやすかつこ氏の指導を受けている。

世話役代表:塩井勝也(S41法)
世話役:斎藤信雄(S38政)、金田 一(S42工)、高橋伸一(S45法)、久保田宏(S46工)、
・   芳賀 崇(S47経)、平林正明(S47経)、山田 健(S47経)、池田敏夫(S47商)、井上 徹(S49政)