【E】95歳のヴァイオリン・コンサートと87歳の戦争前後の体験談

1.日時   平成28年11月 8日(火)13:30~16:30
2.会場   いずみホール・Bホール
3.出席者  65名(会員および同伴者47名、欅友会、国際協力関係他15名、ゲスト3名)
4.内容
13:30~14:35  ◎95歳のヴァイオリン・コンサート
・    ヴァイオリン:小島亮一さん、ピアノ伴奏:丸山令子さん(小島さんのお嬢様)
・    ①歌の翼にのせて(メンデルスゾーン)、②ジョスランの子守歌(ゴダール)、③タイスの瞑想局(マス
・    ネ)④昔の歌(ウィーン民謡)、⑤ロマンス(ツェラー)、⑥間奏曲(プロヴォスト)、⑦ロマンス(レ
・    ハール)⑧ヴェネチアのゴンドラの歌(シュトラウス二世)、⑨メリーウィドウ・ワルツ(レハール)
14:45~16:30  ◎87歳の戦争前後の体験談
・    「忘れえぬ15年―クーデター、戦争、そして占領」   天野 肇会員

・国分寺三田会天野 肇会員からお話があり、「小島亮一さんのヴァイオリン・コンサートと天野 肇会員の講演」を
Oh!Enkaの会主催で開催しました。
・小島亮一さんは天野さんの職場の先輩です。大正9年生まれ、戦中、東京商科大学のオーケストラに所属。終戦後、東京音楽学校(現・東京芸術大学)ヴァイオリン専科で学び、95歳の現在も老人ホーム等でfiddlerとして演奏活動を行っています。ご自身を「ヴァイオリンのチンドン屋」と紹介しで会場の爆笑を誘いました。ヴァイオリニストというよりもヴァイオリン弾き、辻楽師というような心持のようです。一曲奏でる度に、きちっと姿勢を正して曲の紹介をします。すべて暗譜で、ピアノを伴奏するお嬢様との息も合っています。お嬢様は昭和音楽大学と恵泉女学院大学兼任講師で、音楽一家です。ご自身が歌う場面もありましたが、驚くほど声に張りがあり、生命力の強さを感じさせられました。「歌は元気の源」ということを感じるコンサートでした。
・天野さんは昭和4年生まれ、定年退職後は国分寺市国際協会、欅友会でボランティアをされてきました。昭和11年に尋常小学校入学、昭和26年に慶應義塾大学卒業、そして就職しました。この15年間はクーデター、戦争、そして占領という激動の時代です。“激動の昭和”の生き証人として日本の出来事、世界の出来事と照らし合わせながらご自身の忘れ得ぬ思い出を語ってくださいました。論理的で理路整然としていてわかりやすい講演です。そして最後は天野さんご自身の戦争観です(例え負けても戦うべき戦争はあるか?、日本は核をもつ仮想敵国に勝てるか?、日本の安全保障は万全か?)。最近は戦争を知らない世代の人たちの間で安保法制等“国のかたち”が議論されておりますが、天野さんは戦争の悲惨さを体験しており、お話に説得力があります。戦争について改めて考えるきっかけとなりました。
・天野さんは国分寺三田会設立当初からの会員で今年の定期総会で米寿の表彰を受けられました。いつまでもお元気でご活躍することを祈念しています。

世話役代表:塩井勝也(S41法)
世話役 :金田一(S42工)、高橋伸一(S45法)、久保田宏(S46工)、矢野拓郎(S46商)、芳賀崇(S47経)、
・    平林正明(S47経)、山田 健(S47経)、池田敏夫(S47商)、井上 徹(S49政)